原発

8.15


いつの時代でも,
争いを好みあおり立てるのは,
現場を遠く離れた机の上の空間。
現場で流される汗や血のにおいから隔絶した空間。
その机の上の空間は,
隠ぺいが横行し責任の所在があいまいな空間。
すべてに蔓延する空間。
3.11以降,この救い難い空間が明確に見えるようになってきたと思うのです。
自らの動向は,政策決定の為の試行錯誤と政策の実施のためにあるのではなく,
政局のために考えられる政策と戦略のみが動向の基準となる。
視野が著しく狭窄しているため,
進む道の前に崖があることにも気付かず,
突き進み,多くの人を犠牲にする。
現実に歩いているのは,僕たちで彼らではない。
崖から足を滑らせて落ちるのは僕たち。
そして,多くの人の犠牲は,彼らにとっての痛みではなく,
彼らにとって痛みとは,政局の動向によるものだけ。
政策の失敗の責任を,あいまいにしたまま生き残り続ける。
ムラと言う空間に寄生する。
空間が崩壊すれば,自らも滅びることすら認識できない。
だから寄生と言うのが正しい。
自らの信念に基づく政策などなく,政局に合わせた日和見な人々。
政局の為インパクトのある名を取り込み,安易な2世議員たちの脳天気な世襲政治の横行。
実が伴わない口八丁手八丁の人々。
政策の失敗のつけはすべて僕たちが払う構図は続く。
昨日の失敗に目をつぶることから始まる明日は,崩壊の為のプロローグでしかないだろう。
昨日の失敗の原因を追究する事で明日が始まる。
当たり前のことです。
情報を個人の誹謗中傷に使いたいのではないのです。
しかし,web上でみられる誹謗中傷はひどいものです。
そのような愚行が,情報の公開の妨げになっていると言う事を,僕らはもっと考えるべきです。
そして,包み隠さず公開された情報を基に,
明日のためのエネルギー政策の第一歩として考えなければいけないはずです。

pigs on the wing 


電力会社と権益の悪夢と不幸
巨大企業,巨大資本による情報操作。そして不利益な情報への圧力と隠蔽。
まるで近未来SF映画の様な世界が,眼の前に展開している。


PinkFloydAnimals

自らの欲望の充足のため,刹那的にエネルギー消費する社会。
そして我々は無責任にも,核廃棄物という大量の負の遺産を未来に残しつつある。
自らの欲望の炎に,自らが焼きつくされるのではなく,
何の罪もない未来の子供たちに,焼きつくされる恐怖を受け渡す。
それが今の社会の現実。
さまざまな矛盾と向き合う事が出来ない社会は崩壊する。
これまでの歴史が証明しています。
矛盾と向き合う事を否定し,閉鎖的て独善的に進む人の社会。
それは,自らの手で崩壊することを選択してるとしか思えない。
僕たちが住んでる地球は
今回の大震災が証明してるように,いつどこでこのような事が起こるかはわからない。
そんな不安定な地上に住んでるのだと言う認識は必要です。
そんな地球上に,放射性廃棄物が放射線を出さなくなるまで安全に保管できる場所があるのでしょうか?

今,エネルギー政策の矛盾が浮き彫りになりました。
原発がなければ,僕達の社会は成り立っていかないのでしょうか?
それを定量的に,明示している人達はいません。

今,3.11以降節電の中,企業活動が停滞してるのでしょうか?
おかしいですね。






電気の需要と供給のバランスについて,考えてみます。
交流で連携されている全ての系統は,どの地点でも周波数は同一なのです。
これは,需要と供給に不均衡が発生した場合,周波数の偏差となって現れます。
これを供給側は制御して安定供給をしてるわけです。
どのように制御してるかというと

