孤独の中のコラージュ

失うもの 得るもの

失敗があったからこそできるようになる事もある。
過ちを犯さなければ判らなかったこともある。
感情に突き動かされ,とった行動もある。
でも,一度きりの人生。
怒りを押し殺し,自分を誤魔化して,生きれるほどお人好しじゃない。
感情を表に出したことで,失った物,得られた物。
失ったものが多かろうと,卑屈になる必要はない。
そしてその選択は,自分の意志だし,その責任はすべて自分にある事を自覚しているのなら。
自覚せず,人のせいにして生きる者達とは,一線を画している事は事実なのだから。

怒りを通り越して,開いた口が塞がらない事もありました。
そのフィールドから,逃げよう。
どう思われ様と,どうでもよくなるもんだという事も。
根回しされ,囲い込まれて,肩身が狭くなっても,どうでもいい。
おかしくなってしまうから。

思い悩むことはたくさんある。
富める者への嫉妬とへつらい,貧しき者への差別と優越。
人を辞めたくなるような日常。
多くの絶望と悲しみを,憎しみに変えることなく生き続けよう。


小さなこと,小さな喜びの積み重ね。
その一つの一つが,多くの喜びを生み出すのではないか。
一歩一歩,息を弾ませ,汗だくになって登って,開けた景色が素晴らしいものであることも。
横殴りの冷たい雨に手が悴み,飛ばされない様に足を踏ん張ってみる景色が見渡す限り灰色であることも。
遙か頭の上で揺れるブナの葉のザワメキ。
ブナの葉の葉脈が繰り出す光の彩り。
大きく揺れながら大粒の滴になってカッパのフードをたたく滴。
ブナの幹に「キラキラ」輝く流れを見つけ,そっと触れてみる。
そこには,森の中で生きる者達の不思議な息づかいが感じられる。
そして気付く,ブナの木の外と内に流れる,森の息吹を。
手の平を上に向け,少し丸めてそっと幹に添えてみる。
ちょろちょろと手の平に貯まる,清涼感溢れる水。
森の恵みをひとくち口に含んでみる。
森の香りが鼻孔に広がる。
雨の日しか感じる事の出来ない。
そしてこの瞬間しか得ることのできない不思議なひととき。


決断したことで,失った物もある
決断したことで,得られた物もある。
そして,違う世界を生きてる人達と知り合うこともある。
そして,その人たちが見せてくれる新たな景色。
それは,自分が今まで培ってきた価値観など,色褪せて見えてしまう程に,素晴らしい物。

自分の力だけが,生きる術の世界。
自分の過ちを人のせいにできない世界。
それだからこそお互いに助け合って登る。





自分が納得できるような喜びを,自分の足で踏みしめながら,自分の手で掴み取りたい。
自分の体力と知力を結集しながら・・・そのための努力を惜しみたくはない。

まだまだですけど。






表層の文化




多くの人に語りかけ,多くの人に質問しました。
無視される事が多かったような気がします。
無視?ではないのかもしれません。
自我の欲求するところの欲の大きさに霞んで見えるのかもしれない。
或は,僕自身が人の社会で霞んだ存在か,見えない存在なのかもしれない。
後者であれば見えないまま,独り言も言わず生きて行けるでしょう。
いづれ大きな力に押しつぶされるかもしれませんけど。
でも楽かもしれない。
前者の場合は,その人の欲の中で,のたうち回り苦悩しながら,自己を隠蔽しなければいけなくなります。
悲しい事に,この前者が,今の自分かな?
言っても仕方がないのですから。
言わなくなる。
至極当然の結末ではありますね。
そして,平衡が失われていく。
時間の流れの節目節目で,多くの人が感じる現実ではないでしょうか。
そして,それに気付く時,同じことをしていた自分にも気づかされます。
自我の平衡を保つために醸し出される差別の意識。
それは,人が人故に持って生まれた,生きる為の術なのだとしたら。
とても悲しい事です。


