新明寺沢

春のお裾分け

深山


「ムムムム」

041


前回・・・確か2月21日・・・来た時は,こんなポールは立ってませんでした。
ここが深山という名称だったとは。
このあたりの住所は,岩沼市南長谷山小屋って言います。
因みに山小屋は有りません。

どうもこの辺一帯を総称して深山と言ってるらしいです。
例えば蔵王連峰の様なものですね。
山の会の方が説明してくれました。
蔵王って山が無いのと同じ。
山元町にも深山ってあるんだよ。
って。
いろんなとこに深山て有るらしいのです。
調べてみたら,岩沼市志賀の岩蔵寺の近くにもありました。

5月の山行きは花山の予定になってるんですが。
6月が蔵王なんですよね。
それも大黒天~刈田岳~お釜~熊野岳のコースが予定されてるんですけど。
噴火警報が出てるもんね。
おそらくmasahiro-7_25だよねやっぱり。



今回は深山から春のお裾分けを



ニリンソウが満開だろうなと思いながら,お天気の良くなるのを心待ちにしてました。
そして,4月18日土曜日 風が強いけれども快晴!
いろいろな邪念を振り払うべく酸素と葉緑素の摂取に向かったのであります。
「ヒュ~ドロドロドロ~煩悩のゴ~ン~ゲ~」って出てこない様に。


煩悩まみれになった悲しみは
吹けば飛ぶような儚さから生まれた物なのだから
いっその事
根こそぎ吹き飛ばしてしまえば
楽になるだろうな

「今日は風も強いし,打って付けだ」



カタクリの咲き乱れる山道

042


春の息吹を体いっぱいに感じながら
「ホイホイ」
と山道を駆け巡り。

一人と一匹は,とってもご機嫌。



斜面を下り始めた時。
「オッ,キイチゴ?」

キイチゴの花が真っ盛り。

逆光になってなかなかうまく撮影できない。
もたもたしてると。
Bethが,
「何もたもたしてんのよ?」
とズリズリ。
「しばし~。しばし待たれよ。Beth殿」
ズリズリ。
「動くんじゃね~撮れね~だろうが」
いろいろアングルを工夫しながら

P4182227

なんとか撮影に成功。

このルートの中では,急斜面で割と歩きにくい場所なんです。
そして,とにかく滑る。
冬は雪と氷で滑る。
春と秋は落葉とその下のぬかるんだ土で滑る。
夏は・・・虻に攻撃されて酷い目にあった事があるので来ません。

歩きにくいって言っても。
「人間て我ままだから,能書き垂れんの好きだよね」
と言うレベルの話ですけど。

滑らない様に・・・そろ~り・そろ~り・・・と歩く僕。
立ち止まりつつ振り向いたBethの瞳は。
「今日は特に遅いよ!トットト歩きな」と言ってる様。
「フン。俺の脚は2本しかね~んだい!」

どうもいつもよりチョロチョロすると思ったら,人の足跡と犬の足跡がありました。

足跡からプロファイル。
犬は,足跡がかなり大きく深いので,大型の洋犬と判断。20㌔から30㌔近くありそう。
人は,足跡の大きさと深さから見て,男性。
そして,身長約170㌢。体重約70㌔から80㌔。
足跡の滑り具合からみて,年齢はおそらく60代後半で里山に関してはビギナーと判断。
なんちゃって,適当です。

追いついちゃうと遊べなくなるので,前方を確認しながら,少しのんびり歩いて,給水ポイントへ到着。

ご休息タイムは,様子見を兼ねながら。


牛に乗ったBeth

P4182273


「苔むしたベゴ岩の座り心地は?」
初めての経験に,ちょっと緊張してる?

