2014年05月

IMGP4188
ある昼下がり。
急に冷たい風が吹き出し,
空全体に広がる黒い影。
「ゴロゴロゴロ」
「ウヒャ~,雷だ~」
昨晩の天気予報には,カミナリのカの字もなかったのに。
急いで帰らねば。
と思ったtomoさん。

その脇を自転車に乗って,
疾風の如く過ぎ去る少年A。
その時,その少年Aが必死の形相で発した言葉が。
「感゛電゛ずる゛~」
「え?」


それを聞いた僕。
「う~ん。間違いではない」
そう思うのには理由があります。
昔々,かなり若かりし日の僕。
たいした実力もないのに,何でもできる様な大きな気持ちになって。
「脳天気なんだよね」を連発し。
やたら人や社会を批判していたころのお話です。

その時期,雷で怖い思いをしたことが2度ほどあります。
行動が伴わす偉そうな能書きを垂れていた時期と全く同じ時期。
今も伴ってませんが,大言壮語の癖はなくなったと思います。
これはきっと天からの怒りのメッセージなのかと思わせるような・・・。

「ゴロゴロ,ゴロゴロ。ピッカー・・・・・・ドッッカ~ン」
「ひえー」
「オヌシ。ナマイキダゾッ!すべてをよく見て。想像力を働かせるんだ!」
そう言われてるような気がしました。
まず一度目は,アルバイトの最中。
二度目は,大学から帰宅途中の道端。
凄かったんです・・・あまりにも。
ちびっちゃいそうでした。

まずはアルバイトの最中に起きた話から始めます。
夏休みの間だけと言う条件で,配送センターでアルバイトしました。
1日5000円です。
僕はそのころ,
1年とちょっとぐらいですが。
おじいちゃんがDIYでその昔に建てたアパートというちょっと凄いアパートに住んでました。
おそらく,10世帯というか10人ぐらいが居住できるんだと記憶してます。
お風呂はありましたが,もちろん共同です。
トイレは一つで水洗ではありませんでした。
肝心のキッチンはって言うとある事はあったんですが,洗い物ができる程度のものでした。
アジア系の外国人も住んでましたが,転居するまで一度も顔を見たことがありません。
僕を含めて多分3人から4人が住んでました。
そして,最大の魅力が家賃なんです。
これがですね月3000円なんです。
凄いでしょ。
入居したいと直接大家さんが住む母屋に行ったとき。
「家賃はおいくらですか?」
「3000円だよ」
「え?3000円?」
「おじいちゃんが自分でこさえたアパートだし,
かなり古くてそっちこっちにガタ来てるから3000円にしてんだ。
敷金とか礼金無いよ。
今月から入居するんだったら,途中からになるんで家賃は来月分からでいいから。
直接あたしのところに持ってきてもらえばいいよ」
おじいちゃんとは,
このおばあちゃん・・・大家さんはおばあちゃんなのですけど・・・夫の事をいってるのか,
おばあちゃんの祖父の事を言っていたのかは,不明なのですが。
もっと凄かったのは,家賃を滞納しても催促なしだったのですが,
それに甘えて,ほったらかしにしてたんです。
(ひどい奴です・・・本当に。)
数か月後,流石にこれはヤバイと思い支払いに行ったらですね。
「すみません遅くなりました」
「いいよ。いいよ。大変そうだね。半分にまけとっから」
「え?そんな。申し訳ないです遅れた挙句」
「いいの。いいの。気にしなくって。バイトしてるんでしょ」
と言って半額だけ受け取るんです。
彼女は僕の事を苦学生と勘違いしてたようです。
今思えば,と言うか当時だって考えられない事ですけど。
「いや~。本当にすみませんでした」といまさらながらに思います。
そんな中,
生活費と食費の足しと揮発性の魔法の水のためにのアルバイトだったのです。
配送センターと言っても百貨店の中に独立採算で成り立ってる運送会社で,
配達が主な仕事です。
配達には電化製品や家具などの組み立て調整及びセッティングや,
家具電化製品の回収なども有料で含まれています。
たまに,
お金が払えない(クレジットで購入)家庭に行って,
商品の回収を任されることもありました。
これはとっても嫌でしたね。
その助手として,正規社員の運ちゃんと一緒に2トンのパネル車に乗って,頑張ってたんです。
運ちゃん達は家具や電化製品のセッティングは,一応講習を受けているらしく。
流石にマニュアル無にスムーズな流れで処理していくんですね。
このセッティングも当然お手伝いします。
タッグを組む運ちゃんは日替わりなんですが,
いろんな人がいるんですよ。
そんな中でも割と頻繁にタッグを組む運ちゃん達がいました。

