湯殿山

つるおか

1月6日
午後。
風邪薬を購入しながら出発。
雪の降りしきる山形道(月山道)を,緊張しながら走り抜け。
結構皆様雪道上手で,先頭を走る僕は「ヒーヒー」言いながらハンドルにしがみ付いてました。

途中から一般道に下りて走っていると。
郵便配達の車が県道の左わきに停車。
降りてきたのはユニホームを着たお姉さん。
停車した車と反対側に,荷物を持って渡り,雪の壁の前で立ち往生。
両脇は除雪された雪で1m以上の切り立った雪の壁なのです。
雪の壁の前で,どうやって配達しようか,途方に暮れてる様に,
少なくとも僕にはそう見えました。
「どうするんだろう」と興味津々で最徐行しながら見ていると。
「お~~」
キックステップで切り立った雪の壁を踏破。
ピンポイントで配達先の家にたどり着いたではありませんか。
「流石雪国の郵便配達」
あの女性は雪の壁の前で躊躇していたのではなく,
配達先にピンポイントで到達するために,確認していただけだったのですね。
「いや~たまげた」

市内に入ると,路面はシャーベット状で,いや~走りやすい事?
でも,チェックインしてから,外に出る気力は無いだろうし。
ホテルの場所を確認してから,コンビニを探し。

コンビニ弁当はあまり好きではないです。
だから,弁当の棚の前を言ったり来たり。
「ウ~ン」
結局,カツカレーを購入。(カツカレーかよと呟きながら)

チェックイン。

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明日の準備をして

「ジャーン」

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ちょっと贅沢なビール。

1月7日

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1月8日

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1月9日
雨?

P1099612


この後,雹
そして,夜帰宅の途に就いたときは,嵐。
猛吹雪の中の山形道(月山道)・・・とことん疲れました。
でも皆さん雪道慣れしてる様で,すぐに追いつかれます。
道が見えなくても皆さん平気でとばします。
道を譲っても・・・きりがないので,「going my way」
雪がフロントガラスに向かって無数に飛んでくる。
油断すると目の焦点が定まらなくなるんですね。
そんな時は,センターラインか側道の雪の壁に目をやります。
ブレーキを踏んだらイチコロでっせ。
と,手に汗握る緊張の連続。


月山

プロローグ

7月11日 土曜日 6時30分出発
そして,村田インターチェンジへ,そして東北道へ。
「????」
「何で福島へ向かうの?山形道に向かうんだよね」
村田インターチェンジから高速に乗った場合,月山に向かうためには仙台方面へ向かい。
村田ジャンクションから山形道を酒田方面へ向かうのが普通の行き方です。
とっても波乱の幕開けとなった月山行なのであります。

「すみません。間違いました」と運ちゃん。
白石インターチェンジの料金所すぐ手前で,おきて破りのユーターン。
総勢28名の
「オッオオオ!!」
という声と共に東北道下り車線へ・・・。
荒業を見せてくれる運ちゃんなのでありました。

予定より約30分遅れの到着。
バスを降り,お弁当の配給を受け,リフト山麓駅へ。




最高のお天気で,最高に気持ちが良いです。
「ヨッ!お天気男!!」
「その呼び方,脳天気男って聞こえるから止めて!」

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約10分後到着。



月山行計画と実績


月山ルートdata実績

月山ルートメニューボタン
①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩月山標高グラフ実績



①ロープウエイ山麓駅:登りリフト乗車

計画 : 8時40分着
実績 : 9時12分着
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初リフトなのでちょっと「ドキドキ」



素晴らしい天気に恵まれたおかげで?足がすくんだのは最初の時だけ。
それに脚に草が当たるぐらいの高さなので,全然平気です。

ポカリスエットの500mlペットボトルがしっかり落ちてました。
手袋もあったよ。


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②ロープウエイ山頂駅:登りリフト下車

計画 : 9時40分着
実績 : 9時42分着
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皆で準備体操後,月山湖と朝日連峰を背に登山開始。

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雪原を登って行くと,何とも言えない青空が広がってました。
素晴らしです。

そして,草花も

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イワカガミとチングルマです。

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コバイケイソウとニッコウキスゲ

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③姥ヶ岳

計画 : 10時10分着
実績 : 10時22分着
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眼下には月山湖

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ぐるりと見渡すと朝日連峰や

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黄色の花はニッコウキスゲです。

鳥海山が一望できます。
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ニッコウキスゲ

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コバイケイソウ

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「皆さ~ん。そろそろ出発しますよ~。早く集まってくださ~い。
ここは月山の頂上じゃありませんからね~。」
と言うリーダーの声に塵尻に散っていたメンバーが集合。