CCI20110730_00005
電力需要は休むことなく変化しています。
左のグラフはその変動を変動周期で分類したものです。

横軸に供給電力の周波数変動周期の時間。
縦軸は需要の変動幅(電力使用量の変動幅)。
横軸の説明
①サイクリック成分(変動周期数:数1分以下の変動)
②フリンジ成分(変動周期数:数分~十数分以下の変動)
③サステンド成分(変動周期十数分以上の変動)
もうちょっと詳しく説明すると
①のサイクリック成分は,
 負荷特性による自動調整:負荷によっては起動時の数マイクロ秒から数ミリ秒の間に定格電流の数倍から数十倍大きな電流が流れる場合があります(突入電流と呼ばれています)。
白熱電球では定格電流の約10~15倍,モーター:定格電流の約5倍~10倍,コンデンサー約20倍~50倍と言われています。
これは電源を入れた時のみ発生する電流で,時間の経過とともに定格電流以下の電流値に推移します。この事を言います。
 ガバナーフリーというのは,まずガバナとは,回転機の調速機の事をいいます。
このガバナに負荷制限を設けず,周波数変動に対して自由にガバナを応動させる事を言います。
周波数が低下した場合は(発電機の回転が低下)した場合は,回転機の出力が増加し,周波数が増加した場合はその逆の制御をする状態の事を言います。

CCI20110730_00005 - コピー

これをグラフで表すと。
しかし,この制御は数分程度の制御,それから周波数変動が3%以内という制限があります。
それは発電機にぶら下がっている需要家の負荷が増えれば増えるほど発電機にはブレーキがかかった状態になり,無理な力が発電機本体にかかるようになるのですね。
この状態で周波数制御をし続けると,発電機の破損,例えばタービンの羽根の破損という事故を招くので制限があるのです。
電気的な負荷変動による発電機の回転数への影響は,みなさんの自宅でも簡単に実験することができます。
プラモデル用のモーターを2個買ってきて,軸をゴム管か何か機械的につなぎ,一個はモーター電源(乾電池)に接続,一個は発電機として使用します。
モーターを回転してる状態で,発電機側に豆電球を接続してみてください。
電球は点灯しますが,それと同時にモーターの回転速度が遅くなります。
この状態が発電機に負荷がかかった状態と同じ状態です。

②フリンジ成分
負荷周波数制御(LFC)とは中央給電指令所の自動給電システム(計算機)で必要な調整量,需要と供給のアンバランス量をリアルタイムで計算し、調整対象の各発電機に出力量を指示し調整する制御方法です。

③サステンド成分
経済負荷配分制御(EDC)とは,効率の異なる各火力・水力発電機の経済的な出力配分を計算し、発電機出力を制御する方法です。
一般的にはこの制御と負荷周波数制御(LFC)を組み合わせて発電機出力を制御しています。
中央給電指令所が積極的に発電量の制御に乗り出す状態と考えてもらっていいと思います。



このようにして供給側は,需要家に対して安定供給をしてるわけです。
供給側が需要家の負荷変動に対応しきれなくなった時どうなるかというと
大電源の脱落を想定してみると。
今回の事故では原子力発電所の脱落(火力発電所も脱落してます)になりますが,系統の供給力の著しい低下が継続し,周波数の低下,そして発電機の負荷の増加による発電機への悪影響,そして発電機の保護のための強制解列に発展して,周波数制御ができなくなり,系統内での大停電になると言うのが最悪のシナリオです。
50Hz管内での周波数低下は50Hz管内に波及していくことになるわけです。
ですから,
50Hz管内は50Hz管内,60Hz管内は60Hz管内の中央給電指令所である程度連携が図られなければないことがわかると思います。
ここで,面白い事に気付きます。
日本には,御存じのように50Hzと60Hzの系統に分かれていて,この系統間は電気的に絶縁されています。
という事は東日本の周波数低下による停電事故は西日本には波及しないのですね。
逆も言えますが。

そして,季節ごとの一日の電力需要をもとに,だいたい8%の供給予備率を確保し,急激な負荷変動に対応できるよう,年間の需給運用計画を立てます。
当然,週単位,翌日単位での需給計画も立てながら給電するわけですね。


ここで今現在日本ではどんな電気の供給源があるか考えてみましょう。

①貯水池式水力
  発電量 : 貯水池への水の流入量と貯水池の容量
  特徴   : 出力は小。起動停止が容易なので出力調整が容易に行えます。
         当然二酸化炭素,窒素酸化物,硫化水素などの汚染物質は排出されません。
         イニシャルコストが高額(建設費が膨大)。
         自然破壊。
         ランニングコストは,維持管理費のみ。

