今回は新築物件のお話です。
- 新築物件購入に至った訳
- 実は,最初のBethの家は,ある風の強い冬の日。
風に煽られ思いっきりひっくり返ったことがあるのです。
思案の挙句,コンクリートの敷石を8枚屋根の上に乗せました。
この時,この敷石が悪さをするとは,全然考えもしていなかったのですけど。
月日が経ち,あるお天気に恵まれた休日の昼下がりの事です。
「お~い。大変だよ~」と玄関の外からtomoさんの声がしました。
「なんだ。なんだ」と庭先に出てみると。
Bethの家の前で。
「覗いてごらん」
とBethの家の中を指さします。
何かよからぬことを計画してる可能性もあるので。
おそる,おそる,覗いてみると。
「ヤヤッ,何と面妖な」
天井が鮮やかなオレンジ色や黒や白に染まっていたのでした。
「カビ?だよね」
「多分」
「ウ~ン。もしかしてコンクリートの敷石の間にゴミがたまって,水がたまり,カビの発生原因を作ってしまったのかもしれないね」
と敷石を取ってみると
「ヤッパリ。致命的な状態でっせ。どう見てもリフォームは不可能だね。やっぱり新築が良いよ」と僕。
「今週末までリサーチしてきておくから,一緒に買いに行きましょう」とtomoさん。 - 新築物件組立
- そして,大安吉日!!Bethの家を購入してきました。
お天気の日いい日を選んで,組み立て開始。
組立手順をみていた時。
「ン?変だ」
屋根の取り付け方法で,屋根の上から木ねじで固定と,組み立て方には書いてある。
「ン?でも後で防水処理を施すのかな~多分」と僕は思いました。
そんなの至極当然の施工方法だもの。
そして,組み立て始めました。
やはり,大きな問題ですよこれは。
赤枠で囲んだ組立工程③がかなり問題ですね。
木ねじで,相手が材質の柔らかい木であるにもかかわらず。
ザグリ加工をしている。
それも皿用の皿モミ加工ではなくボルト用のザグリ加工?
でもな~ボルトにしても深すぎるんですよ。
M3のボルトの頭の高さが3㎜だし
M4のボルトでも頭の高さは4㎜なのですよ。
ネジが5㎜以上屋根面から埋没してます。
水溜まっちゃうよね。
「ウ~ン。なんでザグリ加工なのか,意味が解らん」
ネジの頭が外に出ない様にザグリを入れるとか,ネジ頭の部分を隠すのに大きくザグったとか。
木屋根に木ねじですからね。
それに,木ねじは皿ネジですからね。
ザグリ等必要ないと思うのですが。
組立工程③はザグっていて,組立工程④をザグっていないのは何故?
そして,この意味のなさそうな深~いザグリを,近くでマジマジ見てみると。
塗装が奥まで塗られていないのがお分かりいただけると思います。
これはまずいですよね。
水が溜まる構造で,さらに水がしみ込んでしまう。
- 組立工程③のとても深いザグリ加工の意味を考えるコーナー。
- ネジの長さが足りなかった等と言うとんでもないミス? 屋根の部分を持って持ち上げたら,屋根が取れた為,ネジの有効寸法を確保するため追加工したとか?
- 部品点数を少なくしたかった? 部品点数を少なくすることは,手配ミスを少なくできるし,工場出荷時の梱包ミスも防げる。
それにしても,木ねじを長いものにすればいいだけだし。
台数分手配済みで,手配したネジをキャンセルできない為?
