みやぎ蔵王白石スキー場

水引入道(コガ沢ルート)

ガイドブックには
≪紹介した山の中では最もベテラン向けのコース≫
と記されており,流石に1人で行くのは躊躇してました。


いつかは越えなきゃいけない山なんでしょ・・・だったらトットト越えてしまったら。
と言うtomoさんの一言が後押ししたのは言うまでもないのですが。

一週間ほど前に「登ろうよ」って,誘ってくれたMr.kの存在は大きいですね。
「誘ってくれるうちが花よ!」と耳元で誰かが呟く。
2日ほど考えてから,そのお誘いに「ノッタ」のであります。

選んだルートは,
水引入道(コガ沢ルート)-屏風岳-南屏風岳-不忘山。
やるんだったらトコトンですぜ!
ジャンボリールートはエスケープルートにとっておくことにしました。



岩沼出発 6時

みやぎ白石スキー場は,ガスがかかっており,霧雨がキリサぐらいの状態でした。
早速準備に取り掛かりながら,周りを伺うと。
車が我々の他に2台。
1台からは男性1人と女性2人。
おおお!若い女性連れスカうらやましい!それも2人。何と贅沢な?
コッチトラむさ苦しいおっさん2人(Mr.kごめんなさい)
登るかどうか迷ってる気配・・・明らかに及び腰?
もう1台は明らかに山ベテランのお兄さん。
かれは躊躇なくコガ沢コースの水引に向かって行きました。
我々は,
こんなの雨の内に入らないよね~。
と呟きながら。
トレッキングブーツの上からスパッツをしっかり装着したのであります。
高下ではスパッツなしで登り(忘れたのです)デロデロになったので,今日はしっかり持ってきました。

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登山届とオトイレタイムを済ませて。


山ベテランのお兄さんの後からのんびりとコガ沢コースへ

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このコースは,取り付きまでが長いんだよね~とMr.k

「ナルホイド」

嫌がらせの様にコガ沢に下りては,また登るを繰り返します。
なんとも意地の悪い登山道です。
かなり性格の屈折した先人?が切り開いた?

我々はトレースしてるだけなんですから,負けられないわけです。

だからこそ,やる気も出るってもんです。
「ウリャ!」

ここで体力を使い切ると取り付きからの急登がヤバイことになりますぜ!
と一言教えてくれたMr.k。
基本的に初心者の体力なので,小出しに使っていたのでは,登りきれないのでないのでありまして。
と言うことで,助言は頭の片隅のほうに刻んでおくことに。
「ヨイショ!!」

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水場で水を補給し。

073

そこから先は今日の本番なんですが。
伝家の宝刀?のカメラはバッグパックの中にしまい。
登るのに集中することにしました。

一番撮りたかったエリアなんですが,カメラ壊したくないし。
僕の力量を考えるとぶら下げてない方がいいと判断したのであります。

コガ沢の渡渉までの行程,渡渉後の行程の写真は次回のお楽しみって事にしました。
つまり,また来るぜって事です。

樹林帯の中はガスってましたが,樹林帯を抜け,

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振り返るとそこには。

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雲海が広がっていました。

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コガ沢コースとジャンボリーコースの分技点です

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砂礫はやっぱりとても歩き難い!
などとブツブツ言ってる間に頂上到着。




水引入道 10時30分

P7233994


ここで大休止。
スッポンポンになって,頂上を満喫。
(上半身だけです)
昼寝したら気持ちよさそう!