②揚水式水力
  発電量 : 揚水用動力(つまり下の池から上の池に水を揚水するために使われるエネルギー)の70%
  特徴  : 出力は揚水された水の量と,貯水量による。
         発電単価の安いエネルギーで揚水し,発電単価高い発電所の代わりに発電すると経済性が高い。
         なぜ揚水式発電が必要かというと。
         現在の人の持ってる畜電気技術では,大電力の蓄電は不可能という事。
         そして,余剰電力(供給予備率)は必ず必要である事は,わかると思います。
         電源設計の際,電源の選択基準はやはり予備率を考えて設計します。
         10アンペアの負荷容量に対してに10Aの電源を用意する愚かな事はやりませんものね。
         そしてこの余剰電力をどうするかで考案された発電方式です。
         電気エネルギーを位置エネルギーに変える事で,エネルギーの保存をするという考え方ですね。
         当然二酸化炭素,窒素酸化物,硫化水素などの汚染物質は排出されません。
         イニシャルコストが高額(建設費が膨大)。
         自然破壊。
         ランニングコストは,維持管理費のみ。

③石炭火力
  発電量 : 安定供給。燃料の供給に依存。
  特徴 : 石炭の単価が安いので,燃料費単価は安い。
       起動停止に時間と燃料費がかかる。
       二酸化炭素,窒素酸化物や硫黄酸化物の排出。
        環境汚染。

④石油燃料
  発電量 : 安定供給。燃料の供給に依存。      
  特徴 : 石油の単価が高いので燃料費単価は高い。
       起動停止に時間と燃料費がかかる。
       二酸化炭素,窒素酸化物や硫黄酸化物の排出。
        環境汚染。

⑤LNG火力
  発電量 : 燃料の供給に依存。
  特徴   : 燃料単価は石炭と石油の中間。
        起動停止が容易。
        低出力時の効率低下が大きい
        二酸化炭素,窒素酸化物は石油や石炭に比べて少なく,硫黄酸化物は排出しない。
        環境汚染。

⑥自流(流れ込み)式水力
  発電量 : 川の水をそのまま発電所に引き込んで発電するのです量変化に伴い変化。
         イニシャルコストが高額(建設費が膨大)
         ランニングコストは,維持管理費のみ

⑥原子力
  発電量 : 核燃料の供給に依存。基本的に安定供給と言われてる?(原子炉にトラブルがなければ)。
  特徴  : 放射性廃棄物を生み出す。
         高レベル放射性廃棄物,低レベル放射性廃棄物の処分は地層中に埋設という方法しかなく管理の方法も漠然としている。
         一度の事故で,文明も滅びかねない大惨事になる。
         燃料単価は安いと言われているがその根拠が不明。実際は下記の理由により高額になると思われる。
          理由 : 放射性廃棄物の処分と管理にどれだけの時間とお金がかかるか不明瞭。
               管理を放射性物質からの放射線が無くなるまで継続。
               どのようにして管理するかも不明瞭。
               トイレなきマンションに例えられてます。
        環境崩壊。 


**********  2012年04月24日追記  **********
最大の特徴は,
原発は稼働中のものより冷温停止のほうがリスクが高い。
(だから再稼働したほうがいいという論理の展開ではありません。事実のみを客観的に見ての考察です)
きっかけは先日の台風のような低気圧の接近で,冷温停止中の東通原発で外部電源が短時間ですが
(確か1時間だったと思います)
喪失し,循環ポンプが停止という記事でした。

送電停止の原因は,地絡事故などではなく。
直接の原因は強風による電圧低下。
強風により送電線たわみ,電線内の抵抗値が増加し電圧が低下したため。

通常では起こりえないような原因だった。
送電電圧はそんなに不安定なのだろうか?

多くの原発や火力発電所が稼働していない現在長距離送電のリスクは高くなってるのかもしれない。
特に東日本管内ですね。

ところで,
自らが発電できなくなってる休眠中のというか冷温停止状態の原発は
どうやって冷やしてるのだろう。

すべて外部電源という事になります。
外部電源が喪失したら
非常用炉心冷却装置か非常用高圧ディーゼル発電機しかないわけです。

つまり同一周波数管内で需要と供給のバランスが崩れ
周波低下,電圧低下が起こり
大停電が起こった場合

同一管内電気的に絶縁されてなければ,その管内すべてに起こる
50Hz管内で起これば50Hz管内すべて
60Hz管内で起これば60Hz管内すべて
ただし50Hz管内の北海道と本州間は直流送電のため電気的に絶縁されているため
どちらかの大停電が波及することはありません。

