夢を喰って生きる
とある朝
「苺狩りに行ったのよね」
とのたまうtomoさん。
「誰と?」
「もちろんあなたとよ」
「何時?」
「夕べ」
「夢って事?」
「そう」
「また,食べる寸前で目が覚めちゃったんだろうけど」
「違うわよ。ちゃんと食べたわよ」
「へ~」
「コンデンスミルクの入った容器を渡されてね。
摘み取って,それにつけて食べたのよ。
美味しかったな~」
「ふ~ん」
そんな会話があって。
久しぶりに,ノンビリお買い物に出かけました。
正面入り口付近は野菜売り場が多いのは何故だろう?
とぼんやり考えながら歩いていると
「おおお苺」
野菜を値踏み?しているtomoさんの所に行って
「苺アルゼ!買うんだろう!?」
「エッ?いらないわよ」
「夢にまで見たんでしょう!じゃ,買わなきゃ」
「だって,たっぷり食べたもの」
「ハ~?俺は全然食べてないよ。それに,食べたのは夢の中でしょ」
「あなたも,一杯食べてたわよ」
「あ~お腹いっぱい。
もう食べれない」って言ってたじゃない。
それは,あなたの夢で,僕の夢ではない!と静かに呟きながら。
見つけたのは,値札が張り替えられているカジキ。
おお~高いけど・・・安い・・・油の少ないカジキを買い物かごに悔し紛れにポイ。