ここまでで,あらかた力を使い果たしているので,エネルギーを補充。

充分な休息をとって出発。

水引入道から水引平へ・・・池塘の前で小休止。

074


そして稜線へ
屏風岳と南屏風岳を結ぶ稜線への登山道は,結構きついです。
使い切ったエネルギーは,補充した燃料がすぐにエネルギーに変わるわけはないので。
エンプティーな状態で,必死に這い上がるように登ったのであります。



稜線までの登山道で2人とすれ違いました。
女性1名(ボッチ登山:山形。水引平で引き返すと言ってました)
男性1名(たぶんボッチ登山)

P7234021



屏風岳-南屏風岳-水引入道分技 12時~12時40分

ここで山メシタイム。

さすがに稜線は登山者がいましたが,思ったより少ないようです。
おそらく,今が旬?の馬の背に集中してるのかもしれないな~と,山メシを頬張りながら。
それにしても水引入道は人気無いんだな~。
楽しいけど・・・しんどい・・・でも楽しいのに!

tomoさんが漬け込んだ梅干をご飯と,大葉の塩漬けで包んだ・・・おにぎりですな。
それと,冷たく冷やしたきゅうりの一本付けを食べたいと。
バッグパックの中で無残にも小さくつぶれ,妙に生温かいホットドッグを食べながら思ったのでした。


南屏風に向かう稜線ではすれ違う登山者がチラホラ。
殆どは南屏風で引き返す人たちの様です。

時折風が吹く稜線はすがすがしくて最高でした。



雲海の上の空中散歩です。

雨だと思って引き返した人は,とってももったいない事したのだよ。
「フフフ」




13時 南屏風岳

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ここから先は砂礫の稜線が続き,歩きにくいです。
もともと,得意ではないのですけど。
ひざ周りのサスペンションにガタが来てるような感じで,足底のスベリを吸収しきれなくなってます。
だから滑るのが怖くて・・・見事なへっぴり腰だと想像して頂いて結構です。
へっぴり腰だと更にスベルのですよ。
「ズリ,ズリズリズリ~,ズリッ・・ドテ」
解っていても
「ズリ,ズリズリズリ~,ズリッ・・ドテ」

more,More,MORE !! ガンバらねば。


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不忘山 13時50分

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頂上から少し下った岩場で,トレッキングブーツと靴下を脱いで素足になり・・・残ったおやつ等を食べつつご休息。
足はですね。
露出して真っ赤に日焼けした腕とは対照的に,モゾコクも見事に白くふやけてました。




不忘の碑とカエル岩 14時30分

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この辺りの標高が雲海の上限の様でした。
この辺りから下に行けばいくほど,徐々に日が差し込むことはなくなり,薄らとしたガスの中を下山。



「さ~。もうちょっと行くと,ヌルヌル不忘のヌルヌル地獄が始まります」
体力に余裕があってもあまり得意ではないのですが。
今日はほとんど断末魔?状態なので・・・・
「ヌルリン・・・ドテ」

「踵からついてるよ」と叱咤激励の言葉が飛んできます。
解ってるんです。
でも解ってないんです。
と訳の解らぬ自問自答。




16時 到着
 
やはり登山口はガスがかかったままでした。
ORF





みやぎ白石蔵王スキー場のレストハウスでアイスを堪能。
アイスクリームの上にわらび餅と黄粉がのってました。
意外と美味しいです。




続きを読む

お散歩の王道。

犬のお散歩に王道は無いけれど,我らのお散歩は王道を行くのであります。


御用だ?誤用だ!panda_23


20160506跨線橋

「手抜きは禁物ですじゃ」


だから,いろんな出会いがあります。
お散歩仲間や山の仲間・・・楽しいお話が盛りだくさん。




お散歩の結果は・・・物々交換だったり
ブツブツ交換
パセリの苗木が鳥骨鶏の玉子に化けた瞬間。

歩く速度が人の五感を刺激する。
人が本来持ってるセンサーが,一番鋭敏に働く時なのだと思います。


Bethと同じ様に「クンクン」しながら歩きます。
Tomo「それって,単にお腹が空いてるだけじゃないの」
僕「う~るせい」



Bethのみやぎ蔵王デビューです


素晴らしい景色に出逢ったり

20160506-6
beth と ゲレンデ




フィールドから得られる情報。
それも,自分の脚で大地を掛けながら,体に刻み込まれる感覚。
これは大いなる山勘であると思うのです。
大いなる山を大いなる計略を持って制する。
それこそが山本勘助流山勘。