周波数低下が起こり始めると
火力発電所は負荷が大きくなるため,タービン破損を防ぐためすべて強制離脱停止させます。
(火力の再稼働には数日の時間が必要。)
なので普及には数時間単位ではなく数日単位でも時間が必要。
その管内にある冷温停止状態の原発には外部電源の喪失が続くという事になります。

復旧までの期間非常用炉心冷却システムが働き続けるか,非常用高圧ディーゼル発電機が稼働し続けなければ
冷温停止中の原発にとんでもないことが起こるという事ですね。

*********************************



⑦再生可能エネルギー 風力・太陽光
  発電量  : 環境に影響されやすい。
  特徴   :  クリーンなエネルギー
          燃料費がいらない。
          ランニングコストは,管理・維持費だけ。
          将来性がある。メガソーラー,スマートグリッドとの組み合わせで安定供給への道を今歩み始めている。
          小規模コミニティー単位での発電と配電が可能。
            波及事故から大停電になるリスクからは解放されます。

⑧バイオマス発電 と 廃棄物発電
   工事中。
  新しい発電方式「木質バイオマス」の可能性
  岩手県葛巻町では,木質系バイオマス発電,畜ふんバイオガスシステムなどを利用してエネルギー自給のまちづくりを実践し,全世帯の180%をまかなえるエネルギーを生み出しています。
   コミニティー単位での発電の実践。そして,それは不可能なことではないと言う事です。

 
⑨地熱発電

化石燃料のほとんどない日本で唯一の地下資源であり,一火山あたりの地熱資源量は20万kWと言われており,日本の火山数は108ありますから,単純に掛け合わせると2160万kWの地下資源を保有してることになります。
地熱発電は汽力発電の一種と言う見地から電気事業として火力発電並みの制度がのまま適用されています。
・問題点
天然の蒸気でタービンを動かすため資源の不確実性,資源確保の掘削等,不確実性が付きまとうため調査をしながら開発が必要になるという事。
火山性ガスの危険。
 現状の発電技術には
①シングルフラッシュ方式・・・日本の多くの地熱発電がこの方式。
②ダブルフラッシュ方式
③バイナリ-方式
多くが国立公園内にあるため開発が制限されてる。

⑩海洋温度差発電
     工事中


水力発電所の建設費が高額と言われてますが,どの発電方式も原発一基分の建設費よりも低額です。


いろんな技術が生まれてきてます。
送電線などの技術革新も進んできています。
液体窒素の温度で電気抵抗がゼロである高温超電導ケーブルのが開発,実用化に成功したそうです。
やはり人というのは素晴らしいと思うのです。

 
電気を安定供給すると言う事に,人の持てる技術の全てをつぎ込んでいる。
そして,それでもなお,いつどのような状況で顕在化するかわからない不安要素を含んでいます。
それをリスク管理と危機管理で,防止,あるいは最小限の被害に抑えるような試みが,
常日頃から実施されていると言う事ですね。
とても凄い事だと思います。
安定という言葉の下には,人の弛まぬ努力があって初めて成り立っていると言う事ですね。