風間さん。
「都会人はな汗かかないんだよ。君はずいぶん汗かくね~」
だからナンダヨ。
ユーミンが好きなようで,事あるごとに
「ユーミンは**。ユーミンは**。東京のOLはさ~」
高校野球が大好き。で優先順位は 高校野球>配達。
朴訥な人でいい人なんですが,東京人に対するコンプレックスの固まりでした。

横山さん。
「さんま掴み取りやってるから,やってくべ~」
これには困りました,なんてったって一人暮らしだし,キッチンと言っても申し訳程度のキッチンしかないし。
この人は,こんな感じでいつも夕食の心配をしながら配達してました。
魚の特売は特に目の色が変わってしまい配達そっちのけになってしまうこともしばしば。
さらにこの人新婚さんで,配達途中家の近くを通ると寄り道していくんです。
僕を車に乗せたまま。
30分とか1時間なんです。
何やってたんだかわかんないですが。
1日5000円で雇われた身としては,全然問題ないのですが。
退屈なのはシンドかったですね。
どうも,この営業所の所長は気づいてる様で,
「横山お前は走りすぎだぞ~」とよく言われてました。
でも,そんな事意に介してなかったようです。
一緒に配達してると良く分かりました。

根岸さん。
「今度俺んちこねーか?俺よスカイラインの***に乗ってんだ」
***の部分は何を言ってるのか判りませんでした。
車は走ればいいという感覚しかなく。
ましてや車種などどうでもよかったので。
この人はセッティングを僕任せにしてしまったり,
特に暑くハードな行程の時機嫌が悪くなり,
僕が自力で作っていった弁当のサンドイッチがあるのを知っていても,
炎天下の食堂の駐車場に車を止めキーを抜くと,
とっとと食堂に入っていき冷やし中華を注文してしまうので,
とっても苦手でした。
どうしてもと誘われるので,一度だけ家に遊びに行ったのですが・・・・。
その時理髪店を経営してる奥さんを紹介されたのですが,その後すぐ離婚したそうです。
その後配達先でのトラブルが絶えないので,
内勤に変えられました。
機嫌のいい時はとってもいい人なんですが,
それ以外の時は性格が滅茶苦茶悪く八つ当たりばっかり。
特に立場の弱い人間には酷いもんでした。
自分の責任でなった二日酔いでもです。
酒が弱いのに頻繁に飲む。
だから,機嫌のいい時があまりない。
バイトにとっては最悪の人でした。

西嶋さん。
結構気遣いながら行動をする人で,
穴場のお弁当屋さんや食堂をよく知ってたし,
涼しい木陰にある水辺等お弁当を食べる穴場をよく知ってました。
お酒と女性が大好きで,配達しながらその話で盛り上がってました。
この人の家には何度か遊びに行きました。
公営住宅に奥さんと子供の3人暮らしだったと記憶してます。
根岸さんが彼を嫌っていて,
あからさまな嫌がらせをされいたようですが,
本人は全く意に介してないように振舞ってました。
何があったのかはわかりませんが,
暫く後に退職して,実家の布団屋を継いだって聞いてます。

