マヨラー

サンドイッチストーリ

2014年5月23日
帰宅すると,何やら新しい食パンが目につき。
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「このとっても美味そうなパン,買ってきたの?」
「ショコラママに貰っちゃった。きゅうりのお礼だって」
「きゅうり?最近きゅうり作ってないよネ。火星農園は休眠中だし。誰かに貰ったっけ?」
「去年お裾分けした火星農園のきゅうりヨ」
「ふ~ん・・・・どこのパン屋さん?とっても美味しそうなんだけど」
「名取にある。ばーすでいだって」
「なに,そのバースデーって?」
「杜せきのした駅近くの石窯のパン屋さんヨ」
「おおお!あのパン屋さんね。まだ食べたことなかったね。そういえば」
とおもむろに袋から出しつつ。
サンドイッチのできるまで
「おおお!これは・・・39というのはシリアルナンバーなの?」
「何?シリアルナンバーって」
「製造番号だよ。スゲー」
「それ値段なんだって」
「え?な~んだ。シリアルナンバーじゃないんだ。
ってことは39円という事はないから3900円?」
「なんで,わざわざポイント外して言うかな」
で実際は値段でもないらしい。
サンキューなのかな?

話の途中から冷蔵庫に向かって突進。
マヨネーズをむんずとつかんで引きずり出すと。
「まさか,ちぎってマヨネーズつけて食べるの」
「うん」
「駄目です」
「え~~~」



昔々,もう50年近くなると思いますが。
食が細かった時期があり。
兎に角,何を口に入れても。
唾液があまり出ない・美味しくない・飲み込めない。
の三重苦だったのです。
とある日曜日。
隣に住むおばーちゃまに。
「パン持って行って」
keiちゃんに頼まれ。
焼きたての食パン2枚にバターを塗り,
スライスしたシーフードソーセージと一緒に皿に乗っけてもっていきました。
バターを塗るのは僕の役目だったのです。
おばーちゃまは。
「ありがとう」
と言いながら,さらに。
「どっこいしょ」
両手をちゃぶ台について立つと。
「上がって待ってて」
いたそうに膝をさすりながら,
肩を左右に揺らして台所の方に。
僕はおばーちゃまの反対側のちゃぶ台の方に座りまってると。
手に何か黄色っぽいチューブを持って戻ってきました。
ちゃぶ台にその見たことがないチューブを置き,両手をちゃうぶ台について。
「どっこいしょ。歳は取りたくないね~」
と言いながら座り,そのチューブのキャップをとって。
「ニュルニュル」とパンにかけ。
「こうすると美味しんだよ」
と言いながらスライスしたシーフードソーセージを挟んで手渡してくれたんです。
おばーちゃまに持ってきたパンを食べちゃったら,きっと怒られる。
鬼になったkeiちゃんのか顔が頭をよぎりました。
でも何か酸味の効いた匂いに。
口の中には涎がいっぱい。
「ゴクリ」
そして,たまらず。
「ガブリ・・・・・・ウッメ~」
僕が食に目覚めた瞬間です。


さらに追い打ちをかける様に,
ある時期,東京に住む親せきのmotoさんが夏休みで遊びに来るようになり。
L特急のなかで食べるためにサンドイッチを作って来ていたみたいなんですけど。
それが一切れ残っていたんですね。
鞄を広げたお土産のなかに,僕が見つけたわけです。
なんとなく,あのおばーちゃんの「ニュルニュル」してくれた酸味のきいた匂いがするんです。
目が釘付けになりました。
そして,
「motoさん,これなに?これ?」て目を輝かせて聞いたんです。
そしたらmotoさん
「残りもんだけど,食べる?」
「うん・・・・・・・・・パクリ・・・・・・お~あのニュルニュルだ・・・ウッメ~」
サンドイッチはマヨネーズ仕立てで,美味しかったんです。
何が挟んであったかは,なぜか覚えていません。
その後は休みの度に,たっぷりサンドイッチを作って来てくれるようになり。
結局motoさんから,サンドイッチの作り方を伝授して頂いたわけなのですけど。
ただ,その当時東京で手に入ったマスタードは,僕の住んでいた町で手に入らなかったし。
マヨネーズも割と高価。
そして,肝心なサンドイッチ用のパンは入手困難でした。



