トレッキングと靴
散歩から遠足,山登りからトレッキングに至るまでのあゆみ
- 事の発端は,
- 山歩きをするようになって,スニーカーがすぐ壊れる。
1年で4足以上履きつぶすのは尋常な数じゃないですよね。
そして,足場の悪いゴツゴツした場所を歩くと足の裏が痛い。
歩いてる時,しっかり履いていても足が靴の中で暴れて,帰宅してから擦れた足が痛痒い。
全ての皮が厚くなり,Bethの肉球の様になればノープロブレムなのですが,DNAに書き込まれるまでの時間的猶予はない。
だから,トレッキングシューズ:ミドルカットを大手のスポーツ用品店で購入しました。
結構軽い気持ちでブラリと出かけたのですが・・・「エ?」って思うほど高いんです。
出来るだけ安いのを購入して,「ルンルン」と4~5回山ん中歩ってました。
運命の分かれ道が。
ミドルカットのトレッキングシューズを履いてその5回目か6回目かのトレッキング中に起きました。
何と道に迷ったんです。
生まれ落ちてからの人生。
迷いに迷って・・・未だに迷い続けてるので,トレッキングで迷ったぐらいじゃビビリません。
人里を遠く数10㌔も離れた場所で迷った訳でもないし,たいしたことないと高括って最初はのんびり道なき道を藪漕ぎしてました。
そして,藪漕ぎしながら進んで何回目かの下り斜面を滑り降りるとき,踝が悲鳴をあげました。
そして,追い打ちをかける様に「ゴロ・ゴロ・ゴロ・ゴロ」・・・おなかの調子・・・ではなく雷です。
正直ちょっと焦りました。痛くて足が言うこと聞かないんですから。
両足ともに外側の踝で,特に左足のダメージが酷かったです。
何とか電話の通じる道路まで出てから連絡。
tomoさんに迎えに来て事なきを得たのですが。
その一件があってから,どんな履き方をしても,左右共に外側の踝。そしてその下側が痛むようになり(特に左側),酷い思いをしてました。
革靴や野球用のスパイクで踵の部分が剥けた事ありますが,その痛みとは別種のものというか次元が違いました。
兎に角痛い。歩いててムカムカ?してきます。
ムカムカ来ない人もいるでしょうけど・・・性格の問題でしょうね。
当然折角高いお金を出して購入したトレッキングシューズですから,何とか履きこなしたいと思うのが人情ですよね。
最初に考えたのは,靴下を2枚重ねで履く・・・・NG
次に,トレッキング用の靴下を履く・・・・・NG
ルーズに履いてみる・・・トレッキングシューズですからね~無意味です。
「う~ん。もっと厚めの靴下はないだろうか」って考えた訳です。
専門店の専門家と思われる店員にご相談。
専門家の中には,いろんな方がいらっしゃいまして。
犬の散歩で里山を歩いてることを告げて,厚い靴下がないか尋ねると。
「そんなのは見たことも聞いたこともない」
「・・・・・」
「合わない靴は,捨てるしかありませんね」
と,けんもほろろの対応なのでありました。
「他の専門店では,地球を相手にするスポーツですからね・・・・人によっては皮が剥けてもあるってる人もいますし,足の筋肉をスパッツで補強しながら歩ってる人もいますから・・・・」
最初に購入したトレッキングシューズを見せながら相談したケースのときは。
「何度か履いてるうちに痛めたって言うのは・・・・初心者向けの扱いやすい靴なんですけどね」
「・・・」
何度かそれ風のお店でトレッキングシューズを履いてみましたが。
ピピピッと感じる物がない代わりに,ピピピッと痛みが走る始末。
ローカットのトレッキングシューズも購入しましたが,最終的に稼働率はとっても低いです。
何故稼働率が低くなったかと言うと。
トレッキングシューズは靴底がとても固くできてます。
足場の悪いごつごつした岩場では足首が持っていかれて歩きにくいのです。
幸い足首は異常に?丈夫なので,クネっと曲がって,ボヨヨヨンと戻って,ノープロブレムなんですけどね。
冬場は雪が入るので不可ですし。
でも,もったいないから履きますよ!