黒田さん。
長距離専門の人でしたが,たまに一緒の事がありました。
引越し物件があった時です。
彼は,長距離になれてるせいか,ほとんど休憩せずに運転しまくるんです。
助手席の僕はいつもへとへとでした。
ある引越しの帰り道。
相変わらず休まず運転してる彼の横で,ただひたすら寝ないように踏ん張ってる時でした。
「ハハハハ」って笑い声が。
「どうしたんですか?」びっくりして聞くと。
「お前の顔ヒョットコみたいに尖がってたぞ」
「え?そうなんですか・・・・う~ん・・・それはですねきっと。
早く着くように風の抵抗を減らそうと無意識の内に,顔が流線形になってたんですよ」
「ハハハハ。な~るほど」

福士さん。
現場の統括なんであまり接点はないのですが,
現場や会社側からストレスを掛けられるとすぐにすねる人で,
面倒くさくなると,丸投げしちゃうような人でした。
だれかが配達先で猫を拾ってきちゃった事があるんです。
僕が配達から戻ってくると段ボール箱に入った子猫3匹を僕に見せるんです。
何も知らない僕は
「おお~,可愛いじゃないですか。どうしたんですか。この子猫」
「いや~, **が拾ってきちゃったんだよ。
君どうにかして?どうにもなんないんだったら,川にでも捨ててきてよ」
「え?」
所長と副長から転勤の話をほのめかされたと勘違いした彼は,
社内旅行をボイコット。
「お前行くよな」って僕に振ってきたんです。
「金ないですよ」
「そんなの判ってるよ。俺の代わりだからタダ。
百貨店と合同だから若い百貨店ガールも一緒だぜ。
お前行くよな!」
僕としては休み中だし,食費も浮いて揮発性の魔法の水も飲み放題なんですから。
「OKです」
ところが,夜になっても配送センターのグループはいつまでたっても旅館に行かないんです。
とうとう4トン車のパネルの中で,
「暑い暑い。かゆいかゆい」
言いながら夜明かししました。

平井さん。
この人も気遣いの人で,柔らかい物腰の人でした。
ある配達の時,
車を止めるスペースが無くて,民家の前の路上に停車したんですが。
家の中から頑固そうなおじいちゃんが出てきて,じっと見てるんです。
平井さんは
「すみません。配達中なんですが,止めると来なくて。配達御終ったらすぐ行きますから」
「じゃまなんだよ。あつくるしいし」
「・・・・・・」
「じゃまだって言ってんだよ」
平井さんブチ切れちゃって
「ウダウダ言ってんなよ。止めるとこね~から,すみませんてお願いしたじゃねーか。
思いやりってもんがね~のか」
普段話してても凄味のある声なんですが,パネルを開けて荷物を出してた僕もビックリ。
おじいちゃんびびちゃって,すごすごと家の中に引っ込んでいきました。
「いやだね~。あ~いうのってさ」
「は~。そうですね」
なんとなくビビリながら返事しました。
平井さんの家にはよく連れて行ってもらって,映画を見せてもらってました。
いろいろご馳走になりながらです。
同じ電気科の後輩たちも一緒に面倒見てくれててました。
いや~本当にありがたかったです。

他にもたくさんメンバーがいるんですが,あまり接点がなっかたので,忘れちゃいましたね。
(名前は全て実名ではありません)

