泳ぎがなかなか上手にならない。
短水路ではいいとこ行ってる気はするけど,長続きがしない。
一緒のコースで泳いでるオジチャンやオバチャンが,インターバル中に。
「早いね~。追い抜いていいからね」って話しかけてくることがある。
正直戸惑ってしまう。
確かに追い抜いて行っても,インターバル中に追いつかれてしまう。
そして,オジチャン,オバチャンの戸惑った顔に出会う。
だから,そう言われた時,こう言う事にしている。
「長年培ってきた霜降り筋肉のせいで,インターバルがないと泳げない体なんです~」
「????」と怪訝な顔をする人もいれば。
「ハハハハ」と笑う人もいる。
説明を求められれば,当然説明もする。
「霜降り肉はやわらかくとってもおいしい。でもカロリーが高いので食べ過ぎに注意しましょう」
等と言う訳などない。
要するに,筋肉繊維の中に脂肪が入り込んでいて,筋肉の収縮の妨げになっているのだと思う。
つまり霜降りだ。
だから,筋肉の密度が見た目の総量に比べて少ない。
つまり,霜降りの周りの筋肉に過剰にストレスがかかってることになる。
要は見かけ倒しの筋肉だね。
脂肪が万遍なく綺麗?についていれば,筋肉に比して比重の軽い脂肪なのだから,水に綺麗に浮くはずだ。
しかし,これもおそらくマダラになってる可能性があるからバランス悪く浮く。
筋張っていながらも,ところどころに脂肪だまりがある。
食べて一番おいしくないタイプの肉である。
そして,当然筋肉総量が見た目に比して少ない訳だから,筋肉疲労の素の乳酸が更にたまりやすくなっている。
何十年もの間の不摂生がもたらした,究極の霜降り筋肉なんだと。
まっ,ここまで念入りに説明したことはないですけど・・・したらきっと嫌がられるでしょうね。
妙に絡んできていろいろ嫌味を言うおっちゃんもいるけど・・・無視することにしている。
心身ともに健康のために通ってる場所で,ストレス抱えて帰って来たんじゃ意味ないから。
最近判ってきたことがある。
やはり,僕の身体は陸上で生息するため作られている。
何割かの不備はあったとしても,陸上の上で生息するための機能が搭載された,陸上専用に進化した動物なんだと。
水陸両用に作られてはいないんだと。
最近もっと分かったことがある。
水中で得られる明らかな肉体的,精神的なメンテナンス効果は,陸上の比ではない。
だから時間の許す限り,泳ぎに通う事にしている。
ある時期突然の様に発生した問題。
塩素である。
もともと得意ではなかった。
例えば香水。香料のつよい洗剤・化粧品・芳香剤・整髪料,廃棄物等を焼却した煙等々,体が反応して鼻が詰まり頭痛がしてくる。
そんなエリアに行くと,汚染された気分になる。
それに,秋も深まってくると,野焼きや農業廃棄物の焼却処理が全盛になり,山がかすんで見える事すらある。
だから,この季節はとっても好きな季節にもかかわらず,とってもつらい季節になる。
籾殻や藁などの焼却処分する理由は判る。
しかし,きちんと管理することで,その問題もクリアできるのである。
大気は繋がっていることを忘れてもらっちゃ困る。
顕著に表れるようになったのは,体を壊して長期療養が必要になってから。
そして,とうとう塩素にも反応するようになってしまった。
鼻づまり,特に左の鼻が酷い。そして翌日の頭痛。
しかし,肉体的・精神的なメンテナンス効果は捨てがたいものがあるので,抗アレルギー剤を処方してもらい,
水泳の後は,できるだけ鼻の奥まで水洗いする事にして対処している。
そして最近もっともっと分かったことがある。
いまさらって言う気もするけど。
あまり水が得意ではないことが全ての根本原因の源にあった。
顔を水面からあげて正面を見ながら泳げる平泳ぎは,疲労の蓄積が少なく泳げるのに比して,
クロールは水面下に顔がある事が多く,下を見ていながらの泳ぎが多いために,どうも体全体が強張ってしまって,余計な筋肉疲労につながっている・・・多分。
背泳は?
水面から顔が出てることの方が明らかに多い泳ぎ方である。
しかし,どうも無防備なお腹をさらし続けて泳ぐのは,過去の動物的な感覚が蘇り,どうも落ち着かない。
だから,この泳ぎで泳ぐことは現在眼中には無い。
バタフライは?
この泳ぎは体のヤッコイ人のための泳ぎだから,僕にとっては最大の鬼門である。
この様な事から判断するに,水が怖いために身体が強張ってるのだろう。
人は歩いているとき結構リラックスして歩いている・・・と言うか自然に歩ってるのだと思う。
だから,「ブ~」もさりげなく,どっか周りに差し障りの無いところで,してるはずだ。
意識の中の無意識の中でと言ったらいいのかもしれない。
走ってる時にだって,充分その意識の中の無意識の行為の中で実行されていると思う。
肩の力が抜けて,体に無理がなく自然に体が動いているときという事になる。
ここで,水泳・・・クロールの時はどうだろう。
関節の可動範囲や力の加減がぎこちなくなっているのではないだろうか。
無理に進もう,早く泳ごうとして身体が強張っていないだろうか。
水に身を任せて浮きながら,軽く水を掻いてみよう。
しかし,だんだん力が入ってる。
「駄目だ」
全体の風景が見えないので,進んでる気がしない。
「コノヤロ。コノヤロ」って水を掻いているのに気付く。
何度も何度も繰り返し,疲れ切ったころ,自然体の自の字に近くなったとき。
霜降り筋肉とそれに支えられた関節が悲鳴を上げ始める。
どう考えても意識の中の無意識の境地に至っていない。
性格の問題もあるかもしれないが・・・・。
この自然体の中での意識の中の無意識の行為を解明した時。
「おおおおお」と感動。
誰かに話さずにはおれず,tomoさんに思わず話したのである。
そしたら。
「へ?」
「ン?・・・・・・屁でもいいけど。どっちかって言うと・・・ブ~だよ」
「ハハハハハ。でもそんなこと考えながら,歩ってる人も走ってる人もいないんじゃない。
当然泳いでる人もいないだろうし・・・・・・う~ん。あなたとっても変!」
「それって,褒め言葉として受け取っておきます」
ヤケクソになって行動を起こす前に『一本』
ヤケクソな気持ちを活力に変える。
ヤケクソバイオドリンク。
ヤケクソバイオドリンク。