「絶対減価償却してやる~!」
自分の踝は,人より大きい・・・踵巨大症なのかも?等と悩み抜きました。
それとも踝付近に痛点が異常に集中してる異常体質?とも。
そして開き直りました。
玄人の方たちに物申す。
「素人を舐めんなよ」
って考えたのがこれ 何度かBLOGで掲載しました。
何度も情報を発信し続ける理由はですね。
有名メーカーに,下記の様なトレッキング用の靴下の開発をお願いしたことがあります。
「製品になれば高くても購入します。絶対!」写真添付。
と,メールを送ったのですが・・・・却下されました。
「無念!!」
この思いが届くまで「ガンバルゾ!」って訳です。
当初は,歩いてるうちに梱包材のエアキャップがずれてしまう事を恐れ,写真の様に足首全体を覆っていました。
しかし,梱包材の在庫も無尽蔵にある訳ではないので,梱包材を当初の半分の大きさにして,外側の踝部分だけを被って試してみた結果。
十分満足な結果が得られ,これ以降は外側の踝部分のみの保護でこの靴を履いています。 - スノートレッキングシューズ?
- 自分が所有しているトレッキングシューズが雪山でも十二分に使える性能があると知らなかった僕は,
雪山のトレッキングの為に有名メーカーのスノートレッキングシューズをスポーツ用品店で購入しました。
これは問題が大有りで。
水漏れが酷いのと,雪道や凍った路面では限りなく滑るんでです。
特に横滑りが酷い。
何度か思いっきり転びました。
山から帰って来て雪道の一般道を歩いてる時。
滑るので恐る恐る歩いている横を,冬用のブーツをはいた女性に颯爽と追い抜かれました。
私見ですが,スノートレッキングシューズと言うふれこみでスポーツメーカーが販売してる靴は,
トレッキング向きでは無いように思います。
『ババ』引いたのかもしれませんけど。
折角購入した物だからできる範囲で対策しました。
水漏れは工業用シリコンコーキング剤を縫い目に塗布することで100%解消。
滑りに対する対策は未対策です。
僕の持ってる知識と技術では・・・難しいな~。
この様な考えに至るまで,全く対策をあきらめてしまった訳ではありません。
例えば,ゴム製で滑り止めのピンが何本かついる軽アイゼンを購入してみました。
これはですね。
必要な時に靴にはめ込むタイプなので,通常の散歩の時も使えるだろうという汎用性に期待したのです。
ところが,この靴に装着しフィールド試験をしてみると。
シャーベット状で一部凍結した傾斜面を走中,軽アイゼンモドキもろとも横滑りしてしまい,しまいにはクルリンと回転してしまいました。
サイズの選定に問題なかったと思います。
tomoさんも一緒に同様の軽アイゼンモドキを装着して歩っていたのですが,彼女の方はバッチリなのにです。
僕は専用の靴なのに,横滑りが酷く腰が引けて歩けなくなり,彼女はスタスタとBethを連れて歩いてました。
彼女の靴は,冬にも対応したウォーキングシューズです。
この靴のブロックがすべからく横に滑るようにできてるとしか思えない出来事だったのです。
これ以降,錆びた鋼材の錆を落とさず,そのいまま塗装するような対策は止めるとことにしました。 靴底から見た靴
- 長靴
- 用途
- 洗車。道路が水没した時の避難用。現場用。
- スニーカー
- 用途
- 日常的に仕様。但し,雪道・アイスバーン不可。
主に寒くない時期の散歩でフラットな路面で使用。 - スノーシューズ 1
- 用途
- 雨の時の散歩。雪道・アイスバーン不可。
このスノーシューズが前述の水漏れ横滑りの問題がある靴です。
スノートレッキングシューズと言う振れ込みだったので購入しました。
シャーベット状の雪道で水漏れに気付いてから,
バケツに水を張って試してみると確かに縫い目から滲みてきていました。
対策:工業用のシリコンコーキング剤を縫い目に塗布。
結果:水中でも水が滲みる事なし(30分間確認済み)
アウトソールのブロックを見て頂ければ判るように,
明らかに他のトレッキングシューズとブロックの並びや形状が違います。
昔の長靴と変わらないような気がします。
