「やさしくしてね♡」
横になり,首だけ回し後ろを見て哀願するように・・・・
そして,男の手は背骨をやさきく撫でながら,おもむろに『ブツリ』
「・・・・・」
青空に見放された様な9月:火星から来たBethからの続き
先生との問診と診察の後。
「このままじゃ,痛くて何にもできないでしょうから,腰椎穿刺によるブロック注射をしましょう」
「はい。お願いします」
(「・・・・とは言った物の,腰椎穿刺って,ものすご~く痛いって言ってたよな。あ~どうしよう。嫌だな~。いやだ」)
走って逃げだしたい。
けど,起き上がれない。
痛みに翻弄されてる頭の中は,パニック寸前状態に。
「それって,痛いんですか?」
痛さをこらえ。
動かせるだけ首を動かして振り返りながら。
僕の背中をムキムキしている,とっても若~い女性の看護師に。
「そうですね~。ちょっと痛いです」
「そうですか。やっぱり」
観念したかの様に首を枕の上に戻し,元の体制で左向きで横になりながら。
(「まさかね~。自分が・・・やりすぎだったのかな~。山,行けなくなるのかな~」)
沈痛な面持ちで,清潔で真っ白いクロス張りの壁を,焦点の定まらない眼で見ながら,これからの事を考えてました。
準備が出来て。
腰椎の上を確認するように撫でてる先生に。
「やさしくしてね(>_<)」
「もうちょっと丸くなれない」
「ハ~イ。自分のおへそを見る様にしてくださいね」
「エ~イ。コンチクショ」っと思いっきり・・・痛みに耐えながら。
「力を抜いてネ~」
「ハイ」
「もっと,丸くなって~」
(「いや~,力抜くと丸くならないんですけど~」)
その瞬間。背中に冷たいものが走り。
(「来る」)
プスリと言う音?と共に
「動かないでネ~」
「???・・・痛くないじゃん」
ものすごい激痛を期待?した・・・もとい,予測した割には・・・筋肉注射の痛さに比べれば。
(「屁の河童さ?」)さっきまで,涙目でビビっていたくせに。
何時もの時間に起き。
何時もの様に着替えをし・・・
立ったまま,ズボンを穿き,片足づつ足を上げて靴下を穿こうとした時。
「?」
右足の股関節部分に力が入らない。
階下ではBethが「電車行っちゃうよ」と尻尾を振ってる。
兎に角,椅子に腰を下ろして,腰かけながら靴下を履き。
右足に違和感を感じながら階下へ。
そして玄関に立った瞬間。
右足の付け根に今まで感じたことのない痛みが。
そして,右足が根元?からカクカクっといって言う事きかない。
そして,朝の散歩はtomoさんにバトンタッチ。
ちょっと休めば治るだろうぐらいに考えてました。
ところが,脹脛の外側に空爆と空挺師団の効果。
激痛にもんどりうってると,間髪入れす。
臀部から太ももの外側にかけて機械化部隊が電撃的に進行。
侵略者たちは留まる事を知らず,ついに右下半身を併合。
この電撃作戦に,右下半身は屈服したのであります。
そして,
地下に潜った抵抗勢力が,他の同盟国に救援要請。
右下半身奪還作戦が始まったのです。
その暗号名が「やさしくしてね♡」だったのです。
横になり,首だけ回し後ろを見て哀願するように・・・・
そして,男の手は背骨をやさきく撫でながら,おもむろに『ブツリ』
「・・・・・」
青空に見放された様な9月:火星から来たBethからの続き
先生との問診と診察の後。
「このままじゃ,痛くて何にもできないでしょうから,腰椎穿刺によるブロック注射をしましょう」
「はい。お願いします」
(「・・・・とは言った物の,腰椎穿刺って,ものすご~く痛いって言ってたよな。あ~どうしよう。嫌だな~。いやだ」)
走って逃げだしたい。
けど,起き上がれない。
痛みに翻弄されてる頭の中は,パニック寸前状態に。
「それって,痛いんですか?」
痛さをこらえ。
動かせるだけ首を動かして振り返りながら。
僕の背中をムキムキしている,とっても若~い女性の看護師に。
「そうですね~。ちょっと痛いです」
「そうですか。やっぱり」
観念したかの様に首を枕の上に戻し,元の体制で左向きで横になりながら。
(「まさかね~。自分が・・・やりすぎだったのかな~。山,行けなくなるのかな~」)
沈痛な面持ちで,清潔で真っ白いクロス張りの壁を,焦点の定まらない眼で見ながら,これからの事を考えてました。
準備が出来て。
腰椎の上を確認するように撫でてる先生に。
「やさしくしてね(>_<)」
「もうちょっと丸くなれない」
「ハ~イ。自分のおへそを見る様にしてくださいね」
「エ~イ。コンチクショ」っと思いっきり・・・痛みに耐えながら。
「力を抜いてネ~」
「ハイ」
「もっと,丸くなって~」
(「いや~,力抜くと丸くならないんですけど~」)
その瞬間。背中に冷たいものが走り。
(「来る」)
プスリと言う音?と共に
「動かないでネ~」
「???・・・痛くないじゃん」
ものすごい激痛を期待?した・・・もとい,予測した割には・・・筋肉注射の痛さに比べれば。
(「屁の河童さ?」)さっきまで,涙目でビビっていたくせに。
何時もの時間に起き。
何時もの様に着替えをし・・・
立ったまま,ズボンを穿き,片足づつ足を上げて靴下を穿こうとした時。
「?」
右足の股関節部分に力が入らない。
階下ではBethが「電車行っちゃうよ」と尻尾を振ってる。
兎に角,椅子に腰を下ろして,腰かけながら靴下を履き。
右足に違和感を感じながら階下へ。
そして玄関に立った瞬間。
右足の付け根に今まで感じたことのない痛みが。
そして,右足が根元?からカクカクっといって言う事きかない。
そして,朝の散歩はtomoさんにバトンタッチ。
ちょっと休めば治るだろうぐらいに考えてました。
ところが,脹脛の外側に空爆と空挺師団の効果。
激痛にもんどりうってると,間髪入れす。
臀部から太ももの外側にかけて機械化部隊が電撃的に進行。
侵略者たちは留まる事を知らず,ついに右下半身を併合。
この電撃作戦に,右下半身は屈服したのであります。
そして,
地下に潜った抵抗勢力が,他の同盟国に救援要請。
右下半身奪還作戦が始まったのです。
その暗号名が「やさしくしてね♡」だったのです。
過猶不及:火星から来たBeth へつづく