木ねじ2種類だとすると,組み立て方の③と④で,購入者が間違える可能性が有る。
組立工程④は30㎜で,組立工程③はおそらく35㎜~40㎜必要だったと思われる。
おそらく,組立工程③で必要な長さの木ねじを組立工程④で使うとネジが下に突き出てしまう。
その逆に,組立工程④で必要な長さの木ねじを組立工程③で使った場合は,持ち上げた時屋根が外れる。
だから,組立工程④で使うネジで統一して,組立工程③ではネジ山がしっかりかかる部分までのザグリを入れた。
余談になりますが。
手配ミスを防ぐ方法は有ります。
犬小屋:WDK-750 ,リスト図番を付与し,図面と部品リストを作ってしまうのです。
図面もリストから呼び出せるようにします。
その上にWDK-750をトップリストがあれば,トップリストに手配台数を入力するだけですべての手配が済むことになります。
今時,部品リストを台数毎に作って手配する会社は無いとは思いますが。
リストを階層化してシステム化すれば管理が楽になるという事ですね。
いろいろ想像しちゃうのですけど,2が説得力ありますね~なんとなく。
それとも,1と2の複合した不具合?
それにしても,「アイリスオーヤマ」さんやってくれちゃうよね。
塗装を施す屋根の上の面のザグリ加工はやっちゃいけないですぜ。
せめて,コーキング剤とか防水処理剤を添付するぐらいの思いやりが欲しいですね。
根本的な問題は何も解決しないですけど。
犬の家だからと言って,ど素人を舐めてもらっては困ります。
仕方ないので,在庫している工業用のシリコンコーキング(クリア)剤を充填。
- 次に風対策です。
- これは,1週間寝ずに考えました・・・uso800準拠。
iso9001品質マネージメントシステムを,より現実に近づけたuso800(品質マネージメントシステム嘘800シリーズ:火星電気商会)。
一週間考え続けたというのは嘘です。
「どうすっかな~」とは思っていましたが,アジャスター(足)の部分がどうなっているのか,購入してみないと分からないので,購入して考えようと思ってました。
「究極の現合」です。
こんな感じのイメージはあったのです。
ただ問題は,オールアンカーの最小サイズがM6(直径6.4㎜の穴×深さ45㎜)ということは,レンガが割れる可能性があるんだよな~。
上手く加工できても,家の移動が必要になったとき,アンカーの頭が残ってしまう。
切断しても残骸は残るしな~。
そして思いついたのがステンレスのワイヤーとノープラグビス使う方法です。
強度はオールアンカーに全然かなわないけど,穴加工は3.5㎜ですむし・・・強度を確保するは4か所止めればいいかな~。
等と考えていました。
ジャーン!施工日。
前日,第二次世界大戦の映像を見ていて(ナチにくみしたフランス人女性たちの末路)体調が悪くなっており。
とってもご機嫌が悪い中,ステンレスのワイヤー探しに悪戦苦闘していました。
何かどうでもいいや!という投遣りの状態で集中できない。
でも,今日中に何とかしないと・・・「あ~困った」
見つけることが出来ず。
「ブツブツ」言いながら「ゴダラ,ゴダラ」・・・目が回る寸前まできてました。
その時,tomoさんが「さっ」っと部屋に入ってきて,「サッ」っと見つけだしてくれました。
「ゲッ,そのコンテナボックスの中,何度もひっくり返して探してたんだよ。なんでだ~」
管理人は俺だ!てやんで~。
今回の新築物件は,アジャスターボルトが短く。
前回セッティングしていた場所・・・実は傾斜がきついのですが,その傾斜を吸収することが出来ませんでした。
仕方がないので,廃棄する予定の小屋の足を使う事にしました。
そして,
- 材料
- ノープラグビス(一発ビス)4×25 穴加工だけでねじ止めできる優れものです。
- 圧着端子R3.5-4(真鍮製なので適宜交換要)
- 絶縁キャップ
- ステンレスワイヤー
- 道具
- 振動ドリル
- コンクリートドリル 3.5
- プラスドライバー
- 圧着工具
- よく切れるニッパ。
- ペンチ
4本足の対角線上で,内側に引っ張るように,そしてできるだけ短くセッティング。
Bethが引っかけて怪我しないようにするためです(uso800準拠)
内側に引っ張って,ステンレスワイヤーを端子に圧着するのが,ちょっと面倒でした。
- 新築物件完成 9月27日15時13分
- 折角作ったのになかなか入ろうとしません。
「苦労したんだから,入ってくれよ~。頼むからさ~」
「入居のタイミングを見計らって,最初の一歩の撮影頼む」とカメラを渡したのであります。