お互いに語りかけあう事で,ひとの心は存在し。
互いに意識し合い,その意識に振れる事で,自分の意識の存在を感じる。
自分の右手と左手を重ね合わせて,体温の違いを知ることができない無いのと同じ様に。
それは,違う体温,違う価値観に触れる事でしか自分を意識できない事を物語っている。


こころの芽生えは,言葉と言う水が必要なのでしょう。
コンコンと湧き出ながら淀むことなく流れる水。
その透き通るような水をたたえた社会は,多くのこころが芽生え,多くの意識の中で新たな価値観が育まれる。
湧き出る水が途絶え,淀んでいく水の中で,社会は新たな価値観を創出できなくなり,より多くの価値観が隠蔽されていく。


淀んだ水の下で生まれた言葉は,人の思考を停止し,意識までも奪う道具となる。
それは,自我の欲するままの淀みのなかでは,多くのものが霞んでしまい。
違う価値観に触れることが出来なくなってしまうから。
そして,泉はいずれ枯渇し。
欲の中で,多くの意見を蹂躙し,バイアスをかけて,封じ込める。
そして,融合することができない思考が,淘汰しあう社会になる。


過ちを認めず。
正当化するために吐き出される言葉。
都合のいいように,捻じ曲げられる真実。
攻撃的になり,敵対して揺さ振りを掛け,相手に畏怖を植えつけ,歩み寄る。



それぞれ自分の意志で見。
自分で考え。
自分の言葉で話す。
確かめもせず不用意に拡散などさせない。
自分の五感と六感を働かせて,判断する。
震災後50ヘルツと60ヘルツが共存する無駄を唱え,簡単に統一できると言い切った人物がいました。
原子核工学を専攻して,後に自然エネルギー政策の第一人者?と言われる人物です。
これは,技術的根拠に乏しい絵空事であると言わざるを得ません。
絵空事と言った根拠は『電気は生もの-商用電源周波数と系統連系』でアップしてます。
この人物がどこまで本物か疑わしい限りです。
それに踊らされ?たのか,自ら踊ったのかは分かりませんが。
対談形式でエネルギーシフトの本まで出版してしまった大手出版社まである。
技術の分野でも,芸術の分野でも,登山の分野でも,なにかとても怪しい人間が闊歩している。
マスコミに踊らされない。
政府のプロパガンダに踊らされない。
発信者に都合のいいバイアスがかかった情報に踊らされない。
社会の表層を被う情報には,責任の所在の明確でない情報があります。
その情報が,社会そのものまで動かし始めてる事に愕然とします。
50ヘルツと60ヘルツが共存することは無駄だという事は,誰もが知っています。
周波数を統一するという事は,そう単純な事ではないのです。
よく,お勉強してから発言しなさいと言いたいですね。
いずれ,一般家庭のオフグリッド化が進み,電力会社に依存しない時代が来れば,こんなことは考えなくても済むことになるのだし。
是非,そうあって欲しいし,できない事ではないでしょう。
問題は,原発を推進するために邪魔者を排除してきた巨大資本の動向です。


崇高なもの,最高の思想,究極の技術など存在しない。
言葉から醸し出させる思考や技術は,時と共に変化し作り上げていくものであろう。
今,正しいと思っている考え方やいま培っている技術は,時と共に陳腐なものに成らないとは限らない。

震災後。
様々な矛盾が浮き彫りになりました。
権力を持つもの,あるいは社会的地位あるものが,自らの責任を自覚できない。
そして,責任を自覚し,言葉とこころを取り戻そうとするものには何の力もない。

狂信と偏見は何よりもその国の命と思考を損なうものであることを,大きな戦争を経験した我々は知っているはずなのに。

社会的地位や権力は器に過ぎない。
器に見合った精神的骨格。
それが備わっていない為の不幸が蔓延している。
器を得る為のテクニック。
器を得る為の手段が,生きる目録の中に明記されている。
それは,どこか戦前の時期とよく似ている。