そして西嶋さんとの配達の時
事故が起きたのです。
本当は根岸さんとタッグを組む日だったのですが,
根岸さんのわがままで急きょ変更になったのです。
とっても暑い昼下がり。
配達の途中から,雲行きが怪しくなってきていました。
そして,残る一件のテレビの配達とセッティング。
結構涼しくなってきていて,快適なドライブでした。
言い忘れましたが,
まだこの当時配達に使ってる車にエアコンは整備されてませんのです。
配達先の一軒家に到着した時には,
真っ暗になった空には稲妻が「ピカピカ」
そして,雨が「ポツリポツリ」落ちてきていました。
「さっさと済ませて,帰ろうぜ。今日は暑気払いだかんな。お前も出席するんだろ」
「もちろんです。がんばりますか」
家にテレビを運び込み,梱包を解いて。
西嶋さんがテレビのセッティングをしてる間に,僕が梱包をまとめて車に積む段取りをしてました。
外が真っ暗に。
「ピカピカ」って光っては「ズシーン」
家の中は真っ暗になり,電気をつけながらチューニングを継続してました。
その時,一段と輝く光とともに,ものすごい音がしたと思った瞬間。
チューニングのために人差し指でテレビのスイッチに触れていた西嶋さんの指先で
青い火花と共に「バッチッ」って音がして,身体が後ろに弾き飛ばされてました。
そして,電気が全て消え真っ暗に。
「大丈夫ですか」
どうしていいかわからず,とりあえず聞いてみたのですが。
「ウムムムム」とうなる西嶋さん。
配達先の電話を借りて,連絡しようとたのですが。
電話も不通になってました。
外は荒れ狂うような雷雨。
正直生きた心地はしませんでした。
しばらくうずくまっていた西嶋さんが,
「イテテテテテ」ていいながら目を覚ましたのです。
「大丈夫ですか」
「少し休ませてもらっていいか聞いて」
なんとか大丈夫なようなので,ほっとしながらも,配達先の家で少し休ませてもらう事にしました。
配達先の家の人は。
「裏庭で雷が地を這ってたましたよ。雷が多い場所なんだけど,こんなのは初めてだなや~」
1時間ほど休んで,天候も回復し,西嶋さんもなんとか歩ける様なので,会社に戻りながら病院へ。
診断結果はかるい火傷とのことでした。
「フ~」
そして,根岸さんとのタッグだったら,僕が感電してたんだな~って。
P8262788

次に,
帰宅途中に道端で遭遇した雷。
これは,完璧に僕を狙い撃ちにしたんだと思った瞬間です。
授業が終わって,
今日の夕食は何を食べようかな~?なんて考えながら。
(まっ考えても納豆か鯖缶なんですけどね。)
畑の中をプラプラ歩ってると。
生温かい風と,冷たい風が体の半分半部を締める様な変な天気に急変。
突然
「パシッ・・・・ドギューーーーーン。・・・・パラパラパラ」
頭の上から粉々になった白いものが降ってきました。
「ドッヒャ~」
って頭を抱え込んでしゃがみ込みました。
雷が配電線の碍子を直撃,
碍子が吹き飛び粉々になって降ってきたのです。
あたり一面に広がる焦げ臭いにおい。
上を見上げると,配線船が『ブラ~ン』と垂れ下がってました。
『雷が僕を狙ってる。ヤバイ逃げろ』
「感電する~」
とは考えませんでしたけど,とってもやばいと思った瞬間です。

P8171303


おまけ



***************** 追伸 *****************
跨線橋北側歩道から・・・脱走ワンチャンを発見。
P5313424
この後西側に向かって歩っていきました。
残念ながら跨線橋の上からだったので,確保は無理でした。
どこの,ワンチャンだろう?

サンドイッチストーリ

2014年5月23日
帰宅すると,何やら新しい食パンが目につき。
P5233041
「このとっても美味そうなパン,買ってきたの?」
「ショコラママに貰っちゃった。きゅうりのお礼だって」
「きゅうり?最近きゅうり作ってないよネ。火星農園は休眠中だし。誰かに貰ったっけ?」
「去年お裾分けした火星農園のきゅうりヨ」
「ふ~ん・・・・どこのパン屋さん?とっても美味しそうなんだけど」
「名取にある。ばーすでいだって」
「なに,そのバースデーって?」
「杜せきのした駅近くの石窯のパン屋さんヨ」
「おおお!あのパン屋さんね。まだ食べたことなかったね。そういえば」
とおもむろに袋から出しつつ。
サンドイッチのできるまで
「おおお!これは・・・39というのはシリアルナンバーなの?」
「何?シリアルナンバーって」
「製造番号だよ。スゲー」
「それ値段なんだって」
「え?な~んだ。シリアルナンバーじゃないんだ。
ってことは39円という事はないから3900円?」
「なんで,わざわざポイント外して言うかな」
で実際は値段でもないらしい。
サンキューなのかな?

