白石スキー場-不忘山(-南屏風岳-屏風岳) ピストン ソロ
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不忘山-白石女子高山小屋跡
- 結果
- 前半戦であえなく挫折してしまったので,結果を先に発表してしまいます。
課題がはっきりしましたね。
体力面は山登りの標準にまだ至っていない。
まだまだ鍛錬が必要だってことですね。
何が標準なの?って聞かれるとちょっと困るのですが。
今回調べた標準時間以内で登り切れれば,と言う安直な理由からです。
それにしても,ここを90分で登ってしまう人がいるのには驚きです。
そしてビビリを何とかしなければ(これが一番大きいかな)。
関係ないですけど。
山登りをすると爪伸びるんですよ。
驚くほどに。
時間はたっぷりあるので,登りと違った山の雰囲気をタップリ楽しむ方針に変更。
山メシをタップリ時間をかけて,堪能した後は・・・
足元で餌をついばむ野鳥を撮影したり。
人におびえる風も無く,足元近くまで寄ってきたのには,ちょっとびっくり。
行けなかった屏風岳方面を眺めながら。
今日は最高の日和なんだよね~。
稜線から見る景色は素晴らしいだろうな~。
「ビビリンボ~め」と呟いたのでした。
吾妻連峰を見ながらの下山支度。
とその時,タオルが無い事に気付きました。
登る途中のどこかで落としたんですね。
「同じルートだし見つかるっちゃねきっと」
- 頂上 11時00分
- ブラブラと下山開始。
振り返ってみた不忘山山頂。
「オッ!」
「まさしく。僕の落としたタオル」
回収に成功!! - 不忘の碑 11時16分~11時51分(寄り道)
写真を撮っていると,下の方から人の話し声と笑い声。
もしや,白石女子高校登山小屋跡で追い抜いた仙台から来た2人組?
ここから下は登山道が狭いので,不忘の碑の前で待ってることにしました。
その間に
もう一度動画を撮影
「こんにちは。また逢いましたね」
「エ~!まさか屏風岳まで行って帰ってきたの?」
「違いま~す」
事の仔細を説明し。
おじちゃんが。
「撮ってあげるから,カメラ貸して」
「じゃお願いします」と言いながらカメラを渡すと。
「おおお!これよこれ。また触ってみたかったんだよね~」カメラを愛おしそうにさわりながらとパチリ。
そんな大したカメラじゃないんだけどな~と思いながら。
「じゃ,僕も撮りましょう」と彼のカメラを受け取りパチリ。
あれ,シャッター音がするようになってる。
「この下のガレ場に慰霊碑が経ってたよ。父親が建てたって彫ってあったな~」
「登ってくるとき,何か建ってたのは気づいたんですけど。いつ遭難したんですかね」
「8月1日みたいだよ」
「ズルズルと滑って歩き難いガレ場ですよね」
「そう,丸くなったボールみたいな軽石が転がってるから,危ないよね」
すっかり仲良くなってしまいました。
「どこから来たんだっけ」
「岩沼です」
「岩沼?・・・・・・玉浦?」
「違いますね。もっと内陸部の中地区です」
「娘がね。玉浦に住んでたんだよ。だいぶ経ってから聞いたんだけどね。あの時,腰まで水に浸かったって言ってたな~」
「中地区は中地区で,いろんな人間模様があったのですよ。救援物資を独り占めしようとする人とか」
不忘の碑の前で,震災後の色々な話をしてきました。
「まさしく,僕達の,そして東北の不忘の日ですね。そして不忘の日々です」
「そうだね」
「それじゃお互い頑張りましょう」
またどこかの山で逢う事を約束しつつ別れたのであります。
ここは,硯石経由で長老湖にも行ける分技点です。- その石碑のあるガレ場 11時51分
石碑の裏側に遭難した期日が彫られていました。
結構このアングルが気にいって
撮りまくってみました。
そして,登りの時ウッヒョーとなり。
一休みしてから登った場所の上に到着。
手袋をしっかりかけ直し,転ばない様に手を付き,ロープのあるところはロープを頼りにおり始めて,暫くすると。
人の話し声が・・・・これから登ってくる人もいるのかな~。
でも,なかなかすれ違う様子が無く・・・。
すると,登山道で休憩中のおねーさん達4人に遭遇。
下りてくる僕の方にお尻を向けて座っていました。
「ン?」
休憩中じゃなく,食事中?。
なんで,このゴタゴタした。
それも土留め木柵が多数ひっくり返った登山道で山メシなの?
「??」
下りながら,更に疑問が。
木柵に腰を掛け登山道一杯に広がって店開きしてました。
「????」
ロープにつかまって下りてる最中だったのですが。
そのまま持ってるとロープが食事中のおねーさんにぶつかりそうなので・・・。
仕方ないな~。
スベルの覚悟のうえロープなしで下りるしか・・・。
下りていくと。
「ゴメンンナサ~イ。こんなとこでご飯食べていて」除けてくれたのですが。
「そうですね~」とは言えず「申し訳ありませ~ん。食事中」
と通り過ぎる時。
「もう上まで行って戻ってきたの?」って聞かれたので
「そうです」
「何時ごろ登り始めたの?8時?」
「いえ。7時30分です」
「あっそ。7時30分」と,なんかそっけない返事。
7時30分と8時の違いって何?
「どちらから来たのですか」
「仙台」
「不忘山は初めてなんですか?」
「もう何度も登ってますよ。ここは人が少ないのでいいのよね~」
「確かに。僕は初めてですけど。結構すべりますよね」
「今日は,まだいい方よ。いつもはもっと滑るから」
「そうですか。それじゃ」
「美味しい。この硬いリンゴがイイノヨネ」
「・・・・・・」
何か先ほどのおじちゃん達とは,違った雰囲気の人たちでした。
「・・・・・・」- 弘法清水 12時30分
先ほどのおね~さん達は,なぜにここで食事にしなかったのでしょう?
景色もいいし,広いし,ベンチまであるのに。
ここからは,迂廻路を試してみました。
下りだと弘法清水から左にそれていく道です。
登山道の東側のルートです。
雨の時や雨上がりの後は分かりませんが,この迂廻路の方が歩きやすいと思います。
気持ちもいいし。
脚に大いにストレスがかかる,ズッコケた土留の木柵が終了。
- アザレア平 12時57分
- ユキトリ沢 13時12分
ユキトリ沢周辺から下りながら,登山道とその周辺に分け入って撮影。
スライドショーにまとめてみました。
こう言う写真がとても好きです。
40年前の16歳の時一眼レフを一台micchieに貰いました。
micchieのお古でしたけど。
とてもうれしくて,いろいろと撮影してました。
暫くして現像した写真を渡されながら「カメラ返しなさい」と言われたのです。
「エ?なんで」
「こんな写真ばかりで,現像代がもったいないからね」
と言いつつ,渡された写真を見て
「おおお!なかなかいい写真だと思うけど」
(今回のスライドショーの中の様な写真ばかり)
「つまらないい写真ばかりだよ」
「・・・・・」
micchieはポートレート,つまり人物写真(家族写真)や,記録写真が好みの様でした。
これは,micchieが亡くなってから,彼の遺品の一部。
膨大な写真を整理していて判った事です。
多すぎて未だにすべてを把握しきれていませんけど。
好みの違いだから仕方ないでしょうね。
でも今は,僕の好みの画像dataをフィールドで収集。
HDDに日々貯めこんでいます。- 白石女子高登山小屋跡 13時46分
- 到着14時10分
1000m級の山。初ソロトレッキング元気に終了。
爽快な気分で帰り支度。