「アッ。なんで途中で帰っちゃうの?まだ途中よ!」
「俺トイレに行ってきただけだよ」
*
*
「だから。目が覚めちゃったのよ」
*
*
「え?まさかてんぷら食べてる夢見てた訳」
「そうよ」
「夢の中でてんぷら?胸焼けしなかったの」
「しないわよ」
「エ゛~,シンジランネ~。てんぷらだよ。てんぷら。エ?てんぷら食べてる夢なんて初めて聞いたぜ。
・・・・・・・・
で何食べたの」
「海老でしょ。キス天でしょ。さつまいもでしょ。
玉葱や人参やゴボウや紅生姜や海老とかのかき揚げでしょ。
ゆで卵でしょ。ソーセージでしょ。豚天でしょ。
それからね~」
「エ゛~。まだあんのかヨ。ご飯とか味噌汁は?」
「ご飯はね白米なんだけど,好きなの選んで炊いてくれる。私はササニシキにしてもらった」
「なんだかすごいね。飲み物は」
「三つ葉と麩のお吸い物」
「お店のカウンターとかで注文しながら食べたって事」
「目の前で揚げてもらってたべる。それも食べ放題。ヘヘヘ」
「どんな場所なの?お店のカウンターとかなの?」
「座敷だった」
「なんだか滅茶苦茶贅沢な食べ方してるよね。他には何たべたんだよ」
「あなごでしょ。イカでしょ。カレイでしょ。かぼちゃでしょ。いんげんでしょ。湯葉の鯛巻・・・」
「湯葉の鯛巻ってスゴクネ~。他に食べた事ない珍しい天ぷらはなかったの?」
「そこまで食べて,次に食べるのに,具材をキョロキョロ見てた時,起こされたのよ。
ウ~ン。あなたに起こされたから・・・これからだったのに」
「ハッ?・・・何それ。
ツ~ことはだよ。
まだ,途中ってこと?食べてる真っ最中てこと?これからまだ食べるって事?」
「だから言ったじゃない。途中で起こされたって」
「俺なんだか。胸焼けしてきたよ」
「何よそれ?」
「今日の夕食だけは,てんぷらにしないでクレ。頼むから」
「私は食べても平気だけど」
「どうせ今晩も続き見るんだろうから。
夢の中で思う存分食べればいいじゃないかよ。
トイレに行くときは,ソ~っと行くようにするからさ。
てんぷら三昧の夜を楽しんだらいいさ」
*
*
「だから。目が覚めちゃったのよ」
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「え?まさかてんぷら食べてる夢見てた訳」
「そうよ」
「夢の中でてんぷら?胸焼けしなかったの」
「しないわよ」
「エ゛~,シンジランネ~。てんぷらだよ。てんぷら。エ?てんぷら食べてる夢なんて初めて聞いたぜ。
・・・・・・・・
で何食べたの」
「海老でしょ。キス天でしょ。さつまいもでしょ。
玉葱や人参やゴボウや紅生姜や海老とかのかき揚げでしょ。
ゆで卵でしょ。ソーセージでしょ。豚天でしょ。
それからね~」
「エ゛~。まだあんのかヨ。ご飯とか味噌汁は?」
「ご飯はね白米なんだけど,好きなの選んで炊いてくれる。私はササニシキにしてもらった」
「なんだかすごいね。飲み物は」
「三つ葉と麩のお吸い物」
「お店のカウンターとかで注文しながら食べたって事」
「目の前で揚げてもらってたべる。それも食べ放題。ヘヘヘ」
「どんな場所なの?お店のカウンターとかなの?」
「座敷だった」
「なんだか滅茶苦茶贅沢な食べ方してるよね。他には何たべたんだよ」
「あなごでしょ。イカでしょ。カレイでしょ。かぼちゃでしょ。いんげんでしょ。湯葉の鯛巻・・・」
「湯葉の鯛巻ってスゴクネ~。他に食べた事ない珍しい天ぷらはなかったの?」
「そこまで食べて,次に食べるのに,具材をキョロキョロ見てた時,起こされたのよ。
ウ~ン。あなたに起こされたから・・・これからだったのに」
「ハッ?・・・何それ。
ツ~ことはだよ。
まだ,途中ってこと?食べてる真っ最中てこと?これからまだ食べるって事?」
「だから言ったじゃない。途中で起こされたって」
「俺なんだか。胸焼けしてきたよ」
「何よそれ?」
「今日の夕食だけは,てんぷらにしないでクレ。頼むから」
「私は食べても平気だけど」
「どうせ今晩も続き見るんだろうから。
夢の中で思う存分食べればいいじゃないかよ。
トイレに行くときは,ソ~っと行くようにするからさ。
てんぷら三昧の夜を楽しんだらいいさ」