深山
「ムムムム」

前回・・・確か2月21日・・・来た時は,こんなポールは立ってませんでした。
ここが深山という名称だったとは。
このあたりの住所は,岩沼市南長谷山小屋って言います。
因みに山小屋は有りません。
どうもこの辺一帯を総称して深山と言ってるらしいです。
例えば蔵王連峰の様なものですね。
山の会の方が説明してくれました。
蔵王って山が無いのと同じ。
山元町にも深山ってあるんだよ。
って。
いろんなとこに深山て有るらしいのです。
調べてみたら,岩沼市志賀の岩蔵寺の近くにもありました。
5月の山行きは花山の予定になってるんですが。
6月が蔵王なんですよね。
それも大黒天~刈田岳~お釜~熊野岳のコースが予定されてるんですけど。
噴火警報が出てるもんね。
おそらく

今回は深山から春のお裾分けを
ニリンソウが満開だろうなと思いながら,お天気の良くなるのを心待ちにしてました。
そして,4月18日土曜日 風が強いけれども快晴!
いろいろな邪念を振り払うべく酸素と葉緑素の摂取に向かったのであります。
「ヒュ~ドロドロドロ~煩悩のゴ~ン~ゲ~」って出てこない様に。
煩悩まみれになった悲しみは
吹けば飛ぶような儚さから生まれた物なのだから
いっその事
根こそぎ吹き飛ばしてしまえば
楽になるだろうな
「今日は風も強いし,打って付けだ」
カタクリの咲き乱れる山道

春の息吹を体いっぱいに感じながら
「ホイホイ」
と山道を駆け巡り。
一人と一匹は,とってもご機嫌。
斜面を下り始めた時。
「オッ,キイチゴ?」
キイチゴの花が真っ盛り。
逆光になってなかなかうまく撮影できない。
もたもたしてると。
Bethが,
「何もたもたしてんのよ?」
とズリズリ。
「しばし~。しばし待たれよ。Beth殿」
ズリズリ。
「動くんじゃね~撮れね~だろうが」
いろいろアングルを工夫しながら

なんとか撮影に成功。
このルートの中では,急斜面で割と歩きにくい場所なんです。
そして,とにかく滑る。
冬は雪と氷で滑る。
春と秋は落葉とその下のぬかるんだ土で滑る。
夏は・・・虻に攻撃されて酷い目にあった事があるので来ません。
歩きにくいって言っても。
「人間て我ままだから,能書き垂れんの好きだよね」
と言うレベルの話ですけど。
滑らない様に・・・そろ~り・そろ~り・・・と歩く僕。
立ち止まりつつ振り向いたBethの瞳は。
「今日は特に遅いよ!トットト歩きな」と言ってる様。
「フン。俺の脚は2本しかね~んだい!」
どうもいつもよりチョロチョロすると思ったら,人の足跡と犬の足跡がありました。
足跡からプロファイル。
犬は,足跡がかなり大きく深いので,大型の洋犬と判断。20㌔から30㌔近くありそう。
人は,足跡の大きさと深さから見て,男性。
そして,身長約170㌢。体重約70㌔から80㌔。
足跡の滑り具合からみて,年齢はおそらく60代後半で里山に関してはビギナーと判断。
なんちゃって,適当です。
追いついちゃうと遊べなくなるので,前方を確認しながら,少しのんびり歩いて,給水ポイントへ到着。
ご休息タイムは,様子見を兼ねながら。
牛に乗ったBeth

「苔むしたベゴ岩の座り心地は?」
初めての経験に,ちょっと緊張してる?

「緊張なんて・・・こんなのお茶の子さいさいでっせ」
Bethがのってる岩は,ベゴ(牛)岩と呼ばれています。
この辺りからニリンソウの群生地が沢に沿って続きます。
とても素晴らしい知る人ぞ知る穴場なんです。




さらに沢沿いの山道を下りながら遊びまくり

「ウ~」
僕ですBethではありません。
沢沿いに歩きたくなって,唸る事数秒。
「ヨッシャ」

沢沿いの道でお留守番。
「何やってんの,沢にまたがって?」

沢の土手を滑り落ちたのを見て
「キャハハ。ダッセ~」

「フン」
沢を渡り,上流に行ったり下流にいったり。


ほっておかれたBethは

山道で,沢と逆の方を向いて黄昏てました。
「ヨッ,いい味出してるね~・・・背中に哀愁が漂ってるぜ」
「おそらく,もう大丈夫だろう。こんだけうろついても合わないし」

ベゴ岩に戻って
「Let's Rock'n roll」
次は,山神社とそのルート探索。
事の発端は道標なのです。
グリーンピア岩沼から深山へ向かう尾根沿いのルートに。
いつの間にか深山ルートと,山神社方面と言う二つの道標が立つようになり。
これが,黄色の背景に赤文字で目立つ目立つ。
景観的には『?』です。
来るたびに気になってました。
(頁の下に地図があります)
何時ものルートからそれる事10分位かな~。
「がっかり」

舗装道路に出てしまいました。
後で調べて判ったのですが,林道大鹿野線です。
左側に進むと山神社方面。
あくまで方面でこの道沿いにある訳ではありません。
右側に進むと仙南変電所方面。
と言うのも判りました。
山神社って言うぐらいだから,山の中腹か麓近くにあって,崖の上に鎮座してる?
等と勝手に山寺みたいなものを想像して「ワクワク」してました。
そして,いま散策してきた里山内には山神社なる物が無い!と言うのも判りました。
よく調べもせず,適当な思い込みで作り上げた山神社のイメージが。
「ガラガラ」と音を立てて崩れたのです。
道標は山神社方面なのですから,間違いじゃないけど。
せめて林道大鹿野線経由と入れて欲しかったデス。
この時点では,まだ山神社が山の中腹の崖の上に鎮座してる神社だと思い込んでいて。
「ア~ア」とは思った物の,まだ山神社はこの山のどれかの道を辿れば到達すると信じて歩ってました。
しかし,ちょっとガッカリしながら,もと来た道を登り始めた時。
「オオオ。スミレサイシンだぜ」

料理法
若葉は,茹でて水に浸し酢の物,おひたし,汁の実。
花は揚げ物,おひたし,茹でて水に浸し酢の物。
地下茎は,おろし金でおろすか,すり鉢で潰してとろろ。
「ぬははは。ざま~ミヤガレ?転んでもただでは起きないんだぜ」
じゃ,気を取り直して。
更なる山神社への道を探索しようと試みたのですが。

左も右もこれじゃね~。
藪漕ぎする燃料は,新明寺沢で遊びすぎて,エンプティ―になりかかってるし。
下ってまた登ってくるのめんどくさいな~。
「ウ~ン。止めるか」
次の機会に藪漕ぎしてみましょ。
「帰んぞBeth」
わき道にそれて,送電線鉄塔の下へ。
「お主は磁束密度の高いところが好きなのかい?冷え性なの?それとも肩凝り?」
「電気力線が体を貫く快感~」
じゃなかったみたいです。
単なるオヤツでした。

山神社・・・残念ながら山の中腹や麓の崖の上にある神社ではありませんでした。
しかし,近くまでは車で行けるようですが,徒歩で山の中に分け入って行かないと,たどり着けない神社だというのが判りました。
そして,なかなか古い神社だってことも。
いつか岩沼西地区の里山地図をまとめたいなと思っているのですが。
まだまだ,知らないことが多すぎて・・・今回も取りあえず判明した部分のみデーター化しました。

クリックするとデカい地図になるよ!