話の途中から冷蔵庫に向かって突進。
マヨネーズをむんずとつかんで引きずり出すと。
「まさか,ちぎってマヨネーズつけて食べるの」
「うん」
「駄目です」
「え~~~」



昔々,もう50年近くなると思いますが。
食が細かった時期があり。
兎に角,何を口に入れても。
唾液があまり出ない・美味しくない・飲み込めない。
の三重苦だったのです。
とある日曜日。
隣に住むおばーちゃまに。
「パン持って行って」
keiちゃんに頼まれ。
焼きたての食パン2枚にバターを塗り,
スライスしたシーフードソーセージと一緒に皿に乗っけてもっていきました。
バターを塗るのは僕の役目だったのです。
おばーちゃまは。
「ありがとう」
と言いながら,さらに。
「どっこいしょ」
両手をちゃぶ台について立つと。
「上がって待ってて」
いたそうに膝をさすりながら,
肩を左右に揺らして台所の方に。
僕はおばーちゃまの反対側のちゃぶ台の方に座りまってると。
手に何か黄色っぽいチューブを持って戻ってきました。
ちゃぶ台にその見たことがないチューブを置き,両手をちゃうぶ台について。
「どっこいしょ。歳は取りたくないね~」
と言いながら座り,そのチューブのキャップをとって。
「ニュルニュル」とパンにかけ。
「こうすると美味しんだよ」
と言いながらスライスしたシーフードソーセージを挟んで手渡してくれたんです。
おばーちゃまに持ってきたパンを食べちゃったら,きっと怒られる。
鬼になったkeiちゃんのか顔が頭をよぎりました。
でも何か酸味の効いた匂いに。
口の中には涎がいっぱい。
「ゴクリ」
そして,たまらず。
「ガブリ・・・・・・ウッメ~」
僕が食に目覚めた瞬間です。


さらに追い打ちをかける様に,
ある時期,東京に住む親せきのmotoさんが夏休みで遊びに来るようになり。
L特急のなかで食べるためにサンドイッチを作って来ていたみたいなんですけど。
それが一切れ残っていたんですね。
鞄を広げたお土産のなかに,僕が見つけたわけです。
なんとなく,あのおばーちゃんの「ニュルニュル」してくれた酸味のきいた匂いがするんです。
目が釘付けになりました。
そして,
「motoさん,これなに?これ?」て目を輝かせて聞いたんです。
そしたらmotoさん
「残りもんだけど,食べる?」
「うん・・・・・・・・・パクリ・・・・・・お~あのニュルニュルだ・・・ウッメ~」
サンドイッチはマヨネーズ仕立てで,美味しかったんです。
何が挟んであったかは,なぜか覚えていません。
その後は休みの度に,たっぷりサンドイッチを作って来てくれるようになり。
結局motoさんから,サンドイッチの作り方を伝授して頂いたわけなのですけど。
ただ,その当時東京で手に入ったマスタードは,僕の住んでいた町で手に入らなかったし。
マヨネーズも割と高価。
そして,肝心なサンドイッチ用のパンは入手困難でした。