しかし,今回の福島第一原発の事故は,人の技術のおよばない,リスク管理も危機管理も吹き飛ばす
事故だとおもいます。

 原子力発電の特徴として必ず最初に謳われてきたのが,安全です。
 そして,資源エネルギー庁「原子力2009」によれば,
 さまざまなケースを想定し,どんな事態が起きても,放射性物質を閉じ込めるように各システムが作動
 これが多重防護による安全確保の仕組み・・・・・(さまざまなケース?本当?)
 その中には,五重の防壁(沸騰水型原子炉の場合:福島第一原発) 
   ①ペレット : 陶磁器の様に焼き固めているので,大半の核分裂生成物は飛散せず,ペレット内にとど
            まります
   ②被覆管 : 核分裂生成物に含まれるガスの一部はペレットに外に漏れますが,被覆管は機密状態
            なので,外部への放出を防止します。
   ③原子炉圧力容器 : 何らかの原因で被覆管から炉内に核分裂生成物質が漏れても,圧力容器や
                 配管が防壁となって外部への放出をブロック。
   ④原子炉格納容器 : 圧力容器を初め,主要な原子炉機器を覆う厚さ30mmの鋼鉄製の容器,圧力
                  容器から出てきた放射性物質を閉じ込めます。
   ⑤原子炉建屋 : 一番外側には厚いコンクリート製の建屋を設置,放射性物質の放出を食い止める
             ”最後の砦”のような存在です。
 とてもおかしい事に気付きます。
 さまざまなケースを想定してと謳っておきながら,
 核燃料が高温で溶け落ちる事(メルトダウン)は想定してないのですね。
 あくまで核分裂生成物が飛散した時の防壁だと言う事です(世迷言で安全設計,リスク管理や危機管理を
 やっていたとしか思えないのですけど)。
 被覆管の使われているジルコニウム合金の融点は1852℃で酸化しやすい性質をもっています。
 核燃料のメルトダウン時の温度は2000℃以上なのですから,被覆管は溶けてしまうわけです。
 核燃料がジルコニウムを溶かし水と接触して,大量の水蒸気が発生。そしてこの酸素とジルコニウムが反応
 し,大量の水素だけが炉内にのこり,水素爆発を起こしました。
 また,純鉄の溶融温度は1535℃と言われてます。30mmの鋼鉄製の容器など溶けてしまって役に立たない
 のですね。

  
 おかしなことは他にもたくさんあります。
 これも資源エネルギー庁の「原子力2009」からなのですが
 非常用炉心冷却装置
  何らかのトラブルで原子炉冷却材(軽水炉なので水ですね)が炉心から失われた時,大量の水を炉心に
 注入して冷却する安全システムを指します。
 この動力源は原子炉からか外部電源あるいは発電機から供給されるのですが,地震で緊急停止した原子
 炉は,核分裂の連鎖反応が停止してるのでそこから電気をもらう事が出来なくなっていますし,発電機は
 津波で,外部の送電系統は地震で崩壊してました。
 事故後,さまざまなケースを想定。という事は想定外もあると言っていました。
 それは原子炉で起こってはいけない事故が起きた場合は,想定の範囲でないと言う事なのでしょう。
 そんな安全設計やリスク管理,危機管理が原子力発電では許されてきたわけです。
 そして,人の指がスイッチを押し続けていない限り,安定な運転ができないシステムという事です。


それでは,今後のエネルギー供給源の選択をどうするかなのですが
危険な放射性物質の処理方法も確立されない,そして人のリスク管理や危機管理のおよばない
危険な原発を選択するか。
環境に影響され安定供給が今のところ難しい再生可能エネルギーを選択するのか。
と問われれば,僕は迷わず後者を選択します。
今後の人類の必要なエネルギーを数百年単位で安定供給を考えるならば,そうするのが当然だと思います。
 
震災後一部の原発,東北電力管内では太平洋沿岸部の火力も停止してる。
そのような状況下でも,生産活動は脈々と息づいています。
大型小売店舗や工場での節電は,電気の購入費用が減った分小売価格にもいずれ反映されるでしょう。
節電が全て悪い方向に向いている訳ではないと思います。
大量消費,大量輸送,大量生産は,物が動けば金が動く,そんな経済の動きを生み出しました。
しかし,必要なものを最低限,そして効率よくと言う動きが経済活動の主流になる時が来たのではないでしょうか。

電力の安定供給:今の生活サイクルと創り出された停電の危機意識の中では,
原子力発電が必要?だったのかもしれませんが。
しかし,今我々の生活基盤の確保というより,生活の享受のために作られるエネルギー
が未来の子供たちの生命を脅かす事はあってはならないのです。

福島第一原子力発電所の今回の事故は,人類に対する警鐘だと僕は思います。
人類の進歩に犠牲はつきもの,という言い方をする人たちがいます。
人の命を人柱にしない方法を,考えながらの進歩ではないのでしょうか。
最善の方法を考えても,事故の起きる事があるかもしれません。
しかし,それは仕方のない事などと考える経営者や技術者がいるとすれば,
技術の進歩はないでしょう。
事故を起こさないように,システムを構築し,リスク管理や危機管理の方法を考え
そして,万が一事故が起きた場合。
事故原因の究明と再発防止のための方法を講じないところに進歩はないと思うのです。
中国の高速鉄道事故とその事故処理,マスコミ操作見て,福島第一原発そして今までの日本の原子力政策と
とても似てると思った人たちも大勢いると思います。

巨大企業や巨大資本,その中のシステムで動いている一人一人は,ノーマルだと思います。
しかし,それが組織として動き出すと,反対意見に耳も貸さず動いてしまうのは,なぜなのか
そして,いつしか彼ら一人一人の行動指針のベクトルまでもが,金と権力による力によって働くようになってしまう。
技術の進歩を隠れ蓑にした,自己の欲望の充足。
自らの欲望の充足が,今のエネルギー政策の展開を左右してる事にとてつもない不安を感じます。


なぜ報道されない?


