小学校低学年から始まった障子の張り替え。
これは,子供の仕事だと言われ。
年末は,2階の障子の張り替えをせっせと行ってました。
全部で,10枚。
1階の障子4枚は,下側にガラスがはめ込まれてるので,それは大人の担当でした。
障子を剥がすのは,屋根はあるけど吹っさらしの井戸端。
真っ赤になった指先に,白い息を吹きかけながらの作業は,とてもつらかった。
張る作業は,2階の壁際の畳の上に新聞紙を敷き。
その上に壁を背にして立てかけて行います。
我家の障子の桟の縦幅は3種類。
①2階の南面の4枚が幅広。
②2階の東と西面6枚が標準。
③1階の障子4枚は幅狭。
我家には3種類の障子紙。
糊を溶かす専用の小鍋。
安全カミソリ。
そして,糊を桟にぬる専用の幅広のハケがありました。
未だに残っている,その当時使っていたハケと鍋。
なんだか捨てられずに,物置の片隅に眠ってました。
それでですね①がとても貼り難かったのですよ。
何と言ってものりしろが2~3㎜程度しかないのですから。
当然,立てかけた障子の上から貼って行きます。
桟ごとに一段一段,糊を塗っては貼る作業を繰り返していきます。
桟ごとに巻き物の様になった障子紙を,右から左に張り付けて行くのですが。
幅広の桟は,貼り出し部分をコンマ数㎜間違えたり,斜めに張り出してしまうと。
途中で桟から障子紙が外れてしまうのです。
決して大げさに言ってるのではないです。
そうするとやり直しになります。
更に糊が障子紙に付着してしまっているのでその部分は使えません。
そして,うまく桟にそって貼り付ける事が出来ても。
そこには,最後の関門が待っているのです。
今貼りつつある巻物の様になった障子紙を左手で剥がれない様に押えつつ,
右手にカミソリを持って・・・・「アッ!」
手の届く場所にカミソリがない。
「ガ~ン」
「誰かとってくれ~」
やり直しとなります。
段取り通り,手元にカミソリを置いていても,
巻物の押え方,カミソリの切りだす角度が悪いと,
糊で濡れた障子紙は,カミソリを動かす方向に切れるのではなく,破れる事があります。
「ガ~ン」
「ガ~ン」が頭の中でこだまする一日を送る事になります。
そして,50代後半になって・・・・年末,障子の張り替えをやってるのは僕。
僕は一生障子の張り替えから逃れられない運命にあるのだな~。
と,つくづく思いながら「フ~」とため息。
我家では障子貼り替えマイスターと言う称号が?無いけれども。
でも,昔に比べれば,今はとっても楽になりました。
障子を剥がす場所は,東向きに面したお風呂場。
お風呂が汚れるなどとはだれも言わない。
汚れたら洗えばいいのだし。
本来は桟の部分だけ濡らして剥がすのですが,僕はジャブジャブ洗って陰干しにします。
この時,木の匂いがお風呂場に漂い,とても清々しい気分になります。
障子の張り替えが嫌いでないのは,このかおりの中で一日過ごせるからです。
そうなんです,我家の障子は木製のハンドメイドなのです。
陽がさしてる午前中に終えるのが目標。
午後,程よく乾いた障子の本体は,
畳の上に新聞を敷き,その上に寝て頂くのです。
そして,
この『破れにくい・・・4倍強い』
と言うのが曲者。
4倍貼り難いのです。
硬すぎ,そして,糊を吸うと浮き上がってる。
少し伸びてるのかもしれないです。
貼り終え立てかけて気付いたのですが,
浮いた部分は桟から剥がれて「バフバフ」言ってました。
初めての経験です。
腕が鈍ったのかな?
4倍強くても,汚れは同じ様につくのでしょうから,貼り返る時期は同じかな?
だったら,別に4倍強くなくていいよな~。
お値段もお安くないわけだし。
これは,子供の仕事だと言われ。
年末は,2階の障子の張り替えをせっせと行ってました。
全部で,10枚。
1階の障子4枚は,下側にガラスがはめ込まれてるので,それは大人の担当でした。
障子を剥がすのは,屋根はあるけど吹っさらしの井戸端。
真っ赤になった指先に,白い息を吹きかけながらの作業は,とてもつらかった。
張る作業は,2階の壁際の畳の上に新聞紙を敷き。
その上に壁を背にして立てかけて行います。
我家の障子の桟の縦幅は3種類。
①2階の南面の4枚が幅広。
②2階の東と西面6枚が標準。
③1階の障子4枚は幅狭。
我家には3種類の障子紙。
糊を溶かす専用の小鍋。
安全カミソリ。
そして,糊を桟にぬる専用の幅広のハケがありました。
未だに残っている,その当時使っていたハケと鍋。
なんだか捨てられずに,物置の片隅に眠ってました。
それでですね①がとても貼り難かったのですよ。
何と言ってものりしろが2~3㎜程度しかないのですから。
当然,立てかけた障子の上から貼って行きます。
桟ごとに一段一段,糊を塗っては貼る作業を繰り返していきます。
桟ごとに巻き物の様になった障子紙を,右から左に張り付けて行くのですが。
幅広の桟は,貼り出し部分をコンマ数㎜間違えたり,斜めに張り出してしまうと。
途中で桟から障子紙が外れてしまうのです。
決して大げさに言ってるのではないです。
そうするとやり直しになります。
更に糊が障子紙に付着してしまっているのでその部分は使えません。
そして,うまく桟にそって貼り付ける事が出来ても。
そこには,最後の関門が待っているのです。
今貼りつつある巻物の様になった障子紙を左手で剥がれない様に押えつつ,
右手にカミソリを持って・・・・「アッ!」
手の届く場所にカミソリがない。
「ガ~ン」
「誰かとってくれ~」
やり直しとなります。
段取り通り,手元にカミソリを置いていても,
巻物の押え方,カミソリの切りだす角度が悪いと,
糊で濡れた障子紙は,カミソリを動かす方向に切れるのではなく,破れる事があります。
「ガ~ン」
「ガ~ン」が頭の中でこだまする一日を送る事になります。
そして,50代後半になって・・・・年末,障子の張り替えをやってるのは僕。
僕は一生障子の張り替えから逃れられない運命にあるのだな~。
と,つくづく思いながら「フ~」とため息。
我家では障子貼り替えマイスターと言う称号が?無いけれども。
でも,昔に比べれば,今はとっても楽になりました。
障子を剥がす場所は,東向きに面したお風呂場。
お風呂が汚れるなどとはだれも言わない。
汚れたら洗えばいいのだし。
本来は桟の部分だけ濡らして剥がすのですが,僕はジャブジャブ洗って陰干しにします。
この時,木の匂いがお風呂場に漂い,とても清々しい気分になります。
障子の張り替えが嫌いでないのは,このかおりの中で一日過ごせるからです。
そうなんです,我家の障子は木製のハンドメイドなのです。
陽がさしてる午前中に終えるのが目標。
午後,程よく乾いた障子の本体は,
畳の上に新聞を敷き,その上に寝て頂くのです。
そして,
この『破れにくい・・・4倍強い』
と言うのが曲者。
4倍貼り難いのです。
硬すぎ,そして,糊を吸うと浮き上がってる。
少し伸びてるのかもしれないです。
貼り終え立てかけて気付いたのですが,
浮いた部分は桟から剥がれて「バフバフ」言ってました。
初めての経験です。
腕が鈍ったのかな?
4倍強くても,汚れは同じ様につくのでしょうから,貼り返る時期は同じかな?
だったら,別に4倍強くなくていいよな~。
お値段もお安くないわけだし。