P5061343


山への思い

生きる意味。生きてる意味。生れてきた理由。
滑りまくってる人生。
そんな事に関係なく滑りまくる山。
一心不乱にブーツを雪の斜面に食い込ませ,筋肉を収縮させる。
繰り返し,繰り返し,何万回も繰り返し続ける動作。
意味がなさそうだけど,とっても意味がある動作。
そんな動作は。
薄っぺらなプライドなんかは,
「ヌハハハハ」と笑い飛ばしてしまう。

失敗を,成功で補えなかった。
そして,繰り返された失敗の山。

失敗は,人の記憶に焼きつき,その記憶から消し去る事は出来ない。
そのほとんどは,自分のなかに住む,もう一人の自分が原因。
そんなもの,
「ワハハハハハ」と笑い飛ばしてしまえばいい。
滑りながらも,登る事で。

僕の積み上げてきたものってなんだろう?
と時々考えます。
そして,虚しさに気付きます。
その虚しさを追いかける様に,人の価値は何で決まるのだろう?
と頭に浮かびます。
そして,焦燥感に囚われます。

「・・・・」

そんな事が頭に浮かぶ瞬間,斜面は凍り付き滑り落ちます。

世の中のつまらない考え方を残念に思うことにしよう。
規則正しく確実に斜面に突き刺さるブーツの音に,悩める自分が生き残るためのヒントがある。
それに気付きました。

楽しむことで,人の笑顔は輝く様に。
山の斜面には,輝く汗と多くの笑顔がある。
光が織りなす不思議なパノラマ。
濃紺の空に溶け込んでしまいそうな不思議な感覚。
すぐそこには宇宙がある。
本当にすぐそこに宇宙があるように感じます。
そんな素晴らしさは,この地球と言う青い星の上にいるから。

「僕といるのが嫌じゃないですか?」
そんな問いかけが,僕の始まり。

生きる意味は,生きてる意味も,生まれた理由も。
何の意味もない。
生きる事にすべてを。
愛する者と,愛する者達を育んだ自然の為に。
そして,大好きな地球の為に。
大好きな地球の自然のなかで生まれ。
大好きな地球の自然のなかで消滅する。
それが,生なのかもしれないですね。




白い不思議な幹は,冬の不忘山のダケカンバです。
不思議な色を,差し込む光を反射しながら放っています。

スキー場を頂上まで二往復した後,
不忘山の下の方でチョロチョロ遊びながら撮影しました。
チョロチョロじゃなく,ザクザクかな?
臀部と背中と太ももの裏側の筋肉が,とっても疲労します。
本当は三往復してから,不忘山の方へ行くつもりでしたが,流石に疲れて2往復になりました。
一回目は1時間。2回目は1時間半かかりました。
「まだまだ全然だめですね。これじゃ冬の山に飲み込まれてしまいます。
せめてコンスタントに1時間を4往復できないと・・・という目標があります」
ゲレンデで何度も話しかけてくるオジチャンがいました。
ゲレンデの端を登っている僕を見つけると,スキーを「シャーッ」と滑らせながら,僕の方に寄ってきます。
僕のすぐ脇で「ザザザザ~」とかっこよく止まって。
「大変そうだね」
「結構,シンドイですね。
冬の不忘に一人で登れるのが当面の目標なんですよ」
「冬山は,やっぱり4~5人だよね。
先頭を交代しながらじゃないと,きついからね~」
「交代でラッセルしながらって事ですね」
「うん。そうだよ」
いろいろ話した後。
「シャ~」とかっこよくゲレンデを滑り降りるオジチャン。

