LEDタイプの懐中電灯。
- LEDタイプの懐中電灯には様々な種類があります。
写真のLED懐中電灯は,3分割できるタイプで,この他に2分割タイプのLED懐中電灯も所有してます。
3分割タイプは2011年に大分頑張ってもらった為か最近トラブルが続いてます。
2分割タイプは,大分落ち着いてから購入したものです。
- この3分割タイプのLED懐中電灯が,今回のターゲットです。
トラブル・その究明と対策
- 継続して使ってるうちに,突然暗くなったり消えたり。不安定になる事シバシバ。
- 「電池が消耗してるのかな?」 と思って電池を新品のと交換しても,あまり改善されない。
- 新品と思ってる電池が,「セコハン?」 と思って電圧チェックしても,問題なし。
- じゃ,不安定になった時の電池の電圧を測定。 これも実は問題なし。
- 「なんでだ~」
- ほとんど,ある車関係の部品やアクセサリーを売ってるお店の景品でもらった物。
だから仕方ないとちょっと諦めてました。 - 電圧測定する前に明らかに電池のせいだと決めつけ,
1台あたり3本入ってるから9本は電池を購入してるしね。
安いいもんじゃないですよね電池だって。
「只ほど高いものはない」と思ってはみても。
ちょと,癪に障ったので,調べてみました。 - 電池はカートリッジ式になった円筒の樹脂製のホルダー(電池ホルダー)に装着し本体に装填するだけ。 トータルの電圧は4.5V。
- この樹脂製ホルダーの接触不良? 違いました。
- スイッチの不良? 貰いもんだからって同じ部分に同じような不良が発生するかや?
- LED実装部分の基盤の破損による接触不良?か半田不良による接触不良? ロット不良の可能性?
- 配線不良か断線? 懐中電灯本体に配線や銅板などでの回路は構成されていない。
- 電池を出し入れするスイッチ部分とLED本体のネジを切った部分の接触不良も考える。 しかし,本体にはそれぞれ雄ネジ雌ネジのネジがしっかり切ってあり,完全に勘合して接触しているように思える。
- もしや,アルミ粉の一粒一粒同士の接触抵抗による影響の可能性があるのでは? それじゃ,「拭いてみるべ」と準備したのはアルコールとティッシュと綿棒。
- 「大正解」 大量のアルミ粉により接触抵抗が大きくなっていたと推測できます。
- 「全て復活」 2分割タイプの方にトラブルが少ないのは,2分割の為接触部分が少ないためでしょうね。
- 「ヤヤヤッ?・・・・面妖な」
- という事で・・・初心に帰って分解できるところまで分解してみました。
- 実際に電流が流れてる通りに配線してみました。
- そして,スイッチon
- この懐中電灯の本体について
- アルミは優れた導電物質(電流が流れる金属)ですが,アルマイト処理を施すと電気的に絶縁されます(電流が流れなくなります)。
表面だけです。
この懐中電灯はおそらく鋳造されたもので,その後表面にアルマイト処理が施され,各部品の連結部分にねじを切ったと思われます。
つまりアルマイト処理した後に連結部分だけねじを切る事で削りだし,もとの導電性のアルミを露出させて,電流を流せるようにしているという事ですね。
当初その部分がネックだと思ってました。 - アルマイト処理とは
- アルミニウムを陽極として電気分解することにより、アルミニウムの表面を電気化学的に酸化させ、酸化アルミニウム(アルミナとも言う)の酸化皮膜を生成させる加工技術です。
アルマイト処理により、アルミニウムの耐食性や耐摩耗性を向上させたるための処理です。 - 接触抵抗
- 金属粉同士の接触抵抗がどのくらいの抵抗を生じるのか判りませんが。
2つの導体を互いに接触させて電流を流すと,その接触部に電圧降下と温度上昇が生じます。
これは接触部に抵抗ができるためで,これを接触抵抗と言っています。
そして,その値は導体の種類,圧力,酸化膜の有無,吸着気体の状態,電流密度などによって異なります。
ですから,金属粉がある程度その要因になるのかもしれないと考えたのです。
もう一つは,アルマイト処理した被膜が,電池交換の度に削れ,それが連結部分に付着して不安定な状態を作り出した可能性も考えられるなとは思ってました。 - 電池ホルダーの銅端子(接触部分)が酸化して絶縁が悪くなっていた。 薄く緑青の被膜ができていたんだと思います。
- 早速,対策を施しました
- 「復活!」
- ジャーン
- 冬の早朝散歩の必須アイテム「復活の時」
- 冬の早朝の散歩は暗いから。
草葉の陰にBethが落とす落とし物を拾う為の,必須のアイテムなのであります。 - 危険物第四類第1石油類非水溶性液体・・・・ホワイトガソリンについて。
- 剥がれにくい値札なんかを剥がすのには,ホワイトガソリンがお勧めです。
専用の剥がす薬売ってますけど,比べ物になりません。
ただ樹脂などに使う場合は,融ける可能性が有るので注意が必要です。 - 「LEDランタンもついたり消えたりするんだけど」
- 「マ・カ・セ・ナ・サ・イ」
「フムフム・・・おそらくスイッチが,オンツァンになてるのだと思うから。
スイッチボタンと同じ口径のスイッチの在庫があればすぐに治ると思うよ」
やはり,内部の基盤についてるスイッチがオンツァンになってました。
残念ながら同じ口径のスイッチはなかったので,リーマで穴を加工して付け替えました。
「ジャーン」
さっさと終わらせてしまいたかったので・・・・実は交換前の写真は撮り忘れました。
追伸:この時このホルダー単体の不良だけを気にしてチェックしてました。
ロット不良の可能性?