出発

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尾根沿いを歩きつつ稜線の景色を楽しみながら

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帽子を風で飛ばされない様に手でおさえ

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時折立ち止まって写真を撮影。

ハクサンシャクナゲ

P7116724ハクサンシャクナゲ



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④金姥

実績 : 10時48分着
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ウラジロヨウラク

P7116744ウラジロヨウラク

まさしくフラワートレッキングです。

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牛首下から雪田を牛首目指して登って来るグループ

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⑤牛首:上り

計画 : 11時10分着
実績 : 11時16分着
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ここで月山頂上部隊17名と引き返す部隊11名に別れ,小休止の後出発。

「おおお!山だ。ヒャッホー。ここからが本番デッセ」

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約30分後後ろを振り返ると,はるか下の方に牛首と牛首下の分技点が見えました。

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ちょっとハードになると,写真を撮る余裕が無くなっちゃて
「まだまだ鍛え方が足らないな~」とブツブツ。

男の子と,その母親が我々を追い越してきました。
「何年生なの?」
「小学校4年生です」
「へ~凄いね~頑張ろうね」

お母様は,
「上手上手」
「休むのも上手になったね~」
と褒めながら登ってました。
「頂上に登った時の達成感は最高よ!」とも。

休息の時にしか撮影できず「なさけな~」と1人ぼやいていました。

0710


そして,更に頂上目指して。

先ほどの子が,岩場にうずくまってグズッてました。
「ガンバレ~」
「もう戻ろうか?」と母親。
「いや~だ~」顔をしかめながら「登る~」
「疲れて登れないんでしょ」
「イヤダ~」
登りたい。
母親の言う達成感を味わいたい。
母親に褒められたい。
だけど,疲労困憊で登れない。
そのジレンマの中で,地団太踏んでました。
「う~ん。世の中の縮図の様だ。」と思わず。



下山してからリーダーに,
「子供しょって登ってるお母さんに会った?」
と聞かれました。
「エ゛~?子供って何歳の子供ですか?」
「3歳って言ってたよ」
「背負子か何かに子供乗っけてたんですか」
「いや~ザッグに乗っけてるだけだったんだよ」
「3歳の子供って言ったって10キロ以上あるでしょうし,重心が定まらないでしょうから,かなりハードじゃないですか」
「そうなんだよ。でも平気な顔して頂上まで行くんですって言って,登って行ったんだよ」
「スゲ~。名のあるアルピニストだったりして」




「あとどのぐらいですか?」と僕に聞くお姉さん。
「もうちょっとですよ」と僕。
「あの石垣のところなの?」とお姉さん。
「そうですね」と適当に答える初めて登る僕。
「ヨシ!頑張りましょう」
ところが,石垣のあるところは

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「まだ頂上じゃないのね」
「アッハッハッハ~」と笑って誤魔化す僕。
「もうちょっとですよ。頑張りましょう」と取り繕っても・・・おね~さんの背中から妙なオーラを感じる僕。


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⑥山頂:昼食

計画 : 12時10分着
実績 : 12時23分着
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エゾノハクサンイチゲ

P7116801エゾノハクサンイチゲ


コバイケイソウが
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不思議な景色を醸し出していました

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ミヤマウスユキソウ

P7116803ミヤマウスユキソウ

さっきぐずっていた男の子が,颯爽と頂上付近を歩っていました。
制覇できたんだな~ヨカッタよかった。

青空の下で

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ビールとお弁当を
「いただきます」
カットしたグレープフルーツとか,きゅうりの朝鮮漬等々。
皆様重たいのに「ご苦労様です」そして「いただきます」
遠慮は無用・・・・帰りは軽い方がいいのですから。

お腹も満腹に



皆でクロユリが見れるかもしれないという場所へ

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残念ながら咲いてませんでした

しかし
ハクサンフウロ

P7116844ハクサンフウロ

をゲット。

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そして下山開始 13時13分

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頂上でご飯を食べ,一休みした人達の下山ラッシュが始まってました。

流石に午後は登ってくる人たちは少なくはなってましたけど。
この渋滞のなかちょっと大変そうでした。


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⑦牛首:下り

計画 : 13時40分着
実績 : 14時20分着
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皆が滑ってるのを見て,僕は軽アイゼンを装着。
依然雪の積もった冬の里山を,4本爪の軽アイゼンを装着して歩いていた時,滑って沢に落ちました。
山のお店で進められた軽アイゼンなんですけどネ。
里山を舐めちゃいけませんぜ!
モンベルで話をすると,
「4本爪の場合は,足の裏の中心(土踏まずの部分)に爪が集中してるので,踏ん張るとき特に滑りやすいですね。」
と言って6本爪を勧めてくれました。
その軽アイゼンを使う時が来たのです。

0712

装着に手間取ってるうちにみんなははるか下の方に。
しかし,あっという間に追いついちゃったのです。

0711

余裕で写真も撮れました。
軽アイゼンのグリップ力は凄い!

