目を三角にしながら。
「薬だと思って食べなさい!!」
好き嫌いの多かった子供の頃。
よくこんな事言われてました?
お口をあまり開けずに,とっても小さな声で。
「薬は食べるものじゃないよ~」
ってモゴモゴ。
「エッ?」
「でも~・・・・薬って噛まずに飲み込むものだし,だいたい一口で飲み込めるけど・・・」
ってさらにモゴモゴ。
「エ!ナニ?」とちょっとキンキンした声で。
「こんな大きな脂身の付いた肉片気持ち悪いよ~。噛んだら口の中油だらけになるし。デカいから飲み込めないよ~」
とモゴモゴ。
「給食の時間。いつも最後まで残って食べてるんでしょ。給食日誌に必ずラストnozaponって書いてあったわよ。そんなこと言ってるから,いつもラスト・ラスト・ラストって書かれるのよ」
「そんなに早く食べる事が大事な事なの~」
「そうだ。食べるのが遅い奴は,仕事が遅いって事だ!」
と味方は誰もいない。四面楚歌の状態なのです。
「だいたい好き嫌いが多すぎなのよ。食わず嫌いもあるのよ。いいから食べて見なさい。大きくなれないわよ」
三角オメメの奥に燃え滾る怒り・・・それにビビりながら。
「気持ち悪いよ~。大きくならなくたってイイヨ~」と,口に出さず叫んでました。
この当時,僕の通ってい小学校のクラスでは,なぜか判らないけど,一緒に昼食を取るグループで日誌を付け,一週間毎にそれぞれの家庭に持ち帰って,親に確認後判を押して担任の先生に返す決まりがありました。
その日誌の最後に必ずラストnozaponと記入する同級生がいたのです。
それは,1年間と言う物。
ほとんど他の同級生の追従を許さない程の成績を残したのであります。
確かに好き嫌いが多かったし,とても食べるのが遅かったのですが・・・・。
夕食と言えばカレー。
何と言ってもお子様たちが喜ぶ最高の夕食。
ところが・・・
家族の食事が終わった食卓。
「きちんと食べ終わるまでそこに居なさい」の一言。
台所に残されたまま冷たくなった食べかけのカレーライス。
食事をする台所と居間が離れていたので誰もいない台所で,そのカレーライスとにらめっこ。
この当時のカレーライスは,カレー用の肉と称して,デッカイサイコロ状の脂身がたっぷりついた豚肉が販売されており。
それを使ったカレーが定番でした。
お肉タップリのカレーライスと言うのが,とってもステータスだった時代です。
だから,僕にとっては,とっても厄介な定番カレーだったのです。
何とか肉片を避けて食べ始めても,どうもこの周囲が食べれない。
危険を感じるのですね。
とてもショッキングな事件がありました。
皿の中には大きなじゃがいも。
おお!よくぞここまで形を残したままいてくれたと,ワクワクしながら。
「パク・・・ホクホク」・・・口の中にほんのり広がるじゃがいもの甘い香り?
ところが。
「ガリ?・・・・・・・・」口の中に広がる脂身のニオイ・・・目の前が真っ暗になりました。
脂身の固まりにカレーが万遍なく絡んでいてじゃがいもと判別不能だったのです。
この件以来トラウマになってしましい,油断せずオソルオソル食べるようになっていました。
だから,スプーンで「ツンツン」しながら食べるのですが・・・これがあまり評判が良くないのです。
カレーの中に潜むものを確かめる様にスプーンをユックリ差し込む。
まるで遺跡の発掘現場の様だったと思います。
ですから尚更食べるのに時間がかかってました。
スプーンに脂身がくっつくのも嫌でしたけど。
芋好きの,そして脂身大嫌いの僕にとって,背に腹は代えられない発掘作業なのでした。
意を決して,冷たく硬くなった肉片を口の中に入れてひと噛み。
「ウェ・・・・・・」
と口を押さえながら生ものを捨てるバケツの容器(豚の物)に。
「ウゲ~」
食べたもの全部です。
すみません汚くて。
涙ポロポロ。
チョットご説明いたします。
カッコ内の豚の物とは?