P4182291

「緊張なんて・・・こんなのお茶の子さいさいでっせ」

Bethがのってる岩は,ベゴ(牛)岩と呼ばれています。
この辺りからニリンソウの群生地が沢に沿って続きます。
とても素晴らしい知る人ぞ知る穴場なんです。

P4182270
P4182251

P4182263

P4182264

さらに沢沿いの山道を下りながら遊びまくり

P4182319


「ウ~」
僕ですBethではありません。
沢沿いに歩きたくなって,唸る事数秒。
「ヨッシャ」

P4182354

沢沿いの道でお留守番。
「何やってんの,沢にまたがって?」

P4182322

沢の土手を滑り落ちたのを見て
「キャハハ。ダッセ~」

P4182341

「フン」

沢を渡り,上流に行ったり下流にいったり。

P4182336
044


ほっておかれたBethは

P4182358

山道で,沢と逆の方を向いて黄昏てました。
「ヨッ,いい味出してるね~・・・背中に哀愁が漂ってるぜ」


「おそらく,もう大丈夫だろう。こんだけうろついても合わないし」

P4182379

ベゴ岩に戻って

「Let's Rock'n roll」





次は,山神社とそのルート探索。

事の発端は道標なのです。
グリーンピア岩沼から深山へ向かう尾根沿いのルートに。
いつの間にか深山ルートと,山神社方面と言う二つの道標が立つようになり。
これが,黄色の背景に赤文字で目立つ目立つ。
景観的には『?』です。
来るたびに気になってました。
(頁の下に地図があります)

何時ものルートからそれる事10分位かな~。


「がっかり」

045

舗装道路に出てしまいました。

後で調べて判ったのですが,林道大鹿野線です。
左側に進むと山神社方面。
あくまで方面でこの道沿いにある訳ではありません。
右側に進むと仙南変電所方面。
と言うのも判りました。
山神社って言うぐらいだから,山の中腹か麓近くにあって,崖の上に鎮座してる?
等と勝手に山寺みたいなものを想像して「ワクワク」してました。
そして,いま散策してきた里山内には山神社なる物が無い!と言うのも判りました。
よく調べもせず,適当な思い込みで作り上げた山神社のイメージが。
「ガラガラ」と音を立てて崩れたのです。

道標は山神社方面なのですから,間違いじゃないけど。
せめて林道大鹿野線経由と入れて欲しかったデス。


この時点では,まだ山神社が山の中腹の崖の上に鎮座してる神社だと思い込んでいて。
「ア~ア」とは思った物の,まだ山神社はこの山のどれかの道を辿れば到達すると信じて歩ってました。

しかし,ちょっとガッカリしながら,もと来た道を登り始めた時。
「オオオ。スミレサイシンだぜ」

P4182387

料理法
若葉は,茹でて水に浸し酢の物,おひたし,汁の実。
花は揚げ物,おひたし,茹でて水に浸し酢の物。
地下茎は,おろし金でおろすか,すり鉢で潰してとろろ。
「ぬははは。ざま~ミヤガレ?転んでもただでは起きないんだぜ」

じゃ,気を取り直して。
更なる山神社への道を探索しようと試みたのですが。

046

左も右もこれじゃね~。
藪漕ぎする燃料は,新明寺沢で遊びすぎて,エンプティ―になりかかってるし。
下ってまた登ってくるのめんどくさいな~。
「ウ~ン。止めるか」


次の機会に藪漕ぎしてみましょ。
「帰んぞBeth」




わき道にそれて,送電線鉄塔の下へ。
「お主は磁束密度の高いところが好きなのかい?冷え性なの?それとも肩凝り?」
「電気力線が体を貫く快感~」



じゃなかったみたいです。
単なるオヤツでした。

048


山神社・・・残念ながら山の中腹や麓の崖の上にある神社ではありませんでした。
しかし,近くまでは車で行けるようですが,徒歩で山の中に分け入って行かないと,たどり着けない神社だというのが判りました。
そして,なかなか古い神社だってことも。

いつか岩沼西地区の里山地図をまとめたいなと思っているのですが。
まだまだ,知らないことが多すぎて・・・今回も取りあえず判明した部分のみデーター化しました。
新明寺沢ベゴ岩とニリンソウ
                  クリックするとデカい地図になるよ!

047


カモシカと地獄沢

0441

0440

0442
朝の散歩の収穫です。


庭に砂を敷きたくてと言う話をしていたら,日曜日の朝砂を10袋持ってきてくれました。
地元のnabeちゃん・・・年上の友人です。

砂を軽トラックから下し,立ち話をしているうち先週の林野火災の話になったんです。
「山に居なくてよかったと思ってるんですよ」
僕とBethが,ちょくちょく千貫山と金蛇水神社間の尾根を歩ってるのは知ってるnabeちゃん。
だから,林野火災の話で盛り上がり始めた時,こう切り出したんです。

