2011年4月23日朝日新聞朝刊17面12版
涙があふれてきました。
あの忌まわしい戦争が,やはり現実のものであると言う事。
そして,何の抵抗もできずに,日常を壊された人たちがいた事。
具体的な戦争のむごさは書かれてませんが,
とても心を打たれました。
そして映画の”硫黄島からの手紙”がとても悲しく思い出されました。
前線で,そして現場で命をかけて戦ってる人たち
現場はいつの時代でも悲しい運命に置かれるのだろうか?
原子力安全保安院の記者会見は,とても遠いところからの話に聞こえます
客観的にみると言う事では,仕方のない事なのかもしれませんが
しかし,現場からの情報は,ほとんど伝わってきませんが
それでも,現場との温度差は明らかに感じます。
福島第一原発の現場で,とても厳しい環境で
収束のために従事してる技術者たちの写真が
オーバーラップしました。
何の方策もなく,玉砕覚悟では通用しないはずなのに
汚染水を止めるために取られた方策は,
吸水性ポリマーの投入
新聞紙の投入
生コンの投入
流れる液体を止めることなど不可能なことは素人にもわかります。
初動にはたくさんの過ちがあったかもしれません
しかし,なぜ今でも東電だけが責められるのでしょうか
原子力発電のシステムは,電力の喪失で暴走するという
システム的に大きな問題を抱えている訳ですし
原発政策は自民党政権下で自然エネルギー開発の予算を削って推進された国策だったはずです。
そして政権交代したら責任はないのでしょうか
そして,我々はその原発が作った電力の恩恵を受けて生きてきたし
今まさしく使ってる電力の一部が原発が作った電力だと言う事
全ての人が何らかの責任を果たさなければいけないでしょう
現政権も現場の作業に従事してる技術者たちの
技術的な事以外のバックアップも必死に考えるべきではないでしょうか
自分には原発の専門知識はありませんが,後方支援の大事さはよくわかります。
現場で力を発揮するためには,精神論をふりかざしたところで意味がないでしょう
危機的状況下で難しいかもしれません。
しかし,過去の歴史が物語ってるように
後方支援等,現場のバックアップに失敗した時,戦線は崩壊します。
今僕は現場で戦ってる技術者たちのバックアップをできないか考えたいと思います。