この地域だけなのかもしれませんが,蓋つきのバケツの容器を言ってました。
このバケツは,野菜や肉,魚などの切屑を等を入れる容器なのです。
何日かに一回,養豚農家のオジチャンが,大きなドラム缶を積んだリヤカーを引っ張って,各家庭の台所を訪問。
回収して歩ってたのでした。
そうです。
お察しの通り,豚の餌としてです。
とても便利なシステムではあったのです。
養豚農家は餌代を。各家庭は生ごみを。それぞれ無料でクリアしていたのですから。
何せ生ごみは一切合切回収して行ってくれるのですから,家庭ごみから生ごみは全くでないのです。
但し,当たり前のことですけど,バケツには生ごみ以外のごみを入れてはいけない約束になっていたようです。
もうどうにもならないので,
「ばれてもいいや」って思い。
残ったカレーをバケツの容器に移動して,皿を洗って何とか食事終了。
「フ~・・・ご馳走様でした」
今も豚の脂身は得意ではないので,食わず嫌いではなかった思います。
ただ,ある程度までの範囲だったら,飲み込む術を会得はしました。
そして定番のカレーは,諸事情により僕が食事の主導権を握るようになって変貌しました。
豚ブロック肉から豚挽肉へ,そしてシーチキンへと。
今は,豚ひき肉とシーチキンを併用した水陸両用カレーが定番となっています。
嫌いな物と言うか,食べれない物と言うか,苦手な物に関しては。
子供の味覚から大人の味覚に変わっていくにつれて,様々な味覚を楽しめれる様になったとは思います。
でも子供の頃好んで食べてた物で,今食べれない物がある事も事実です。
そして,”好き嫌いがあるから成長しない”と言う命題に関しては。
ちょっと変な成長はしたものの
「ちょっと?」
「ハイハイ。判りました言い直します」
かなり変な成長はしましたが,とりあえず生きています。
変な成長の仕方は,食べ物のせいか,食べ合わせが悪いとか?
そんなの全く関係ないと思います。
性格以外の何物でも無いと思いますので。
それとですね。
ある時期から食べる速度は,とても速くなりました。
でも,仕事の処理速度は遅いまんまです。
食べる速度と仕事の処理速度(能力)には,何の因果関係もありませんね。
そして,今度は健康診断の時に,食事はゆっくり,味わいながら食べる様指導されました。
ハヤメシ=食べる速度>満腹中枢に満腹だよって知らせる信号の速度
なのだそうで,満腹中枢に信号が行く前にドンドン食べてしまう傾向があり,肥満になる原因なのだそうです。
だから,何もいいことが無いのだそうで。
「フ~ン。その昔,ハヤメシ=素晴らしい。オソメシ=ださい奴。だったのにね」
ハヤメシのいい事・・・食べられる前に食べることが出来る?事ぐらいらしい。
でも,生存競争の激しい場所では,かなり有効になるとは思いますけど。
ですから,ゆっくり食べる努力をしている最中なんですが,なかなかうまくいかないのです。
しかたなく箸をおいて,食べる事を一時停止するとかで何とか対応してる次第なのです。
時代の流行に翻弄された食生活なのです。
ま~どうでもいいような気もしますけどね。
自分なりにノンビリ食べて,ノビノビ生活できれば,それが一番かなって思ってます。
「薬だと思って食べなさい!!」
好き嫌いの多かった子供の頃。
よくこんな事言われてました?
お口をあまり開けずに,とっても小さな声で。
「薬は食べるものじゃないよ~」
ってモゴモゴ。
「エッ?」
「でも~・・・・薬って噛まずに飲み込むものだし,だいたい一口で飲み込めるけど・・・」
ってさらにモゴモゴ。
「エ!ナニ?」とちょっとキンキンした声で。
「こんな大きな脂身の付いた肉片気持ち悪いよ~。噛んだら口の中油だらけになるし。デカいから飲み込めないよ~」
とモゴモゴ。
「給食の時間。いつも最後まで残って食べてるんでしょ。給食日誌に必ずラストnozaponって書いてあったわよ。そんなこと言ってるから,いつもラスト・ラスト・ラストって書かれるのよ」
「そんなに早く食べる事が大事な事なの~」
「そうだ。食べるのが遅い奴は,仕事が遅いって事だ!」
と味方は誰もいない。四面楚歌の状態なのです。
「だいたい好き嫌いが多すぎなのよ。食わず嫌いもあるのよ。いいから食べて見なさい。大きくなれないわよ」
三角オメメの奥に燃え滾る怒り・・・それにビビりながら。
「気持ち悪いよ~。大きくならなくたってイイヨ~」と,口に出さず叫んでました。
この当時,僕の通ってい小学校のクラスでは,なぜか判らないけど,一緒に昼食を取るグループで日誌を付け,一週間毎にそれぞれの家庭に持ち帰って,親に確認後判を押して担任の先生に返す決まりがありました。
その日誌の最後に必ずラストnozaponと記入する同級生がいたのです。
それは,1年間と言う物。
ほとんど他の同級生の追従を許さない程の成績を残したのであります。
確かに好き嫌いが多かったし,とても食べるのが遅かったのですが・・・・。
夕食と言えばカレー。
何と言ってもお子様たちが喜ぶ最高の夕食。
ところが・・・
家族の食事が終わった食卓。
「きちんと食べ終わるまでそこに居なさい」の一言。
台所に残されたまま冷たくなった食べかけのカレーライス。
食事をする台所と居間が離れていたので誰もいない台所で,そのカレーライスとにらめっこ。
この当時のカレーライスは,カレー用の肉と称して,デッカイサイコロ状の脂身がたっぷりついた豚肉が販売されており。
それを使ったカレーが定番でした。
お肉タップリのカレーライスと言うのが,とってもステータスだった時代です。
だから,僕にとっては,とっても厄介な定番カレーだったのです。
何とか肉片を避けて食べ始めても,どうもこの周囲が食べれない。
危険を感じるのですね。
とてもショッキングな事件がありました。
皿の中には大きなじゃがいも。
おお!よくぞここまで形を残したままいてくれたと,ワクワクしながら。
「パク・・・ホクホク」・・・口の中にほんのり広がるじゃがいもの甘い香り?