背後に居並ぶ政治家たちは,他人事のようですね。
僕にはそうとしか見えませんでした。





こういう事が,今の日本で現実的に行われてきた事に,憤りよりも恐怖と悲しみを感じます

自走-迷走-暴走 今原発は止まらない

朽ちていった命
-被曝治療83日間の記録-
CCI20110822_00000

1999年9月30日,住友金属鉱山子会社”JCO東海事業所”で起きた臨界事故。
その後の作業員被ばくの治療記録が記された本です。

裸の原子炉が突如村の中に出現。
臨界。そして中性子線による被曝。
命が朽ちていく様子は,想像を絶するものであった事。
命に対する問いかけをしながら治療にあたった,関係者達の葛藤と悲しみが描かれています。



このJCOの臨界事故とは違いますが,
やはり原発事故は,我々の生活に様々な影響を与えています。
五感で感じる事の出来ない放射線。
それが体に与える影響には,脅威を感じます。
体に対する影響だけではなく,ひどく心まで蝕む怖さがあります。
今回,京都に端を発し,成田山で燃やすことになった被災地の松。
京都が自ら申し入れをして,二転,三転した対応は,理解に苦しむところがあります。
二転三転した理由が,放射能に汚染されてるかもしれない松を,燃やすなと言う住民感情だとすれば理解はできますが。
その後,放射能を測定し,実際送り火に使う松の表皮から,セシウムが発見されたのですから,なおさらの事ですね。
しかし,セシウムのしみ込んだ表皮を削れば燃やしても問題ない。
と言う結論がでても,京都では燃やせませんでした。
そして,成田山ではこの表皮を削り取り測定。問題のない事を確認,燃やす事に決定。
そして,実際”おたき上げ”で燃やしました。
しかし,地元や首都圏の住民などから
「放射性物質の影響が心配される松を燃やすことは許されない」
などとする抗議の電話が相次いだらしいです。
住民にとっては疑わしいのだから,燃やしてほしくないという感情もわかります。
国や自治体の放射能被害の対応の悪さもあってか,疑心暗鬼に陥っている可能性も否定できません。
そして,5か月たった今でも,正確な情報がつかめないという事情もあると思います。
実際,東北地方全域の放射能汚染の正確な情報は,ないように思います。
被災地にすれば,きちんと測定したのだから問題ないだろう。
別に頼んでるわけでもないのに,勝手に独り相撲をして,風評被害を増長してるだけ。
東京電力管内の電気を供給してる原発の事故と言う事を忘れてもらっては困る。
そして,燃やそうとした松は,電源三法による交付金の恩恵とは全く無関係の地域の松なのだよ。
という感情論にまで発展しています。
正確な情報が発進されないまま,中途半端な情報に一喜一憂する様が見え隠れしてます。
風評被害の対策は,正確な情報をどれだけ早く伝えるかにかかっていると思います。
信頼のできる機関から,正確な情報の発信がない。だから欲しい情報の検索をし,見た情報を個人レベルで増幅してしまう。
それが,ネット上での風評被害になっているのではないでしょうか。
正確な情報をより早く収集し,伝える事に奔走する。それが,責任ある政府の執る行動だと思います。
(イニシアチブをとって,方針を打ち出す能力がないんだから,せめてそのぐらいの事はして欲しいよね)
正確な情報をもとに,人々が冷静な判断をすることができるのか?
という問題もありますが。
今回の場合,信頼できる機関からの正確な情報の発信が,不足してるのが問題だと思います。
場合によっては,信頼できる機関(政府御用達)による捻じ曲げられた情報が,発信されていました。
ひどい話は,長崎大学の某御用学者の発言です。 
もう遅いかもしれませんが。
政府機関がネット上での風評被害を監視するという動きは,とても疑問を感じます。
それが原発の安全神話(盲信or捏造)を作り続けてき資源エネルギー庁なのだから,疑問符がたくさんつくわけです。
穿った見方をすれば,資源エネルギー庁(政府機関)による原発推進のための情報操作という疑念さえ出てきます。