左の手にミルクを,右の手にパンを持てば。
更にミルクやパンを持つことができない。
欲するんであれば,ミルクを飲み干すか,パンを食べるか,ミルクかパンをテーブルの上に置くしかない。
ところどころに,パンが落ちていたり,ミルクがこぼれたりしてるのは,独り占めしようとする者がいるからだろう。



山への思い

生きる意味。生きてる意味。生れてきた理由。
滑りまくってる人生。
そんな事に関係なく滑りまくる山。
一心不乱にブーツを雪の斜面に食い込ませ,筋肉を収縮させる。
繰り返し,繰り返し,何万回も繰り返し続ける動作。
意味がなさそうだけど,とっても意味がある動作。
そんな動作は。
薄っぺらなプライドなんかは,
「ヌハハハハ」と笑い飛ばしてしまう。

失敗を,成功で補えなかった。
そして,繰り返された失敗の山。

失敗は,人の記憶に焼きつき,その記憶から消し去る事は出来ない。
そのほとんどは,自分のなかに住む,もう一人の自分が原因。
そんなもの,
「ワハハハハハ」と笑い飛ばしてしまえばいい。
滑りながらも,登る事で。

僕の積み上げてきたものってなんだろう?
と時々考えます。
そして,虚しさに気付きます。
その虚しさを追いかける様に,人の価値は何で決まるのだろう?
と頭に浮かびます。
そして,焦燥感に囚われます。

「・・・・」

そんな事が頭に浮かぶ瞬間,斜面は凍り付き滑り落ちます。

世の中のつまらない考え方を残念に思うことにしよう。
規則正しく確実に斜面に突き刺さるブーツの音に,悩める自分が生き残るためのヒントがある。
それに気付きました。

楽しむことで,人の笑顔は輝く様に。
山の斜面には,輝く汗と多くの笑顔がある。
光が織りなす不思議なパノラマ。
濃紺の空に溶け込んでしまいそうな不思議な感覚。
すぐそこには宇宙がある。
本当にすぐそこに宇宙があるように感じます。
そんな素晴らしさは,この地球と言う青い星の上にいるから。

「僕といるのが嫌じゃないですか?」
そんな問いかけが,僕の始まり。

生きる意味は,生きてる意味も,生まれた理由も。
何の意味もない。
生きる事にすべてを。
愛する者と,愛する者達を育んだ自然の為に。
そして,大好きな地球の為に。
大好きな地球の自然のなかで生まれ。
大好きな地球の自然のなかで消滅する。
それが,生なのかもしれないですね。




白い不思議な幹は,冬の不忘山のダケカンバです。
不思議な色を,差し込む光を反射しながら放っています。

スキー場を頂上まで二往復した後,
不忘山の下の方でチョロチョロ遊びながら撮影しました。
チョロチョロじゃなく,ザクザクかな?
臀部と背中と太ももの裏側の筋肉が,とっても疲労します。
本当は三往復してから,不忘山の方へ行くつもりでしたが,流石に疲れて2往復になりました。
一回目は1時間。2回目は1時間半かかりました。
「まだまだ全然だめですね。これじゃ冬の山に飲み込まれてしまいます。
せめてコンスタントに1時間を4往復できないと・・・という目標があります」
ゲレンデで何度も話しかけてくるオジチャンがいました。
ゲレンデの端を登っている僕を見つけると,スキーを「シャーッ」と滑らせながら,僕の方に寄ってきます。
僕のすぐ脇で「ザザザザ~」とかっこよく止まって。
「大変そうだね」
「結構,シンドイですね。
冬の不忘に一人で登れるのが当面の目標なんですよ」
「冬山は,やっぱり4~5人だよね。
先頭を交代しながらじゃないと,きついからね~」
「交代でラッセルしながらって事ですね」
「うん。そうだよ」
いろいろ話した後。
「シャ~」とかっこよくゲレンデを滑り降りるオジチャン。