そして,月日は流れて5~6年。
量販店が町にもでき,
瓶入りマスタードを試しに頼んでみると,
意外に簡単に取り寄せてくれました。
このころになると,
大手のパンメーカーも小売店で切り売りするようになり,
サンドイッチ用に切ったパンが手に入るようになって,
サンドイッチは僕の家の定番になっていました。
そして中学校時代のお弁当の時間のお話に変わります。
この時代はまだ給食はなくお弁当だったのです。
ただし,瓶に入った牛乳はありました。
サンドイッチ用の12枚切りのパンと,
マヨネーズとマスタードが定番になっていた僕の家は。
土曜日の弁当はだいたいサンドイッチになってました。
まだこの時期サンドイッチは珍しく,
売っていても薄いハムが一枚,マーガリンを薄く塗ったパンの間に挟まってるだけ。
パンは8枚切りでボロボロで美味しくなかったのです。
そんな時代に。
12枚切りに切ったサンドイッチ用のパンに,
スライスした茹で卵などをマヨネーズとマスタードで挟んだお弁当は,
みんなの目をくぎ付けにしたのです。
しばらくはおとなしかった同級生たちも,徐々になれ初め。
サンドイッチの入ったバスケットを開くと。
「うまそう」
から
「食べたいな」
へ発展し
「一つくれ」
になり。
「いいよ」
って言った暁には
ハイエナの様に群がって,僕の弁当の時間は悲惨なものになったのです。
特に僕の前に座っていたtomocchiは,弁当を開く前から後ろを向いて,目を輝かせていました。
まるで僕がmotoさんの鞄のなかにサンドイッチを見つけた時の様に。

そして,同級生の間にサンドイッチのお弁当が広がっていたのです。



「ショコラママはサンドイッチにするとメッチャ美味しいって言ってたよ」
「ok!ok!。今は我慢します。サンドイッチだね。
そうすると餡だね問題は。
餡って言って良いのかわからないけど。何がいい?」
「何がいいかな~」
「う~ん。中華風にしてみようかな~。
でもパンの味を楽しむんだったらオーソドックスなのがいいよね」
って事で決まったのが
卵と芋サラダのサンドイッチに決定。
火星から来たBethよりショコラママにお礼をこめて。
『火星から来たBeth』サンドイッチストーリーと,
『火星の食卓』でサラダができるまでのサンドイッチストーリを公開しました。



おまけ



************ 追伸 ************
サンドイッチは作って,食べちゃいました。
「本当に美味しいパンでした。ありがとうございます」

お留守番の日の青味がかった昼下がり

0527

僕たちはお留守番。
tomoさん。
仙台フィルの定期公演にお出かけ。
プログラムは,
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番
マーラー:交響曲第4番

「ウ~ン。よくわからないんで。コメントできません」
帰宅したtomoさんに聞いても
「ウ~ン」と言っていました。


いつかリムスキーコルサコフのシエラザード演奏してくれないかな?
そしたら聴きに行くんだけど。

僕は大好き。


多くの物が流れてくる川
そして,多くの人が様々な物を流す川。
様々な形で多くの人が関わる川。
人は水が流れるところに集い,生活を営む。
水の潤いを求めて,あるいは憩いを求めて。
川から得られる想い,川に流す思い。
その川を汚すことは,どういう事か考えるべきだと思う。
ほんの数千年しかない川とのかかわりで,
取り返しのつかない程に汚してきた。
そして,あの日を境に。
永遠と呼べるような気の遠くなるような年月を経ても尚。
人の世が絶えてるかもしれい程に長い年月が経ても尚。
汚れ続ける川にしてしまった。
それは到底人の手では戻すことができない取り返しのつかない事実だという事。

それでも尚。
その水を利用し続けなければならない現実がある。
そして,見えない不安と闘いながら生き続けなければいけない。

その現実を無視し,
机上の上だけで想像力に欠け,
硬直した思考が動かす空間は。
天空の目から見たら,
恐ろしく滑稽なのかもしれない。

世界一の安全基準と豪語してやまない国は,世界有数の地震と津波災害の国だって事です。


We'll never leave here - ever
Let's stay in here forever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence.



今日は湊神社へ行ってみるど!