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雪田が切れる牛首下の入り口付近が,雪田の下が融けていて空洞になっており。
危険な状態になってました。
危険な場所を迂回しながら,露出した湿原の水の中を進む人。
その露出した湿原のさらに上の雪田を迂回する人。
ドッチにしようか迷ってました。

その時「足つった」と我グループのお姉さん。
3人並んで渡ってる先頭のお姉さんが固まってました。
当然3人並んで湿原の水の中で立ち往生。
男性の山先達者が駆けつけて。
「大丈夫ですか~」

すると今度は。
「ボコッ」という音と共に,
「キャ~」と雪田にコダマする悲鳴。
湿原の上の雪田を迂回していたグループの1人が発した悲鳴でした。
そのお姉さんは脚が太もも近くまでもぐりこんでました。
そして「ハハハハ」と雪田にコダマする笑い。
はまった雪の中から這い上がりながら「私だけ重いのかしら~」

一瞬緊迫した雪田が,「ハハハハハ」の笑いの渦に。

我グループのお姉さんは,何とか湿原を自力で脱出でき,牛首下のベンチで休息をとる事になったのです。


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⑧牛首下

実績 : 14時35分着
休息中。
非常食として持って来ていたナッツ類をお姉さん達に配給。
「すぐには効かないでしょうけど,食べてみてください」
「なんでナッツなんか持って来てるの」とマッチャン。
「山でのトラブル時の非常食です」
「へ~オレも今度持って来よう」
「だいたいは食べないで持ち帰りますけど。
返ってから,一日の苦楽を共にしたナッツをつまみに飲むビールは最高ですよ」
「なるほど,いいね」

軽アイゼンを外してリフト山頂駅へ

0713



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⑨ロープウエイ山頂駅:下りリフト乗車

実績 : 15時20分着
P7116894



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⑩ロープウエイ山麓駅:下りリフト下車

計画 : 15時40分着
実績 : 15時38分着
P7116905



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エピローグ

帰りのバスは,今日の出来事から始まり,ジムに通ってトレーニングしてる話等で盛り上がってました。
そして,持ってきたオヤツのやり取りなどで賑やかだったみんなも,時間がたつにつれて。
徐々に気持ちのいいお疲れモードに入っていき。
バスのエンジン音とエアコンの風の音。
そしてタイヤの音に包まれて行きました。

その気持ちのいいお疲れモードのなか,突然事件が起こりました。
「ビビビビビビビビビビビビビビビ~」とけたたましく鳴り響くブザー音。
心地よい疲労モードを睡魔に預けていたみんなが。
「なんだなんだ」と起き出し。
固唾をのんで見守る中。
バスの速度が徐々に遅くなりだし,たくさんの車に追い抜かれ。
何となく嫌~な雰囲気がバス内に漂い始めた時。
ブザー音がビビりながら途切れ途切れになって,途絶えました。
もしやバスの断末魔かや~等と頭をよぎり。
「ここでビバークはヤダな~」と独り言。


「すみません,オーバーヒート気味だったもんで」と運ちゃん。
「大丈夫なの?」とリーダー。
「え~ここからは下りですから」と運ちゃん。
「フ~ン?」と一同。

その後上り坂になると,追い抜かれ,下りになると追い抜きを繰り返して帰ってきました。
「のぼりが調子悪い車なんだね~」とリーダー。




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火星から来たBeth : Beth came from Mars.
2009年10月28日に火星から来ました。
Bethと言います。

Bethは,
宮城県動物愛護センターの譲渡会に参加して
(2009年10月28日)
譲り受けてきた犬です。
月齢3か月ぐらいと,スタッフの方が説明してくれました。
出生のすべてが謎に包まれた犬なのです。

Bethが我が家に来たのを機会にブログを開設しようと思い。
タイトルをどうしようか悩んでいる時・・・

札幌在住の友人が
「出生がわからないんだったら火星から来たことにすれば!」
で決まったタイトルなのです。

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just for a moment
Talking in the window as the light fades
I heard my voice break just for a moment
Talking by the window as the light fades
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here, never
Let's stay in here forever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
Listening to the movement that the night makes
I let the room fade just for a moment
Sitting in the shadows that the leaves make
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here, never
Let's stay in here forever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
Listening to the music the machines make
I let my heart break just for a moment
Listening to the music the machines make
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here never
Let's stay in here for ever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
プロパ癌だ!


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