するとnabeちゃん。
「いつも,どのあたりまで散歩するの」

目印になるものは砂防ダムしか思いつかなかったので
「砂防ダムのある沢の当たりまで下りてくることありますよ」

砂防ダムは,沢などに土石流防止で建設されるわけで,様々なところにある訳です。
と言うか山から流れ出てる沢には,ほとんどこの工事が施されていると考えてもいいくらいです。
だから,この砂防ダムのある沢という漠然とした表現は,思いっきり誤解の基となったのです。

「その沢って石のゴロゴロした沢だよね。
そっちの方までは燃えてないと思うけど。
燃えたのは疣石山の麓だって聞いてるよ」
(疣石山の麓は,たまに僕たちが突入する沢があるところです)

「そう石がゴロゴロしてます」

「地獄沢まで行くんだ。へ~気合入ってるね」
nabeちゃんも『砂防ダムのある沢』の一言に惑わされ,
林野火災のポイントからずれだしたのだと思います。

「えっ。あの沢。地獄沢って言うんですか。たまに出かけますよ。
藪漕ぎしないといけないんですけど」
地獄沢のインパクトに冷静な判断ができなくなった僕。


感心している本人が,
事細かに地獄沢の説明をできるってことはですね。
「nabeちゃんも地獄沢に来てるんだよね」
その日の午後。
地獄沢へ向かう斜面を下ってる時思ったのであります。

立ち話の時は,
僕が散歩で,たまに行ってる沢が。
地元の人には地獄沢と呼ばれていることに妙な感動を覚え,会話の矛盾に気が付きませんでした。
そして林野火災の話は忘れられ,地獄沢の話で盛り上がってしまったのです。
そして,『砂防ダムのある沢』あたりから話題のポイントが,
直線距離にしておおよそ1㌔もずれてることに気づく由もなかったのです。


そう,もうお分かりになったと思うのですが,地獄沢と判明した沢を。
「全く新たなイメージで見たい!」
このときはそう思ってました。
と言う理由で午後の散歩は地獄沢へ決定したのです。


山に入ってみると一面カタクリの花なんです。
P4209795

P4209796

P4209794
踏まないように歩くのは至難の技。
「え~い!死なばもろとも」と訳の分からない掛け声ととも散策開始。

とその時。
草むらに鼻を突っ込んで,
なにやら引きずり出しました。
「ヤヤッ。野鼠じゃあ~りませんか」
固まってました。
死んではいないです。
死んだふりをしているだけです。
P4209812
しばらくして戻ってみると,いなくなってました。

同じ場所を行ったり来たりして,下ばかり見て歩っていたら
P4209814
タチツボスミレ発見。多分タチツボスミレだよね?




Bethが沢沿いに勝手に下って行ってしまって・・・
「あ~あ。行っちまったぜ」と思いながら立ち止まり水を飲んでいると。
なにやら不思議な気配。
そして刺す様な視線を感じたんです。

そして,気配と視線を感じる方向に視線を走らせると
P4209837
「おおおお!かもしか(♀)デッセ」
う~ん。藪の中にはいて行ったり,沢沿いにそわそわしながら歩き回っていたのは,彼女のせいかも。
やばい!Bethのリードは外したままだし。
Bethを呼び戻すのに声を出すとカモシカに逃げられる。
そう思った僕は,ひたすら沈黙を守ったまま,カモシカとにらめっこしてました。
Bethはカモシカに気づかず,後からついてこない僕のところに戻ってくるのですが・・・
結局にらめっこの勝利者は僕。
プレシャーに負けて逃走したのはカモシカでした。
Bethが戻って来たせいなんだろうけど。

興奮冷めやらぬまま,いつもの休息のポイントへ。
「おおお!ニリンソウが一面に咲き乱れてるぜ」
P4209851

ニリンソウが咲き乱れてる真ん中でご休息中。

休息後。さらに地獄沢に向けて出発



給水ポイントへ到着
給水中

僕も沢の流れを見ながらご休息
Bethは退屈そう
P4209895
「シャーナイ行くか」
ニリンンソウの咲き乱れてる中にカタクリの花
等々撮影しながら
P4209876
進入禁止?
P4209907