そして,月日は流れて5~6年。
量販店が町にもでき,
瓶入りマスタードを試しに頼んでみると,
意外に簡単に取り寄せてくれました。
このころになると,
大手のパンメーカーも小売店で切り売りするようになり,
サンドイッチ用に切ったパンが手に入るようになって,
サンドイッチは僕の家の定番になっていました。
そして中学校時代のお弁当の時間のお話に変わります。
この時代はまだ給食はなくお弁当だったのです。
ただし,瓶に入った牛乳はありました。
サンドイッチ用の12枚切りのパンと,
マヨネーズとマスタードが定番になっていた僕の家は。
土曜日の弁当はだいたいサンドイッチになってました。
まだこの時期サンドイッチは珍しく,
売っていても薄いハムが一枚,マーガリンを薄く塗ったパンの間に挟まってるだけ。
パンは8枚切りでボロボロで美味しくなかったのです。
そんな時代に。
12枚切りに切ったサンドイッチ用のパンに,
スライスした茹で卵などをマヨネーズとマスタードで挟んだお弁当は,
みんなの目をくぎ付けにしたのです。
しばらくはおとなしかった同級生たちも,徐々になれ初め。
サンドイッチの入ったバスケットを開くと。
「うまそう」
から
「食べたいな」
へ発展し
「一つくれ」
になり。
「いいよ」
って言った暁には
ハイエナの様に群がって,僕の弁当の時間は悲惨なものになったのです。
特に僕の前に座っていたtomocchiは,弁当を開く前から後ろを向いて,目を輝かせていました。
まるで僕がmotoさんの鞄のなかにサンドイッチを見つけた時の様に。

そして,同級生の間にサンドイッチのお弁当が広がっていたのです。



「ショコラママはサンドイッチにするとメッチャ美味しいって言ってたよ」
「ok!ok!。今は我慢します。サンドイッチだね。
そうすると餡だね問題は。
餡って言って良いのかわからないけど。何がいい?」
「何がいいかな~」
「う~ん。中華風にしてみようかな~。
でもパンの味を楽しむんだったらオーソドックスなのがいいよね」
って事で決まったのが
卵と芋サラダのサンドイッチに決定。
火星から来たBethよりショコラママにお礼をこめて。
『火星から来たBeth』サンドイッチストーリーと,
『火星の食卓』でサラダができるまでのサンドイッチストーリを公開しました。



おまけ



************ 追伸 ************
サンドイッチは作って,食べちゃいました。
「本当に美味しいパンでした。ありがとうございます」
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最新コメント
火星から来たBeth : Beth came from Mars.
2009年10月28日に火星から来ました。
Bethと言います。

Bethは,
宮城県動物愛護センターの譲渡会に参加して
(2009年10月28日)
譲り受けてきた犬です。
月齢3か月ぐらいと,スタッフの方が説明してくれました。
出生のすべてが謎に包まれた犬なのです。

Bethが我が家に来たのを機会にブログを開設しようと思い。
タイトルをどうしようか悩んでいる時・・・

札幌在住の友人が
「出生がわからないんだったら火星から来たことにすれば!」
で決まったタイトルなのです。

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Talking in the window as the light fades
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Let's stay in here forever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
Listening to the movement that the night makes
I let the room fade just for a moment
Sitting in the shadows that the leaves make
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here, never
Let's stay in here forever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
Listening to the music the machines make
I let my heart break just for a moment
Listening to the music the machines make
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here never
Let's stay in here for ever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
プロパ癌だ!


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