2014年5月17日 土曜日 15時13分
P5172449

強い潮風と川風に煽られながら,
風合瀬の様な空間に身をゆだねる時。
風の音にすべての音が消え去り,
その静けさの中を歩きはじめながら,
押し寄せる記憶と向き合う。
自分だけの空間から外を覗き,
その空間を外から見つめる。
今は,点と点の集合した線上に存在する。
過去の線上の点の集合の呪縛にあえぎながら,
未来の線上の一点を見つめ移動する。
それが今を内側から覗き見るとき。
その空間を外から見つめるとき。
そこには,愚かで,とても脆弱な生き物が存在するだけだと知る。

P5172459

湊神社に立ち寄ろうかと思いきや,先客がおりました。
どうしようか迷ったのですが。
このとき思いだしたのが。
tomoさんが遭遇したある事件。
東側に民家の塀が続いており。
西側が20㍍ぐらいの長い垣根で区切られ,小学校の校庭があります。
その間に約2㍍幅の車の通れない道があるんです。
そこをワンチャンネットのお仲間たちとお散歩中に起きた事件です。
ワンチャンネット:このときはSora君とBeth。
その道を歩いていると,Sora君とBethがただならぬ気配を感じたのか,
鼻をクンクンさせながら垣根の方によっていった・・・・瞬間。
初老の老人がスクッと立ち上がり
(垣根の裏側にしゃがんで隠れていたらしい)
手に持った枝を振り回しながら。
「犬の嫌いな人間だっているんだっ」って言い放ち。
その枝をさらに振り回しながら,垣根の裏側を歩って去っていったのだそうです。
その瞬間,ワンチャンネットの御一行様は,恐怖に顔が引きつったのだそうです。
そりゃそうだよね。
その話を聞いたとき。
「人嫌いな人間だっているよ」
って言うべきだったんじゃないのと僕。

を思いだしたので
「帰りに寄ろっと」
て左手に湊神社を見ながら土手の上を行進。

P5172500
蔵王の麓にだけ陽の光が当たって,不思議な光景が広がってます。
写真ではちょっと分かり難いですけど。

P5172507
ズンズンと進む僕達。

そしてお目当ての場所へ到着
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「おおお!美しいです」

「楽しんで来い。Beth」

P5172543
0528

「そろそろ,戻るぞ。戻っておいで」

「腹ごしらえ。腹ごしらえ」

「お水もですな」

「いざ湊神社目指して。イキマッセBeth」
0529

P5172625

そして初めての『湊神社』
「フ~よかった」
結界は張られてないようです
0530

そして,様々な色に変化する夕日を楽しみながら帰宅したのです。

P5172699
P5172710
0531
P5172715
P5172717

P5172782
まるでオーロラの様だね。
本物見たことないけど。
一度生で見てみたいな。
P5172808
P5172828

**************** 今日の道程と歩数 ****************
20140517阿武隈川

2014年5月17日


おまけ



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最新コメント
火星から来たBeth : Beth came from Mars.
2009年10月28日に火星から来ました。
Bethと言います。

Bethは,
宮城県動物愛護センターの譲渡会に参加して
(2009年10月28日)
譲り受けてきた犬です。
月齢3か月ぐらいと,スタッフの方が説明してくれました。
出生のすべてが謎に包まれた犬なのです。

Bethが我が家に来たのを機会にブログを開設しようと思い。
タイトルをどうしようか悩んでいる時・・・

札幌在住の友人が
「出生がわからないんだったら火星から来たことにすれば!」
で決まったタイトルなのです。

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We'll never leave here, never
Let's stay in here forever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
Listening to the movement that the night makes
I let the room fade just for a moment
Sitting in the shadows that the leaves make
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here, never
Let's stay in here forever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
Listening to the music the machines make
I let my heart break just for a moment
Listening to the music the machines make
I felt the floor change into an ocean
We'll never leave here never
Let's stay in here for ever
And when the streets are quiet
We'll walk out in the silence
プロパ癌だ!


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