しばし,沈黙の山登り・・・・

ゲレンデは閑古鳥が鳴いていているのと,このオジチャン明らかにうまいので,滑り始めるとすぐにわかるんです。
来た来た来た~「シャー。ザザザザ~」
「よく会いますね~」
「そりゃ,そうだよ。スキーの方が早いもの」
「只登ってたんじゃ,つまらないでしょう。その辺の林の中散策したら?」
「今日の目標は,ゲレンデ往復3回と決めてきたんで,三回目までなんとか頑張ろうって思ってるんです。
終ったら不忘の入り口あたりに行ってみようとは思ってますけどね」
またまた,いろいろ話した後。
「俺チョット・・・・」
ゲレンデのもっと端に寄って行くオジチャン。

「???・・・バックカントリースキー?」

今度もかっこよく・・・足を開いて・・・
何も俺の登ってる脇でワザワザしなくても・・・・
「ソンジャ,僕は登ります」
「おう,頑張んな」

ゲレンデの斜面で会うたびにいろいろ話しかけてきます。

このオジチャンは,1回目の往復が終わり,汗だくのベースレイヤー(下着)を脱いで,汗を拭き。
ホットドッグを片手に何を着るのがいいのか?悩んでいる時,話しかけてきました。
「これから登るの?」
「いえ,ゲレンデから一回下りてきたところです」
「エ!もう?凄いね。何分かかるの」
「登り30分ぐらいですかね」
「エエエエエ!凄いね。凄すぎるんじゃない」
はは~僕が不忘に行ってきたと思っちゃったみたいです。それも登り30分で。
「違いますよ。ゲレンデの頂上までです。冬山は全くの素人なんで・・・不忘に行くためのトレーニングですよ」
「そうだよね。30分は考えられない。雪のないときだって・・・ね」
桑折から来たんだそうで,ほぼ毎週滑りに来てるんだそうです。


一往復ごとに駐車場に戻り,ベースレイヤー(下着)を変えながら体温調整。
最後は暑くてベースレイヤー一枚で登ってました。
おっと,冬用のトレッキングパンツは穿いてます。
着替える時に,ホットドッグを1本食べてエネルギー供給。
登りながらはピーナッツとギンビスをバリバリ,飲み物は火星の食卓特性バイオドリンク。

アルパインクライマーは超人だと思います。
そして,認知バイアスをコントロールできる能力を持つ,優秀なナヴィゲーターだという事ですよね。
スゲ~な。

山に魅かれ,山に登る人の気持ちが,登る度に,登る程に,山から伝わってきます。

自分の身体を操りたい。
それも自由自在に。
今更って気もしますけど・・・何とかなる様な気が・・・
チョッピリですけど・・・本当にほんのチョッピリですけど最近少しできてきてるような気がします。



林の奥に不思議な色で輝くダケカンバ・・・ だから,冬の山が大好きです。
移り変わる景色。
瞬間瞬間の景色に,見とれてしまいました。
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最新コメント
火星から来たBeth : Beth came from Mars.
2009年10月28日に火星から来ました。
Bethと言います。

Bethは,
宮城県動物愛護センターの譲渡会に参加して
(2009年10月28日)
譲り受けてきた犬です。
月齢3か月ぐらいと,スタッフの方が説明してくれました。
出生のすべてが謎に包まれた犬なのです。

Bethが我が家に来たのを機会にブログを開設しようと思い。
タイトルをどうしようか悩んでいる時・・・

札幌在住の友人が
「出生がわからないんだったら火星から来たことにすれば!」
で決まったタイトルなのです。

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just for a moment
Talking in the window as the light fades
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We'll never leave here, never
Let's stay in here forever
And when the streets are quiet
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I let the room fade just for a moment
Sitting in the shadows that the leaves make
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here, never
Let's stay in here forever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
Listening to the music the machines make
I let my heart break just for a moment
Listening to the music the machines make
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here never
Let's stay in here for ever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
プロパ癌だ!


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