ところが。
「ガリ?・・・・・・・・」口の中に広がる脂身のニオイ・・・目の前が真っ暗になりました。
脂身の固まりにカレーが万遍なく絡んでいてじゃがいもと判別不能だったのです。
この件以来トラウマになってしましい,油断せずオソルオソル食べるようになっていました。
だから,スプーンで「ツンツン」しながら食べるのですが・・・これがあまり評判が良くないのです。
カレーの中に潜むものを確かめる様にスプーンをユックリ差し込む。
まるで遺跡の発掘現場の様だったと思います。
ですから尚更食べるのに時間がかかってました。
スプーンに脂身がくっつくのも嫌でしたけど。
芋好きの,そして脂身大嫌いの僕にとって,背に腹は代えられない発掘作業なのでした。
意を決して,冷たく硬くなった肉片を口の中に入れてひと噛み。
「ウェ・・・・・・」
と口を押さえながら生ものを捨てるバケツの容器(豚の物)に。
「ウゲ~」
食べたもの全部です。
すみません汚くて。
涙ポロポロ。
チョットご説明いたします。
カッコ内の豚の物とは?
この地域だけなのかもしれませんが,蓋つきのバケツの容器を言ってました。
このバケツは,野菜や肉,魚などの切屑を等を入れる容器なのです。
何日かに一回,養豚農家のオジチャンが,大きなドラム缶を積んだリヤカーを引っ張って,各家庭の台所を訪問。
回収して歩ってたのでした。
そうです。
お察しの通り,豚の餌としてです。
とても便利なシステムではあったのです。
養豚農家は餌代を。各家庭は生ごみを。それぞれ無料でクリアしていたのですから。
何せ生ごみは一切合切回収して行ってくれるのですから,家庭ごみから生ごみは全くでないのです。
但し,当たり前のことですけど,バケツには生ごみ以外のごみを入れてはいけない約束になっていたようです。
もうどうにもならないので,
「ばれてもいいや」って思い。
残ったカレーをバケツの容器に移動して,皿を洗って何とか食事終了。
「フ~・・・ご馳走様でした」
今も豚の脂身は得意ではないので,食わず嫌いではなかった思います。
ただ,ある程度までの範囲だったら,飲み込む術を会得はしました。
そして定番のカレーは,諸事情により僕が食事の主導権を握るようになって変貌しました。
豚ブロック肉から豚挽肉へ,そしてシーチキンへと。
今は,豚ひき肉とシーチキンを併用した水陸両用カレーが定番となっています。
嫌いな物と言うか,食べれない物と言うか,苦手な物に関しては。
子供の味覚から大人の味覚に変わっていくにつれて,様々な味覚を楽しめれる様になったとは思います。
でも子供の頃好んで食べてた物で,今食べれない物がある事も事実です。
そして,”好き嫌いがあるから成長しない”と言う命題に関しては。
ちょっと変な成長はしたものの
「ちょっと?」
「ハイハイ。判りました言い直します」
かなり変な成長はしましたが,とりあえず生きています。
変な成長の仕方は,食べ物のせいか,食べ合わせが悪いとか?
そんなの全く関係ないと思います。
性格以外の何物でも無いと思いますので。
それとですね。
ある時期から食べる速度は,とても速くなりました。
でも,仕事の処理速度は遅いまんまです。
食べる速度と仕事の処理速度(能力)には,何の因果関係もありませんね。
そして,今度は健康診断の時に,食事はゆっくり,味わいながら食べる様指導されました。
ハヤメシ=食べる速度>満腹中枢に満腹だよって知らせる信号の速度
なのだそうで,満腹中枢に信号が行く前にドンドン食べてしまう傾向があり,肥満になる原因なのだそうです。
だから,何もいいことが無いのだそうで。
「フ~ン。その昔,ハヤメシ=素晴らしい。オソメシ=ださい奴。だったのにね」
ハヤメシのいい事・・・食べられる前に食べることが出来る?事ぐらいらしい。
でも,生存競争の激しい場所では,かなり有効になるとは思いますけど。
ですから,ゆっくり食べる努力をしている最中なんですが,なかなかうまくいかないのです。
しかたなく箸をおいて,食べる事を一時停止するとかで何とか対応してる次第なのです。
時代の流行に翻弄された食生活なのです。
ま~どうでもいいような気もしますけどね。
自分なりにノンビリ食べて,ノビノビ生活できれば,それが一番かなって思ってます。
****************** 特別出演のBeth ******************