しばし,沈黙の山登り・・・・

ゲレンデは閑古鳥が鳴いていているのと,このオジチャン明らかにうまいので,滑り始めるとすぐにわかるんです。
来た来た来た~「シャー。ザザザザ~」
「よく会いますね~」
「そりゃ,そうだよ。スキーの方が早いもの」
「只登ってたんじゃ,つまらないでしょう。その辺の林の中散策したら?」
「今日の目標は,ゲレンデ往復3回と決めてきたんで,三回目までなんとか頑張ろうって思ってるんです。
終ったら不忘の入り口あたりに行ってみようとは思ってますけどね」
またまた,いろいろ話した後。
「俺チョット・・・・」
ゲレンデのもっと端に寄って行くオジチャン。

「???・・・バックカントリースキー?」

今度もかっこよく・・・足を開いて・・・
何も俺の登ってる脇でワザワザしなくても・・・・
「ソンジャ,僕は登ります」
「おう,頑張んな」

ゲレンデの斜面で会うたびにいろいろ話しかけてきます。

このオジチャンは,1回目の往復が終わり,汗だくのベースレイヤー(下着)を脱いで,汗を拭き。
ホットドッグを片手に何を着るのがいいのか?悩んでいる時,話しかけてきました。
「これから登るの?」
「いえ,ゲレンデから一回下りてきたところです」
「エ!もう?凄いね。何分かかるの」
「登り30分ぐらいですかね」
「エエエエエ!凄いね。凄すぎるんじゃない」
はは~僕が不忘に行ってきたと思っちゃったみたいです。それも登り30分で。
「違いますよ。ゲレンデの頂上までです。冬山は全くの素人なんで・・・不忘に行くためのトレーニングですよ」
「そうだよね。30分は考えられない。雪のないときだって・・・ね」
桑折から来たんだそうで,ほぼ毎週滑りに来てるんだそうです。


一往復ごとに駐車場に戻り,ベースレイヤー(下着)を変えながら体温調整。
最後は暑くてベースレイヤー一枚で登ってました。
おっと,冬用のトレッキングパンツは穿いてます。
着替える時に,ホットドッグを1本食べてエネルギー供給。
登りながらはピーナッツとギンビスをバリバリ,飲み物は火星の食卓特性バイオドリンク。

アルパインクライマーは超人だと思います。
そして,認知バイアスをコントロールできる能力を持つ,優秀なナヴィゲーターだという事ですよね。
スゲ~な。

山に魅かれ,山に登る人の気持ちが,登る度に,登る程に,山から伝わってきます。

自分の身体を操りたい。
それも自由自在に。
今更って気もしますけど・・・何とかなる様な気が・・・
チョッピリですけど・・・本当にほんのチョッピリですけど最近少しできてきてるような気がします。



林の奥に不思議な色で輝くダケカンバ・・・ だから,冬の山が大好きです。
移り変わる景色。
瞬間瞬間の景色に,見とれてしまいました。
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火星から来たBeth : Beth came from Mars.
2009年10月28日に火星から来ました。
Bethと言います。

Bethは,
宮城県動物愛護センターの譲渡会に参加して
(2009年10月28日)
譲り受けてきた犬です。
月齢3か月ぐらいと,スタッフの方が説明してくれました。
出生のすべてが謎に包まれた犬なのです。

Bethが我が家に来たのを機会にブログを開設しようと思い。
タイトルをどうしようか悩んでいる時・・・

札幌在住の友人が
「出生がわからないんだったら火星から来たことにすれば!」
で決まったタイトルなのです。

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Talking in the window as the light fades
I heard my voice break just for a moment
Talking by the window as the light fades
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here, never
Let's stay in here forever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
Listening to the movement that the night makes
I let the room fade just for a moment
Sitting in the shadows that the leaves make
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here, never
Let's stay in here forever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
Listening to the music the machines make
I let my heart break just for a moment
Listening to the music the machines make
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here never
Let's stay in here for ever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
プロパ癌だ!


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