今現在も
福島第一原発事故は命と心を蝕ばみ続けています。

アメリカから見た福島第一原発事故。

安全だと言い続けて来た原発は,実は・・・・という内容です。
そして福島第一原発のマークⅠは,経済性を追求し,安全設計に問題がある原子炉だったと言う事ですね。
立地条件の問題も浮き彫りです。
いったい,このマークⅠ型の原子炉は,日本に何基あるのでしょうか
我々は,どう考えればいいのでしょう。
電力の安定供給は,とても難しい問題です。


日本の御用学者達は今
 「安全デマ」を流す御用学者、原発関係者を東京地検に一斉告発 

当然の結果でしょうね。

人々は,日本政府の発信する情報を,信じれなくなってきてるのではないでしょうか。
苦悩に満ちた,生活を余儀なくされてる人々をよそに
原発輸出に拍車がかかってきました。
何をそんなに焦ってるのでしょうか。
雇用の確保なのでしょうか。
経済の停滞への恐れなのでしょうか。
これから進むべき道を,考える時期ではないのでしょうか。
焦る必要があるのは,福島第一原発事故の完全な収束,被害にあった人々のケア,
そして原発周辺の除染とその処理だと思うのですが。
暴走した原子炉を止める技術を持ち合わせていない事を,我々は今回の事故で知りました。
原発安全神話には,何の根拠も無い事。
核燃料は,再処理して使う事ができる永久機関のような夢の燃料という面ばかりが強調され
再処理の際に高レベル放射能廃棄物が排出されるという事も知りました。
そしてその処分の方法は未だ,地中に埋めると言う脳天気な方法しかない事も。
その方法は
再処理工場で高濃度放射性廃液をガラスと混ぜて,ガラス固化体にし,30年から50年冷却保管
その後,金属製の容器で地下300m以下の馳走に定置。緩衝材をつめて埋設。埋設年数は明記無
放射線を出さなくなるまで十万年とも言われています。
我々が永遠に近いこの年月を管理できるとでも思ってるのでしょうか。
人間の歴史など及びもつかない,この永遠の時間を。


この事故後,日本政府に対する『ネイチャー』の論評は,
「東海村の原子力事故はここ数年で最悪の事故であり,責任は政府,特に科学技術庁にある。
科学技術庁は,原子力産業を適切に帰省できないことを証明した。
原子力安全委員会は,パートタイムの学術専門家集団で,専門性に欠けたきわめて少数の官僚
が作製した書類に簡単にハンコを押してしまう。
・・・・・政府が新しい規制機関に,充分な資金や人材,専門家と責任を持たなければ,問題は残った
ままになる。・・・・」

今回の福島第一原発事故は,自然災害がきっかけになった事故であるけれども,
政府機関の浮世離れした対応等を見ると,根本的な体質は変わらないまま継続して来ていたのだろ
うと思う。

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最新コメント
火星から来たBeth : Beth came from Mars.
2009年10月28日に火星から来ました。
Bethと言います。

Bethは,
宮城県動物愛護センターの譲渡会に参加して
(2009年10月28日)
譲り受けてきた犬です。
月齢3か月ぐらいと,スタッフの方が説明してくれました。
出生のすべてが謎に包まれた犬なのです。

Bethが我が家に来たのを機会にブログを開設しようと思い。
タイトルをどうしようか悩んでいる時・・・

札幌在住の友人が
「出生がわからないんだったら火星から来たことにすれば!」
で決まったタイトルなのです。

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for girls who grow plump in the night
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just for a moment
Talking in the window as the light fades
I heard my voice break just for a moment
Talking by the window as the light fades
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here, never
Let's stay in here forever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
Listening to the movement that the night makes
I let the room fade just for a moment
Sitting in the shadows that the leaves make
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here, never
Let's stay in here forever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
Listening to the music the machines make
I let my heart break just for a moment
Listening to the music the machines make
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here never
Let's stay in here for ever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
プロパ癌だ!


お散歩時の熱中症予防に
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簡単な作り方を 「火星の食卓」で公開中です。