「こちら側からあちら側へ
それともあちら側からこちら側へ
ドッチなのヨ」
「ドッチともいえない」
自分勝手な解釈をしつつ。
「問題なし!突入!」


「到着!」
0444
依然来た時とは大分景色が変わっていました。
「流石。地獄沢」

前回来たときは沢を北から南に渡り,右岸から砂防ダム上に立ったのですが
今回は沢の中を進み左岸から砂防ダム上に立ってみました。
行けそうです。
前回の目的だった大日如来堂への道かな?
「確認したい!!」
ヒトンチ(人家)の庭だろうと,そん時はそん時。
「山から来ました。Bethです」って事にしてもらおう。
「Beth。突入セヨ!」
P4209916

おお看板だ!
「ン?」
P4209924
新明寺沢って書いてあるよ。
地獄沢じゃないデス。
正式には新明寺沢なんだけど。
地獄沢と言う呼び方は,地元の人たちの中だけで使われてる呼び方なのかもしれないよね。
と帰宅してblogを作成し始めるまでは思ってました。
このときの興味はすでに大日如来堂を探す事。
そして,明らかに民家の私道と思われるところを歩っていたので,
P4209928
流石にちょっと後ろめたい気持ちもあって。
深くそのことついては考えていませんでした。
そして,更に
P4209930
何やら看板があるので振り返ってみると
「ヤバカッタ!・・・ン~待てよ見覚えがある。大日如来堂だ。ヒャッホー」
4年前に来た時にも見かけた看板でした。
0445


「ほんじゃ。行かずばなるまい」
0446
「しかし,荒れまくってますな」

P4209949
0448
0447

「さ~て。帰るか」
P4209942
階段を上から覗き込むと
P4209947
とってもデンジャラスな階段なのです。
道端で撮影をしながら
0449
緑の里クリニックの駐車場で待ち合わせ・・・帰宅したのであります。

ダニ対策を施して,終了。


そして,夜どうしても気になって眠れない。
地獄沢と新明寺沢の件なんです。

月曜日の夜nabeちゃんに電話して確認をしてみました。
確かに地獄沢と言うのはあるのは間違いないようです。
だけどそれが正式な呼び名なのかはわからないとのことでした。

じゃやっぱり,新明寺沢は地獄沢と地元では呼ばれてるのだろうか。

正確な位置確認をする必要があると思い,その電話でできるだけ正確な位置を確認してみました。

すると,
nabeちゃんの言ってる地獄沢と言うのは,
途中に砂防ダムがあり石がゴロゴロしているのだそうですが。
千貫山の南端に位置していて,
五間堀に流れ込んでいる沢だという事。
僕とBethが突入した沢は,
千貫山から北東方向にあり地獄沢ではない。
と言う事が解りました。

2人の間には直線距離にしておおよそ1㌔の誤解が生じていたのであります。

散歩の間中地獄沢と思ってしまっていたのですね。
地獄沢の位置はだいたい分かったので,
次回はその地獄沢を探して,突入を試みたいと思っています。
ですからタイトルはカモシカと新明寺沢にすべきだともおもったのですが,
下った時は僕の中で地獄沢だったので,
そのままカモシカと地獄沢にしました。

今日一日のBeth

2014年4月20日

続きを読む

アクセスカウンター
  • 累計:

最新コメント
火星から来たBeth : Beth came from Mars.
2009年10月28日に火星から来ました。
Bethと言います。

Bethは,
宮城県動物愛護センターの譲渡会に参加して
(2009年10月28日)
譲り受けてきた犬です。
月齢3か月ぐらいと,スタッフの方が説明してくれました。
出生のすべてが謎に包まれた犬なのです。

Bethが我が家に来たのを機会にブログを開設しようと思い。
タイトルをどうしようか悩んでいる時・・・

札幌在住の友人が
「出生がわからないんだったら火星から来たことにすれば!」
で決まったタイトルなのです。

カテゴリ別アーカイブ
管理人からのお知らせ
虫よけにお薦め
記事検索
just for a moment
Talking in the window as the light fades
I heard my voice break just for a moment
Talking by the window as the light fades
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here, never
Let's stay in here forever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
Listening to the movement that the night makes
I let the room fade just for a moment
Sitting in the shadows that the leaves make
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here, never
Let's stay in here forever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
Listening to the music the machines make
I let my heart break just for a moment
Listening to the music the machines make
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here never
Let's stay in here for ever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
プロパ癌だ!


メンバーリスト
お散歩時の熱中症予防に
ヤケクソバイオドリンクレモン広告
簡単な作り方を 「火星の食卓」で公開中です。