いや~6月の氾濫原も素晴らしい!
暑いんではないか?という予想は,半分正解で半分不正解でした。
氾濫原は清涼な風が吹いて涼しいし,沢が忽然と消える場所は,
「と~っても,涼しいのです」
足元から冷たい風が吹きあがってきて,もう堪りませんでした。
「ここにビバークしようぜ」
「熊と?」
メンバー:noriさん(福島県郡山在住),aoさん(福島県郡山在住),nozapon(火星から来たBethの管理人) の3名。
集合場所:スプリングバレースキー場
集合時間:9時30分
沢の水は,容易に渡渉できるぐらいまで水位が下がり,長靴をチョイスしたのは失敗?
と思わせるぐらいの水位なんですが,
ジャボジャボと渡る快感は,代えがたきものがあり。
沢の中をジャボジャボしながら,
このチョイスは間違いではなかったと実感したのであります。
おおお!緑だ!!
身も心も緑色に染まる瞬間。
「ン~。清涼感」
残念ながら,清涼感だけでは満腹にならないのであります。
つくづく,地球からの恵みが無いと生きていけないんだな~と頭の片隅で感じながら。
今朝出がけに作ったパンを「ガサゴソ」とバッグパックから引っ張り出し「パクリ」。
「ウメ~」
塩もみしたキャベツとマヨネーズが,
揚げたチキンの油を絶妙にオブラートして,
予想通り食べやすくなってました。
「ムシャムシャ」と一途に食べ進んでいると,目の前が突然明るく・・・
真上に差し掛かった太陽の日差しが,
沢の上にポッカリ空いた木立の間から,
僕達が腰を下ろしている目の前の沢に差し込んできていました。
そして,キラキラと輝く光は,川面の上で眩いばかりに飛び跳ね,光の饗宴が始まりました。
葉脈がとても美しいです。
幸せな気分になります。
5月1日に満面の水を湛えながらも,渦を巻きながら沢の水を吸い込んでいた場所は今・・・
沢の水は此処に届く前に,地下に吸い込まれてしまい,ぽっかりと穴が開いてるだけでした。
7月とか8月の氾濫原は?
おそらく藪漕ぎは覚悟してこなければ・・・でも秋の紅葉の時期には,また行きたいです。
最高にリフレッシュできた一日・・・パワーを貰った気がします。
僕のパワースポットですね。
あまり人の手で加工されていないから,不思議な力が宿っているのかもしれませんね。
都市空間の中にある物は,全て人によって意味づけられた物。
意味のない物は排除された空間。
氾濫原にある物は,都市空間で言えば意味のない物。
沢があり,岩があり,背の丈以上の草が生い茂ってる。
沢は渡渉点を探し,岩は登れなければ迂回し,穴は跨げなければ迂回し,草は掻き分けながら歩く。
歩くための技術がいる場所。
スマホ片手には歩けない場所。
ダウンロードしたDATAに頼り切っても歩けない場所。
だから,楽しい。
五感,さらに第六感を思いっきり働かせ歩く。
常に周囲を観察しながら踏み出す一歩は,誰の一歩でもない自分だけの一歩なのですよ。
DATAをトレースする生き方は,飽きるし・つまらないでしょう。