とは思いつつも可動部分が怪しいとはだれもが思うのであります。
そして,トラブルが発生した時,やはりスイッチを何度も「on」・「off」して確認してますし。
でも簡単に分解できないので保留。
虫眼鏡で基盤を検査,そのような不良は肉眼では発見できませんでした。
つまり電流は本体のアルミダイキャストを流れる仕組みになってることが判明。
という事は,
悩んで悩んで悩み抜きながら,付けたり外したりしてるうちに。
指に大量の黒い金属粉がついてきている事に気付いたのです。
ネジを切った部分のアルミが削れてきている?
手でねじ部分を撫でてみると,真っ黒になった。
あの時は使う頻度が高くて,電池の交換をしょっちゅうしてましたから。
電池の在庫がつきそうだったので,
家じゅうのリモコンから電池外して使ってました。
そのとき,「なんでこんなにリモコンあんだ?」って思いましたけど。
まあ,おかげで助かったのですけど。
という事で・・・・
拭く部分はネジ同士で勘合する部分全て。
それと,使用頻度が低いため電池の交換がまだわずか一回だけですから。
でもいずれ削れてアルミ粉は出る訳だから,掃除が必要になるでしょう。
拭くときはアルコールを使わなくても問題ないと思いますが,油分の除去なども考慮しなけらばいけない場合は,使った方がいいでしょう。
アルコール・ホワイトガソリン・ベンジンなどがお勧めです。
今回アルコールを使ったのは。
たまたま熱燗用のアルコールとアルコールランプがあったという理由もありましたが。
ホワイトガソリンもベンジンもあったのですけど,換気をしたくないこの時期,頭痛くなるので没。
それに,ホワイトガソリンは暖房器具の近くではあまり使いたくないし。
すぐ揮発するので管理がめんどくさい。
等の理由からです。
1月7日の夜。
宮城県東部に暴風警報!
心配も徐々にたまって満タン!となった夜遅く。
「帰ってきたときは何ともなかったけど。
う~ん凄すぎるよね風・・・レタスの寒冷紗と外に置いたままの籾殻飛んでたりして?」
そして,お正月中に対策したLED懐中電灯を片手に庭へ。
そして電源・・・自信満々に『ON』
「?」
「カチッ?カチッ?カチッ?」『ON』『ON』『ON』
なんと対策前の現象が
取りあえず別の懐中電灯を片手に・・・両方とも無事を確認。
「う~ん。でも困ったス」
兎に角時間を見つけて再チャレンジするっきゃないね!
安定して点灯してます。
しかしです。
問題はもっと単純で簡単でした。
それは
電池ホルダーの接続は,相手がばねである為平らになっており,クリップで挟み込むことが出来ません。
ですから脇の挟み込みやすい部分にクリップさせてました。
それでも,ちょっと触れると外れてしまう事があり。
つけっぱなしにしておきたかったので。
「アレレ?またかい」
って思いながら何度か接続しなおしながら観察してました。
有る瞬間,
「おおおお」
同じ現象が発生しているのを発見。
状態をしっかり見るべく。
「ジロリ。ジロジロ」とみてると。
「ヤヤヤ」
外れたクリップが電池ホルダーの本来接触する筈の端子に触れたままの状態になってるじゃあ~りませんか。
「な~んだ。そう言う事だったんだ」
「チッ!手間取らせやがって」
「上記5.で接触する部分の確認しなかったから・・・だからでしょ」
「ズミ゛マ゛ゼ~ン゛」
「微妙なタッチで端子に触れるのって難しいんだけどな~」
昔の懐中電灯を思い出してみると,電池のプラス側が電球の後ろに直接接続。
電池のマイナス側は後ろのキャップについてるバネでおさえてその間に金属バーとスイッチがあったですね。
確か・・・?
だからあまりそのようなトラブルはなかったのかっもしれません・・・ちょっと言い訳ですけど。
紙やすりの#320を使い(家にあったので・・・細目のを使った方がいいです)端子部分を数回擦って出来上がり。
LEDとスイッチのバネ部分は,ついでにヤスちゃいました。
基盤に直接はんだ付けされてるので,注意しながらですけど。
そして,今度こそ
ついでにちょっと