封建社会の排他的な支配体制の矛盾が,
新しい体制への力となり,統一された近代社会への道を,富国強兵の名の下に歩み始める。
そして,新しい秩序と称し新たな支配体制が,一部の人々の手で築きあげられていく。
それが,利権・権益の追求の中で,社会の内部では消化しきれなくなり,
内部矛盾を孕んだまま,外へその矛先を向ける。
そのために,一人の人間を神格化し,その旗を利用し,神の国の神話を作り上げる。
そして,同様に肥大した社会との,利権と権益の闘争を繰り返す。
その結果,内部矛盾のより大きな社会が崩壊し,民主主義の時代がやってきた。
そして,復興の名のもとに新しいエネルギー政策が,
平和利用と資源のない国の活路として脚光を浴びる。
しかし,莫大な資金は,利権と権益の綱引きを生み出し,
その中で矛盾も肥大し続けた。
利権,権益と利便性の相互依存の中,
矛盾は,安全神話を作り上げる事と,
エネルギー不安を植え付ける事で,
抑え込まれて来た。
しかし,その排他的な村社会の中で矛盾は溢れ返っていた。
そして,矛盾に向き合うのではなく,矛盾を是正しようとする考えを排除する事で
村社会の均衡を保とうとした。
その時々で,最善と思われる事を選択したのだろうけれど。
そこには,人の持つ独特の個性が,独善を最善と判断し,突き進んで来たのだろう。
神の意志などあるはずもない。
一人一人の意志が,己の行動を決断する。
しかし,今回の事故がきっかけで起きた議論は,
恐ろしい方向に進んで行ったであろうエネルギー政策の,転換点になるのだと思う。
そこには,人の持つ独特の個性が,独善を最善と判断し,突き進んで来たのだろう。
神の意志などあるはずもない。
一人一人の意志が,己の行動を決断する。
しかし,今回の事故がきっかけで起きた議論は,
恐ろしい方向に進んで行ったであろうエネルギー政策の,転換点になるのだと思う。