ただ長靴よりは暖かく歩きやすいです。凍ってなければですけど。
しいて言えばこんな不等式が成り立つのじゃないかな。
時と場合によるけど『長靴以上でスノーシューズ未満』って事です。
前述の長靴の写真は,この説明をしたかったからです。
この2足を比較していただくと判りますように,長靴の方がアウトソールに工夫があるように見えませんか。
今になってマジマジ見るといかにも横滑りしそうなアウトソールです。 - スノーシューズ 2
- 用途
- 積雪が多いときの散歩。アイスバーン不可。
アウトソールのブロックを見て滑りにくいと判ったので購入。
但し防水に関しては縫い目からの漏れが予想されるため,若干汚くはなるけど工業用のシリコンでコーキングしました。
防寒性能はgoodです。 - トレッキングシューズ:ミドルカット
- 用途
- トレッキング全般。踝の痛みが無ければとてもgoodなんですが・・・残念です。
雪が深かったり,歩きにくい斜面などでは,軽アイゼンを装着します。
頑丈で長持ち。
防水性も抜群。 - トレッキングシューズ:ローカット1
- 用途
- トレッキング 春夏秋。 通気性がいいので,蒸れる時期に最適。
- トレッキングシューズ:ローカット2
- 用途
- トレッキング。 積雪時不可。
出動回数がちょっと少な目。 - ウォーキング & ジョギング 1
- 用途
- 散歩 基本的に夏。通気性抜群。
- ウォーキング & ジョギング 2
- 用途
- 散歩 フラットな路面用。
積雪アイスバーン不可。 - ウォーキング & ジョギング 3
- 用途
- 散歩 夏 雨天ok
写真踵の横の部分(左右)と爪先の横の部分(左右)の水抜き穴がついていて,
基本的には素足で履いて,水の中もOKと言う構造になっています。
通気性は抜群。 - ACTIVE LIFESTYLE
- 用途
- 厳寒期の散歩。アイスバーンは不可(一応不可にしておきます)。積雪時(ただし,靴が埋もれる場合は不可)
我が家にある靴の中でおそらく最高のグリップ力を発揮する靴です。
スニーカーと比較してですが,かなり温かい作りです。
デザインは僕の好みではないのですが,グリップ力と履き心地,そした暖かさで購入しました。
このメーカは2足目です。
同じデザインの靴が製造中止だったのでこのタイプのをしかたなく購入。
ただし,トレッキングには不向きです。
アウトソールのブロック同士の間隔がトレッキングシューウに比べて狭い。
そのため,土がアウトソールのブロックの間に詰まりやすい。
このメーカーではアイスグリップ仕様のアウトソールの靴や保温性能を兼ね備えた靴もありました。
値段はそれなりにしますが,履いた感じは値段相当の性能あるいはそれ以上履き心地を感じる靴です。
Bethが来た当初,こんなに歩く様になるとは正直思ってはいませんでした。
歩き始めた時,所持していた靴は,革靴以外でスニーカー2足と長靴1足でした。
そう言えば通勤用の滑り止め付スノーシューズが一足・・・本格的にBethと歩くようになってすぐにぶっ壊れましたけど。
靴と言うのは奥が深い。
トレッキングを愉快なものにするかそうでないかは,靴と言う存在が大きなウエイトを占めてるという事が明確になった時。
すでに我家の靴箱には様々な靴が並んでいたのであります。
LL.Beanで靴底の講義を聞いてから,購入すする際の判断基準として,必ず裏返して見ることにしています。
基本的にアウトソールのブロックは大きい方が滑りにくい。
そして,雪山のトレッキングは,トレッキングシューズが一般的。
履き心地であるところの
・安定性
・快適性
・柔軟性
そして
デザインで選ぶのは当然なのですが。
それ以外での判断基準とは。
履く環境に合わせて購入セヨ。
つまり
・防水性
・通気性
・防寒性
・アウトソールの硬さ
・アウトソールのブロック
・グリップ力と耐久性
が靴選びの判断に最低必要な条件だと思います。
当然,この条件に合わせた靴下を持参して試し履きしなければ意味がありません。
靴下によって厚みの違いがありますから。
肉球が欲し~い!